2024年12月21日土曜日

自由シリア国家の誕生を祝して

   なんと13年間に渡った シリア内戦が終わりを告げました。長かったー!


   この日をどれだけ待ち焦がれたことか、、、
   というのは私たち3人(幸子さん、和恵さん、私)は内戦が始まる数日前の
   2011年2月10日にあのダラー(シリア内戦の勃発地)から、心をシリアに残し
   ながら出国したのです。

   3人がシリア・ヨルダンの旅に出発した時は、中東ではアラブの春が猛威を
   振るい、みんなから「危ないのでは?」と忠告も受け、チャリティーランチの
   面々からは「もし人質になったら身の代金代10ドルくらいは払ってあげるわ」
   と喜んで良いのか、悲しんで良いのか分からない激励を受けて出発したのです。
   あの頃はアサドもアラブの春が押し寄せて来ないように頑張っているように
   見えました。

   初めて行ったシリアは、その歴史の凄さ、魅力はもちろん、アサドの圧政に
   苦しみながらいかに人々が優しかったか、それは感動ものでした。
   下の動画は幸子さんが作ったものです。シリアを知らない方は大勢いるでしょう。
   そういう皆さんに内戦前のシリアがいかに素晴らしかったか見て欲しいと思い
   ました。



   ホテルで出会ったダマスカスに住む朋子さん(左)マレーシアから来た
   蘭子さん、私、和恵さん、幸子さん。
   みんなシリアが大好きになっていて、来年またダマスカスで会いましょうと
   約束したのに、、、この後内戦が勃発して約束は果たされないままになって
   しまいました。


   ヨルダンも素晴らしかったですが、その話はまたの機会に。

   2月11日シアトルに着いて初めてシリアで内戦が始まったことを知りました。

   シリアはこれから新しい国を作っていく中で困難は多々あるでしょう。
   世界はまた「支援」という名の介入を開始するかもしれません。
   でもこの苦しかった13年間、待ち望んでいた、自由で、尊厳のあるシリアを
   作って行ってくれると信じています。




2024年12月14日土曜日

モーリタニアの子供達  朋子さんの報告から


   モーリタニアはアフリカ世界とアラブ世界の一員であり、共和政国家。


   モーリタニア で学ぶ子どもたちや若者たちの間には、ポジティブなエネルギーが
   あふれています! 🌟

   
   ENI アネックス小学校と ENI ザフラ小学校の生徒たちは、ユニセフ モーリタニア
   と提携して実施されたプロジェクトで、タブレットを使って 
   Akelius Languages Online gGmbH を使って学習することにとても意欲的です。


   #Safia_Center で女の子たちが輝いて、生活に欠かせないスキルを身につけ、
   自分の強みを発見し、職業スキルを身に付けているのを見るのはとても
   わくわくします!

   ユニセフ モーリタニア、特に教育と ADAP チームの素晴らしい仕事に拍手を
   送ります!!


2024年12月10日火曜日

映画「冒険者たち」 第1回 映画とおやつの会

   人間の数ほど色々な人生や物語がある中で、知っているのはちっぽけな自分
   の世界だけ。そんな私たちを異世界にトリップさせ、見たことも経験した事
   もない世界に連れて行ってくれるのが映画の魅力ですよね?
   そんな映画をここ最近すっかりご無沙汰していた私が「映画とおやつの会」
   を始める気になったのは、映画の魅力にドップリハマっている英治さんからの
   お誘いがあったからです。
   
   参加者10名+英治さん
   映画はアラン・ドロンとリノ・バンチエラ主演の「冒険者たち」です。
 
 
   これは男女3人の主人公がパリでそれぞれの夢に敗れ、アフリカのコンゴに
   宝探しに出るという愛と友情とロマンの冒険譚。
   この映画って結構セリフが少ないんです。男同士何も言わないけどお互いに
   目を合わせるだけで分かり合える、阿吽の呼吸のようなコミュニケーションが
   しばしば出てきて、それが2人の仲の良さを自然に演出していて、微笑ましい
   感じでした。
   最後にアラン・ドロンが死ぬ場面でのリノ・バンチエラとの短い会話が、
   男同士お互いを思う優しさに溢れていて、好きな場面の一つでした。


   銃弾に倒れて亡くなった愛するレティシアを偲んで歌うアラン・ドロンの歌。
   このレティシアを演じたジョアンナ・シムカスはカナダ人の女優さんで、後に
   シドニー・ポワチエと結婚していたんですって。


   映画の原作者ジョゼ・ジョバンニ(右)と英治さん知り合いだそう。
   このジョバンニさん、若い頃はギャングの仲間に入っていて、凄い無茶を
   していたんですね。22歳で死刑の判決を受け刑に服していましたが、父親
   の奔走のおかげで恩赦を受けて終身刑に減刑。8年で刑期を終えて釈放された
   そうです。その後小説家で映画監督になった彼は最後の作品「私の父」で
   自分を解放しようと奔走するお父さんの努力を映画化しています。
  
   左の女性(Zazie)はジョゼ・ジョバンニの奥さんだそうです。


   映画を見終わった後、皆さんが持って来てくださった沢山のおやつを食べ
   ながら、英治さんからこの映画の見方やジョバンニさんとの出会い等の話を
   聞かせてもらいました。


   英治さんは映画オタクであると同時に、世直しボクサーとして恵まれない
   子供達のために頑張っている人です。
   彼のボクシングでの話で、減量している時の辛さ、その辛さを知っているから
   飢餓に苦しんでいる子供達の辛さが骨身に染みて分かり、放って置けないんだ
   という話が心に残りました。
   

   12月は天候も不順だし、、、トランスリンクの旅 お休みしようかなって思って
   いた時、英治さんから「映画会やろうよ」って提案されて、
   「え!来る人いるのかなあー」って最初はちょっと躊躇しました。
   でも「人生は面白がった人の勝ち」。ここはミーハー気分でやろうと思い立ち、
   映画におやつの会をくっつけて、参加者を募集してみました。
   会費を払った上おやつまで持って来てという図々しい条件なので、4、5人来て
   くれれば良いと思っていました。
   ところが蓋を開けてみたらなんと私以外に参加者が9名。おやつも食べきれない
   くらい!ビックリでしたがとっても嬉しかったです。
   この会が成功に終わったのもひとえに英治さんのおかげです。
   ありがとうございました。

   また来月の「映画とおやつの会」みんなで楽しみましょう!