2020年5月31日日曜日

♪新しいプロジェクト♪

     渋谷朋子さんからこんな申し出が。

     さとみ様

     カナダは春で草花が綺麗な季節でしょうか。
     コロナ危機も収まり、外出できる様になりましたか。

     こちらはまだセミロックダウン状態で、
     在宅勤務とホームスクールで
     メイドさんも週一しか来れないので、
     子育てと家事と仕事で私はアップアップ状態で、
     4月は精神的にも限界に近付いていましたが、
     5月に入って漸く慣れたのもあり、
     最近ちょっと精神的に余裕が出てきました。

     そんな先日、孤児院のシスターから電話があり、
     以前我々がサヴィエル君の家を建てた支援に関して、
     再度感謝してくれました。
     そして、できたら同様の支援を、
     孤児院を卒園した女の子達にしてくれないか、
     と頼まれました。


     イネスとリカルディーナとビアトリスという
     その3人の女の子達(写真)は、
     私が以前ここに赴任していた時は14・5歳位で、
     孤児院から寄宿舎のある中学・高校に行っていましたが、
     休暇は孤児院に戻って来ていたので、
     私も数回会ったことがあります。
     今は25歳位で、賃貸の部屋を借りて暮らしている様ですが、
     身寄りのない彼女達、
     そして今度卒園して同様に独立していかなければいけない
     他の完全孤児の女の子達の為に、
     サヴィエル君に建てた様な家を
     彼女達にも建ててあげてくれないか、
     というお願いです。

     その申し出に対して、
     一人一人に家を建ててあげることは出来ないけれど、
     孤児院を卒園した身寄りの無い子どもが
     共同で住めるという家ならと返事しました。
     それに対して朋子さんも私の意見に賛成で、
     その予定地を見に行く時に3人と話をしてみる
     と言ってくれました。

     今日朋子さんからその返事のメールが届きました。


     さとみ様

     先日お伝えしました通り、
     今日3人娘の土地にマルコスと建設のおじさんと一緒に、
     訪問して来ました。



     土地はマプト市内から車で1時間半も北に上った所にあり、
     想像以上の遠さにびっくりしましたが、
     詳しく話を聞いてみると、
     シスター達が買ってあげた土地ではなく、
     シスター達がコネで安い土地を見付け、
     それを自分達でお金を出し合って買ったそうです。

     彼女達が買った土地なので、
     我々が提案する集合住宅案に反対するかと思いましたが、
     結構すんなりと合意してくれました。
     今後孤児院を卒院するであろう他5人の
     完全孤児の女の子達も将来受け入れられる様に、
     という意向も快諾しました。

     それで建設のおじさんが改めてデザインと見積もりをしますが、
     同じ予算だと恐らく寝室4部屋と公共のリビングと台所と
     トイレ・浴室の長屋ができるのではないか、という事です。

     それができ次第、またご連絡します。
     ちなみに3人娘からのビデオ・メッセージです。


     "we are really grateful for your support!
     This will really help our lives, as well as those of the girls
      who will be graduating from the sisters home in the future.
     May God richly bless you. Thank you!!"
     
     では、さとみさんも皆様もどうか良い週末をお過ごし下さいね。

     渋谷朋子



     

2020年5月25日月曜日

セミロックダウン・ダイアリー@モザンビーク      ともこさんのブログから



     コロナによるセミ・ロックダウン生活も10週目。
     前回のブログで、
     「意外にもコロナによるテ レワークで
      以前よりも健康体になれそうな予感」などと書きましたが、
     それはとんでも勘違いでした~(-_-;)
     ズンバは例の如く三日坊主で、料理は続けてはいますが、
     仕事が忙しいとやはり簡易食に逆戻り…。
     X十年来の習慣を数週間のコロナ危機で
     変えられる筈はないで すよね。

     この間モザンビークでのコロナ感染者は
     数人から約150人に増えましたが、今の所死者はゼロ。
     モザンビークを含むアフリカの国々は、
     当初心配され ていたよりも、
     上手く対応して感染拡大を今の所抑えられている模様。
     でもその好戦振りは
     先進国ではあまり報道されていないという説も。

 https://www.theguardian.com/commentisfree/2020/may/21/africa-coronavirus-successes-innovation-europe-us
  
     しかし、私が担当する教育分野では、
     ただでさえ就学率も習熟度も低いモザンビークの様な
     国の学齢児童達にとって2ヵ月以上の学校閉鎖の打撃は多大。
     しかもインターネットやテレビどころか
     ラジオを持っている率も35%に過ぎないので
     教育省が何とか開始した遠隔授業も
     国の大半の子ども達には届いていない 可能性が高いのです。

     教育省がコロナ対策案を練るのに一から協力しましたが、
     インターネットもテレビもラジオも、
     そして恐らく電気もない村落部の子ども達に
     学校閉鎖期間中にどうやって学び続ける支援ができるか、
     未だに課題です。
     自分で学べるプリント教材を配る案も考え中ですが、
     電気がなくコピーができない 地域でどうやって多数印刷できるか、
     またそれらをどうやってコロナ感染拡大させない様に配れるか、
     暗中模索中。
     このままだと、今学年度のカリキュラムは
     来 年度に持ち越しになりそうで、
     それをどうするかも検討しなければならず、課題山積です…。



     一方家では、友達にも会えず遊び相手が私しかいないジュリアは、
     テレワーク中でも私に5~10分おきに
     「ねえ、ママ~、一緒に○○しよう~」と話し かけて来るし、
     大事なテレビ会議中にいたずらで私に水風船を投げて来るし、
     その上私は仕事の合間に家事して一杯一杯なのに、
     私が掃除した矢先に散らかした りでこぼしたりして、
     まるで私の堪忍袋の限界を試しているのかと思う位。




     これが数週間も続くと、私も精神的に余裕がなくなって来て、
     常にイライラピリピリ しているので、
     「ママ、何でもう笑わなくなっちゃったの?」
     とジュリアが訊いて来た始末。

     しかし、イライラしてもずっと家で
     二人きりでお互い逃げ場はない し、
     外出抑制中なので誰かに話して鬱憤晴らす事もできず、
     精神的ストレスで4月は結構参ってしまいました。

     5月に入って漸く慣れて来たのと吹っ切れた為か、
     徐々に心に余裕が出てきて、
     またジュリアと笑って遊ぶことが出来始めました。
     いざ自分が精神的に追いやられてみて、
     初めて日本などでベビーシッターや 大家族の支援もなく
     子育てをしなきゃいけず育児ノイローゼに悩む
     お母さんの心境が判った気がしました。

     



     そんな時期を乗り越え、
     漸く精神的に余裕が出て来た先週末、
     マプトから1時間半南下した海岸に
     2月にモザに再赴任して以来初の海水浴に
     お忍びで行っ て来ました。


     非常事態宣言で海岸に行くのも抑制されているので、
     いつ警察に捕まるかとドキドキしつつも、
     大はしゃぎしながら砂浜で走り回るジュリアを見な がら、
     久々に愛おしさが込み上げて来ました!

     そしてジュリアと海岸を歩いていると、
     またジュリアが「ね、ず~っとママと一緒にいたい!」
     と嬉しいことを 言ってくれたのですが、
     「ママもジュリアと一緒にいたいけど、
      ジュリアも大人になって結婚して
      自分の家族を持つだろうから、
      そうしたらもう一緒に住めない よ。」
     と現実的な返事をしたら、
     「じゃあ、ジュリアは結婚したくない…」
     と言い出したので、あら大変とばかりに、
     「大丈夫、ジュリアが結婚しても
      ママは ジュリア達の家の隣に住んで、
      ジュリア達の子どもの面倒をみてあげるから!」
     と6歳の娘相手に今から孫の話まで持ち出す始末!
     やばい、このままだと、私は ストーカー姑になりそう?!
     と意表を衝いて数日前迄とは真逆の懸念事項が
     出てきてしまいました・・・。