2023年3月27日月曜日

寄付金の使い道について朋子さんから

     またご無沙汰してしまいましたが、
     さとみさんとご家族とチャリティーランチの皆さんは、
     お元気でお過ごしと願います。

     カナダにも春が到来した頃でしょうか。
     モザンビークはまたサイクロンの季節で、
     今年はフレディというサイクロンが到来し、洪水も発生し、
     また数十万人の被害者が出てしまいました。

     それでチャリティーランチの皆さんに頂いた
     支援金の残り約1380ドルの用途について、
     いくつかのオプションがあります。

     以前は「希望の家」の卒業生の一人アレクサンドロのお家を
     建てて欲しいという案を提案していたのですが、
     その矢先にサイクロン・シーズンが近づき
     雨が降りだしたら、
     「希望の家」が洪水被害に遭ってしまいました。






     周辺から少し窪んだ場所に建っている為、
     毎年この時期は洪水になるので、
     修理だけじゃなくて洪水対策の工事もしてくれないか、
     と頼まれました。

     そこで、UNICEFの水道工事技師を連れて、
     現地視察をして貰ったら、
     市役所の介入と結構大がかりな工事が
     必要になりそうだとの事。
     まだ見積りが来ていないのですが、
     恐らく数千ドルの工事になると予想されますので、
     このオプションをとる場合は、
     皆さんの寄付金に私のお金を加える予定です。
     このオプションだと「希望の家」で
     現在生活している50人位の人だけでなく、
     今後この家にお世話になる
     多数の人の助けになれると思います。

     もう一つのオプションは3人娘の家の修理。
     今回のサイクロンで更に雨漏りがひどくなり、
     雨季は安心して生活できないそうです。
     全体を修理したら、1500ドル位かかる見積りを送って
     来たので、自分達で修理できるところは自分達でして、
     建設技師じゃなきゃできない部分だけだとすると
     900ドル位だそうです。
     このオプションだとこれまで支援して来た3人娘の面倒を
     続けて見てあげられます。

     という訳で、上記のオプションのどちらの方が
     さとみさんとチャリティーランチの皆さんにとっては、
     よろしいですか?ご意見とご意向を伺えますと幸いです。

左がマルコスくん、右がアメリコくん

     ちなみに先日アメリコとマルコスを家に招きました。
     以前ご報告したと思いますが、アメリコは1年大学の学費を
     支援しましたが、
     残念ながら年度末試験で落第してしまいました。
     そして1年の空白期間を経て、
     「もう一度チャンスが欲しい」と頼まれました。
     今度は短期の職業訓練で
     プログラミングのコースをしたいそうです。
     とりあえずどういうコースがあるか調べてから、
     もう一度おいで、と言っておきました。

     最後になりましたが、お知らせする事があります。
     モザンビーク赴任も3年過ぎたので、
     次の任地に移動する辞令が来ました。
     次はセネガルの西中央アフリカ地域事務所の24ヶ国を
     統括する地域教育アドバイザーに任命されました。
     責任重大なポストですので、
     光栄な気持ちと不安な気持ちで一杯です。
     7月1日にモザンビークを離任して、
     8月1日からセネガル生活が始まります。

     長いメールになってしまい恐縮ですが、
     お手隙の際にご支援金の用途に関して
     ご教示頂けますと幸いです。
     どうぞよろしくお願いいたします。

     では、さとみ様もご家族もチャリティーランチの皆様も、
     どうか健康第一でお元気にお過ごし下さいませ。

     渋谷朋子

 

スワジランド(新名エスワティニ)での週末   朋子さんのブログから


    さとみ様、お元気ですか。
    カナダにも春が訪れている頃でしょうか。
    旧スワジランドは国境を越えてすぐの所にあるサファリに
    行っただけなので、あまりご報告する事はないのですが、
    南アやモザに比べると素朴だけど
    サービスが行き届いた印象でした。

    国王が毎年新しい若い女性を選んで結婚する伝統で、
    従ってもう十数人の奥さんがいて外者には
    びっくりする文化でもあります。

    一方、13年前に行った時と比べ、警察や国境検閲が
    腐敗していて、いちいちお金を要請されて、
    残念ながら気分悪い思いもしました。


     #エスワティニは肥沃な土地や温暖な気候、水資源などに恵まれた
     農業国です。近年はアパレル産業も大きく成長。
     アスベスト、石炭、鉄鉱石が主な輸出資源であったが、
     今後はダイヤモンドや金の輸出量を増やす予定だそう。
     1986年に現在の国王ムスワティ3世が18歳で即位。
     アフリカ最後の絶対王政と言われる通り国王が富と権力を握り、
     暴政を行ったおかげで現在民主化運動が起こっている。

     節子さんからの追加情報

     この国は人口約120万人で、面積は日本の四国とほぼ同じ。
     1968年に英国から独立。
     現在のエスワティニ3世は1986年に即位。
     15人の妻を持つ国王は、プライベートジェットやロールスロイスを
     乗り回す生活をしている。
     国王の権限は絶大で、全ての税金を免除されていて、
     民事、刑事の法的責任も問われない。
     王族と国民の格差は大きく、国民の3割が1日1、9ドル以下で暮らし、
     失業率は23%。
     今独立最大規模の民主化運動が起きている。

     エスワティニ国王は1998年アフリカ開発会議に出席するため初めて訪日。
     2003年、2008年、2013年にも会議出席のため来日。
     2013年、2015年には安倍首相と首脳会談を行い、
     2019年の即位礼正殿の儀にも出席している。
     会談内容は2国間貿易の強化と安保理改革、北朝鮮問題など。
     貿易では日本からの輸出品は自動車、輸入品はグレープフルーツ等の柑橘類
     日本はアメリカに次ぐ第2の援助国であり、
     今までの累計援助額は有償資金協力で44、12億円、
     無償資金協力は120億円、技術協力が45億円。
 









2023年3月6日月曜日

W Broadway 散策  93回トランスリンクの旅

     今回のトランスリンクの旅は最初2月25日を予定していましたが、
     その日は寒すぎるし、もしかしたら雪が降るかもという予報だったので、
     トランスリンクとしては初めて日にちを3月5日に変更。
     おかげで当日は気温も上がり、天気も上々のスタートとなりました。

     参加者6名でW. Broadway とMacdonald で11時集合。
     ちょっとした手違いがありましたが、無事全員合流。

     今回の旅の目的の一つが「Mamalee Malaysian Delight 」で
     ハイナンチーファン(海南鶏飯)を食べることだったのに、
     行ってみたらなんとお店はクローズ。
     最初の予定では土曜日だったのでその日で調べていて、
     日曜日に変えた時点で調べていなかったのが敗因。
     参加してくださった方々に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

     で、気を取り直して別のレストラン「Nuva=レバノン料理」へ。
     レバノン料理は前菜(メッゼ)が有名で、
     今回オーダーしたメッゼにはババガヌーシュ(ナスのペースト)
     ホムス(ひよこ豆とゴマのペースト)
     ラブネ(ヨーグルトクリームチーズ)などがあり美味しかったです! 

     レバノン料理は認知症予防の健康料理としても有名だとか。
     でもお会計の時あまりの値段の高さにびっくり!
     値段をしっかり見て注文すべきでした。

     
     食後はこの界隈のお店巡りです。
     最初に入ったのが「branches & knots 」という日本人経営のお店。
     ユニークな服、靴、アクセサリーなどが特徴。
     店員の方達が日本人のせいか、なんか居心地の良いお店でした。
     ベーグルの美味しいお店 Jewish Bakery「Solly's Bagelry」
     ここのシナモンバンも甘すぎず、お勧め一押しだそう。      
     1976年からオープンしているという
     ギリシャのスーパーマーケット「Parthenon
     7年前に来た時とは場所もお店の雰囲気も
     すっかりリニューアルされていてびっくりしました。
     美味しそうなお惣菜やお肉やギリシャ料理ならではの食材がいっぱい。
     以前買って美味しかったタラモ(鯉の卵)の缶詰を探したのですが
     見つからず、代わりにCrab Pateの缶詰が
     5ドルと安かったので買ってみました。
     これが看板に偽りありで、食べてみたらCrab の味ゼロ!
     入っているのは鮭だけ(涙)。安いはずでした。
     「Persia foods」このお店も場所を移動してビルディングの中に。


     先回来た時はグリーンアーモンドが沢山売られていたのに。
     今回は残念ながら見当たりませんでした。
     この珍しいアーモンドは中近東の春の味覚で、
     塩か砂糖にしばらく漬けてから食べるのだそう。
     ちょっと試してみたかったのに残念でした。
      

     上の写真はこのお店で売られているイランのパン「バルバリ」
     このパンは幅25から30cm 長さが70から80cmあるフラットブレッドで、
     表面にはセサミシードやニゲラシードが振り掛けられている
     美味しいパンです。
     私が買ったのが上の写真のドライのWhite Mulberry (桑の実)です。
     この白い桑の実、適度に甘くて食べ始めると止まらなくなるのですが、
     効用として最近の研究では癌細胞の増殖を遅らせ、
     コレステロールレベルを改善する可能性がわかってきたそうです。


     歩き疲れたのでここでティータイム。

     その後麻耶さんが帽子を「branches & knots 」に忘れたと言うので、
     ここでマサさんご夫妻とお別れ。
     結局帽子はそのお店にはなかったけれど、バス停に行く道のりで、
     また素敵なお店をいくつか見ることが出来ました。
     旅は遠くに行くことだけではないのでは?
     日常からちょっと切り離された場所に行くことも旅かも。     

     新しいカフェに入ってみる、珍しい国のレストランで食事をしてみる、
     ちょっと異国のスーパーで変わったパンや食材を買うだけでも贅沢な気分に。
     そう思えば旅は周りにいくらでも転がっているなーって思います。

     世界は日々違います。季節は1日1日変わって行きます。
     知ったつもりにならないで、常に好奇心を持って
     子供になったつもりで、世界中だけでなく、自分の住む地域の
     知らない場所、未知な空間、歩いたことがない裏道を
     これからも探検して行きたいです。
     (注)無くしたと諦めていた麻耶さんの帽子、
     後日コートのポケットの中に入っているのを見つけたそうです。