2020年12月30日水曜日

モザ北部出張&年末追い込み!       朋子さんのブログから

     10月末の1週間の休暇でちょっと気分転換にはなり、     
     それをバネに11月末にモザ赴任以来初の国内出張に
     2泊3日で行ってきました。

朋子さんは首都マプトからカーボデルガード州に出張

     2月に赴任して以来やっと家も落ち着いたと思った途端、
     コロナ禍で出張は人道支援など緊急以外は中止になったので、
     本来だったらガンガン現場視察をしたい所ですが、
     セミ・ロックダウンの中、
     首都で在宅勤務を余儀なくされる事、半年以上。
     この間、モザンビークの北部で
     イスラム国を名乗るテロ集団が村落や学校などを襲う
     テロ攻撃がエスカレートした為、
     漸く11月末にコロナ禍に加えテロの脅威に晒されている
     北部のカーボデルガード州に人道支援の視察に行ってきました。

     テロ集団は2年以上前から
     タンザニア南部とモザンビーク北部に出没し始めた様ですが、
     当時の襲撃は規模も小さく頻度も少なかったのと、
     まだイスラム国との繋がりが明白でなかった為、
     集団的テロか犯罪行為か見極めかねていた様ですが、
     去年から襲撃が悪化した後、
     今年に入り規模も残虐さもエスカレートして行き、
     命からがら身一つで襲撃を逃れて来た避難民が50万人にも上る状態。


難民キャンプ

     実際一つの避難民キャンプを訪れてみると、
     学校周辺を取り巻く一体が
     避難民が暮らすテントや藁葺小屋で埋め尽くされ、
     それぞれのテントに2家族がギュウギュウ詰めになっている状態。
     これじゃあ、コロナ防止の人混みを避ける措置など、
     取れる訳がありません。


     また、小学校の最終学年が再開されても、
     難民達が校舎を生活に使っている為、
     これらの学校ではまだ授業が行えません。
     その上、避難民の子ども達は、
     コロナ騒動が始まる前に通っていた学校も
     テロの脅威で始業しなかった挙句、
     避難先では学校がコロナで閉鎖され編入もできなかった為、
     通信教育の支援なども受けられず、
     結局2020年は全く教育が受けられなかった訳です。
     そんな彼らにどうやって教育機会を提供できるか。
     ラジオやITを使った代替教育や青少年向けの職業訓練など、
     アイデアを模索中です。



     ちなみに3日の出張が決まった際、
     目下の課題はその間ジュリアを誰に託すか。
     ブルキナ・ニジェール時代には
     ジュリアが8か月の時から面倒を見てくれていた
     ナニーさんが住み込みしてくれたので、
     安心して出張にも行けましたが、
     モザンビークのナニーさんは通いの上、
     コロナ禍が始まって以来週一しか来なかったので、
     ジュリアと慣れ親しむ期間も限られていました。
     なので、いきなり泊りがけで丸3日間を一緒に過ごせるかは未知数。
     実際、ジュリアに「ママは来週3日間出張行かなきゃいけないの。」
     と言った途端、「じゃあ、ジュリアは一人なの?」と
     泣き出してしまいました.…。慌てて、
     「頑張ってお留守番してくれたら、新しい靴買ってあげるから!」
     と言うと、コロッと泣き止み、「じゃあ、いいいよ。」だって。
     何だか騙された気分…。
     「ママがいない間、仲良しのお友達の家に泊まりに行く?」
     と訊くと、
     「だったらビビ(ナニーさんの名前)に来て貰って
     家から学校に通いたい。」と言うので、ビビに来て貰う事に。
     以前のナニーさんよりおばさんのビビはIT技術に疎いので、
     WhatsUp・LINEで画像通信が出来ないので
     それを教えるのから始め、
     ジュリアの一日の生活リズムや緊急時の連絡先を説明し、
     「大丈夫かな?」とハラハラしつつ、
     飛行場に向かいました。

     何とか3日間無事に過ぎ、
     今日の夕方にはマプトでジュリアと再会できると思っていたら、
     3日目の朝他の出張中の同僚が
     今晩11時の便でマプトに帰ると言っているので、
     「もしや、また無告で飛行機変更?」と
     航空会社に確認して貰うと、
     案の定午後1時の便が夜11時に10時間も遅延…。
     となると、家に着くのが朝1時過ぎなので
     慌ててナニーさんに電話して
     「飛行機が遅れたから、あと一晩泊まってくれる?」
     と頼みました。

     そして夜飛行場に行くと待てど暮らせど飛行機は来ません。
     皆マスクをしたまま空港の搭乗ゲートで
     ウトウトし始めた午前1時過ぎにやっと飛行機が着き、
     マプトに到着したのは朝4時過ぎ!
     それでも翌朝9時から欠席できない会議が入っていたので、
     7時半には起て出勤しましたが・・・(-_- )



     そんなこんなで老体に鞭を打ちつつ
     漸く年末休暇間近!
     出張で淋しい思いをさせた償いも兼ね、
     日本出発までの数日間は
     ジュリアの友達を連日家に招いてママ業も頑張り、


   
     飛行機に乗れるかを左右するコロナ検査の結果に
     ハラハラしつつも仕事も最後の最後まで頑張り、
     空港にはサプライズでシスターと孤児院の女の子達が
     見送りに来てくれて感動♪

     
     「我が人生、悔いなし!」という気分で搭乗できました~。
     ちなみに帰国便はカタール経由でしたが、
     20時間以上マスクにフェースシールド必着でしたが、
     飛行機はガラガラで、二人共横になって寝れました!

     こんな感じで、苦難と感動に満ちた2020年でしたが、
     日本でたっぷり充電して新年も頑張りま~す!!


2020年12月29日火曜日

ワクチンの仕組みや配達方法、その後の生活 新型コロナウイルス BBC News

     ワクチンはどのように作用するのか、
     他人と距離を取りながらの生活を終わらせるには、
     なぜ大勢がワクチンを接種しなければならないのか、
     解説していく。

     ワクチンの仕組みワクチンは、
     現代医療において最高の偉業のひとつといわれている。
     世界保健機関(WHO)によると、
     ワクチン接種によって20以上の致死性の病気が予防できて、
     推定200万~300万人の命が救われているという。

     一世代前には当たり前だった子どものかかる病気も、
     今ではどんどん珍しくなっている。
     過去に数億人が亡くなった天然痘は、完全に撲滅された。

     しかし、こうした成功の実現には何十年もかかった。
     一方で新型ウイルスのワクチンについては、
     同じような成果をあっという間に出してもらいたいと、
     大勢が期待している。

     有効性90%以上のワクチンが登場したこと、
     つまりワクチンを接種した10人のうち9人が
     COVID-19の免疫を獲得するというニュースを聞いて、
     他者との距離を取ったり顔をマスクなどで覆う生活を
     すぐにやめられると大勢が思った。

     アメリカとイギリスでは規制当局が
     急いでこれらのワクチンを認可し、
     大規模な接種事業が始まった。
     来春にはこれまで通りの生活に戻れるかもしれないとさえ、
     言う人も出てきている。

     しかし多くの科学者や公衆衛生の専門家は、
     ワクチンの初回供給量が少なく、
     接種できるグループも限られている状況では、
     たとえ感染リスクの高い人や
     最前線ではたらく医療従事者を守れたとしても、
     社会が元の生活様式に戻れる可能性は当面は低いと警告する。
     WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長も、
     ツイッターでこのように述べている。
     「ワクチンは他の予防法を補完するものであり、
     取って代わるものではない。
     ワクチンだけではパンデミックは終わらせられない。
     引き続き、監視、感染者の検査と隔離および治療、
     濃厚接触者の追跡と隔離、地域社会との協力、
     個人での対策の励行といった施策が必要だ」

     一部の政治家や世間はワクチンの効果を楽観し、
     多くの科学者は慎重だ。
     こうした期待値の格差は、十分な人数に十分な量の
     ワクチンを供給するのがいかに大変か、
     その人が理解しているかどうかで生じるとも言える。

     人から人へと感染する病気の場合、
     本当の意味で全員を守るためには、
     かなり大規模な予防接種が必要なのだと、
     認識していない人は多いのかもしれない。

     なぜなら、ワクチンの威力は、
     接種した個人を守るだけでなく、
     各自の周りの人やその人が住む地域社会をも守るからだ。 

    ■ワクチンが個人を、そして周りの人を守る仕組み

     有効性100%のワクチンは決して存在しない。
     それは私たちや地域社会にとって、厄介な点だ。
     最も有効性が高いワクチンのひとつ、
     はしかワクチンも有効性は95~98%となっている。
     最近発表された米ファイザーと独ビオンテック製や
     米モデルナ製の新型ウイルスワクチンは
     90%以上の有効性を示しているが、
     やはり100%には届かない。
     この数字が臨床試験以外の環境や、
     接種後の経過でどれだけ下降するのかも、
     まだ分かっていない。

     つまり、全員がワクチンを接種したとしても、
     10人に1人はCOVID-19に対する防御を獲得しないのだ。

     どんなワクチン接種事業でも有効性100%はほぼあり得ない。
     しかし、100%でない限り、
     感染リスクにさらされる人は増えていく。

     その中には、高リスク・グループの人もいるかもしれない。
     高齢者にワクチンが効きにくいことはすでに知られている。
     ただしこの点については、
     COVID-19ワクチンは頼もしい結果を示している。
     これに加えて、たとえば何らかのがん治療を受けている人など、
     健康上の理由からワクチンを接種できない人が
     地域には存在している。

     つまり、私たちの周囲には常に、
     感染リスクにさらされている人がかなり多く残るということだ。
     友人や家族にもこういう人が出てくることもある。
     それでも、間接的に全員が守られるようにする手立てはある。
     集団免疫の力を利用するのだ。

     地域で十分な人数の人が予防接種を受ければ、
     素晴らしいことが起こる。
     たくさんの見えない壁が作られ、
     病原体が人から人へと移動する流れを阻止し、
     感染リスクの高い友人や家族を間接的に守ることができるのだ。

     集団免疫が感染リスクの高い人を守る仕組み

     どれだけの人数が新型ウイルスのワクチンを接種すればよいのか
     現在のCOVID-19ワクチンを接種すると、
     人から人への感染がどれだけ防げるのか。
     これは集団免疫の獲得に不可欠なことだが、
     答えはまだ分かっていない。
     確証を得るまでしばらく待つことになるかもしれないが、
     ファイザー/ビオンテック製ワクチンの開発者によると、
     開発されたワクチンの少なくとも1種類は、
     リスク軽減に寄与する可能性があるという。

     しかし、ワクチンがウイルスの伝播(でんぱ)
     そのものを阻止すると仮定しても、
     感染リスクの高い人をしっかりと守るには、
     大勢がワクチンを受けなくてはならない。
     英保健省で予防接種事業を統括していた経験があり、
     現在は王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)フェローの
     デイヴィッドソールズベリー教授は、
     有効なワクチンをたとえ相当数の人が接種したとしても、
     まだ大勢が病原体にさらされたままだからだと説明する。
 
     大多数が摂取してしても大勢のリスクが続く理由

     感染リスクの高い人以外もCOVID-19のワクチンを接種し、
     人口の大部分に行き渡るまで
     ソーシャル・ディスタンシング(他人と距離を取る施策)を
     止めるわけにはいかないと、
     科学者が指摘する理由がこれだ。

     「感染リスクの高い人を守るだけでは、
     その人たちが死ぬのを阻止し、
     病院の負担を軽減することはできるだろうが、
     ウイルスの伝播そのものは止められない」と
     ソールズベリー教授は指摘する。

     この場合、ワクチンを打っていない人たちの間で流行が続くため、
     感染リスクが高いがワクチンを打っていない人や、
     ワクチンを打っても免疫ができなかった人にまで
     広がる可能性があるという。

     そうなるとやはり、世界中のあらゆる地域のあらゆる年齢層で、
     大多数がワクチンを接種しなければ、
     感染クラスターの発生は防げないし、
     自分たちの周りで感染リスクの高い人たちを守ることはできない。

     人の移動や貿易によって世界中がつながっている状況を考えると、
     世界中の全ての国で同じ対応が必要になる。
     ソールズベリー教授は、
     「これは国単位ではなく世界的なパンデミックだ。
     なのであらゆる場所でウイルスを食い止めなくてはならないし、
     そうしなくては安全な場所は残らない」と述べている。

     現在のところ、最初に製造される限られた数のワクチンを
     医療従事者と感染リスクの最も高い人に与えるというのが、
     世界的なワクチン接種計画となっている。
     一方、アメリカやイギリスなど一部の国では、
     十分な供給量があれば、
     こうした優先グループ以外の人にも
     ワクチン接種を開始する計画だと明らかにしている。
     イギリスの国民保健サービス(NHS)のトップは、
     来年4月までに全優先グループが
     予防接種を受けられるだろうと説明しているが、
     政府はできるだけ多くの16歳以上の住民に
     ワクチンを受けてもらうのが目標だとしている。

     WHOによると、全体では65~70%の人が
     ワクチンを受ければウイルスの伝播が阻止されるようになり、
     集団免疫が実現し、あらゆる場所、あらゆる人が
     安全だと宣言できるようになる。
     英インペリアル・コレッジ・ロンドンの疫学者アズラ・ガニ教授は、
     ワクチン接種率が70%に達すれば
     「安全圏内に入る」だろうと述べた。

     ガニ教授は、究極的には接種率が70%に届けば
     元通りの生活に戻れるとする一方、
     予想しなかった問題が何も起きなかったとしても、
     元通りの生活に戻るのは大変だと言う。

     「ワクチン接種によってパンデミックは終わるだろうが、
     それがいつになるかが問題で、最も推測が難しい事柄だ。
     なぜならワクチンを届けること自体が最大の難関なので」

     数十億人がワクチンを摂取するには

     イギリスの人口6800万人の大半に
     ワクチンを受けてもらうだけでも大仕事だが、
     地球上の78億人となればさらに大変な事業になる。
     これまでにこの規模でワクチン接種事業が行われたことはない。

     ワクチンと、それを入れるガラスびんなどの備品は     
     大量生産しなくてはならない。
     ワクチン供給はしばらく需要に追いつけないかもしれない。

     製造後のワクチンは工場から各地の医療施設へと運ばれる。
     世界中の、たどり着くのが困難な遠隔地にも
     運ばなければならない。

     一部のワクチンは低温保存が要求される。
     米ファイザーと独ビオンテックのワクチンは
     マイナス70度での保存が必要だ。
     イギリスの国民保健サービス(NHS)は
     世界で最初にファイザーのワクチンを承認した後、
     すでにワクチン接種センター網を構築し、
     流通を管理している。
     しかし他の国では、事態は遥かに大変なことになる。

     ドイツの流通大手ドイチェ・ポストDHLは、
     アフリカやアジア、南米の大半で、
     流通の「最後の部分」で低温設備が足りないと警告。
     また、貯蔵施設も不十分で、
     大規模なワクチン流通に「最大の困難」を招くと指摘した。

     さらに、感染リスクの高い人を守るのに
     十分な接種率を達成するまでには、
     進展を遅らせかねない障壁がほかにもある。
     保健当局は今後、「ワクチン忌避派」の増加を
     克服しなくてはならない。
     WHOはこれを、世界の公衆衛生に対する
     10大脅威のひとつに数えている。

     イギリス学士院および王立協会の調査によると、
     イギリスでは36%の人が自分がワクチンを
     打ってもらうか分からない、
     あるいはそうしない可能性が高いと答えている。

     インターネット調査会社ユーガヴによる調査でも、
     似たような結果が出た。
     ワクチン忌避派の存在は、
     ワクチンに関する誤情報の広がりとともに、
     多くの国でワクチンによる集団免疫獲得を
     難しくする原因になりかねない。
     ガニ教授は、普段はワクチンに抵抗がないが、
     COVID-19ワクチンがあまりに速く開発されたために
     「少し不安になっている」人たちを安心させ、
     ワクチンを受けてもらうことが、
     イギリスでの接種事業で重要になってくるだろうと話した。
     多くの人にワクチンを受け入れてもらい、
     接種してもらうことで、
     「ゆっくりと」集団免疫のレベルまで行く方法だと
     ガニ教授は説明した。
     ワクチンで元の生活に戻れるのか?
     効果的なワクチンをイギリス全土に、
     そして世界全体に届けるための科学的・実務的な困難とは裏腹に、
     今回開発された第1世代のワクチンは
     COVDI-19との世界的な闘いに、相当の影響を与えそうだ。
     短期的には、地域社会の感染リスクの高い人々、
     特に基礎疾患のある高齢者や医療従事者を
     重症化や死から守ってくれる。
     ファイザーとビオンテックのワクチンが65歳以上の人にも
     94%の有効を示す可能性があることも、
     こうした効果を後押ししてくれる重要な要素だ。

     ただし、再び世界が安全につながり、
     完全に元通りの生活になったと言えるレベルまで
     ワクチン接種が広がるには、何カ月、あるいは何年も
     かかるかもしれないという問題は残る。

     「ワクチン・プラス」の時代へ     

     来春のイースター(復活祭)までには
     ワクチンによってCOVID-19以前の状態に戻るという見通しは、
     人々に非現実的な期待を与えていると
     ソールズベリー教授は指摘する。
     また、感染そのものが防がれない限り、
     そのような状態に至ることは「考えにくい」という。

     イギリスのように頑健な保険インフラと
     大規模なワクチン接種事業の経験がある国ですら、
     感染の鎖を断ち切るのに十分な人数に
     ワクチンを打ってもらうのは至難の業だと
     ソールズベリー教授は言う。
     教授はさらに、感染リスクの高い人については、
     来年は「間違いなく明るい」状況になるとする一方、
     それ以外の人はしばらくの間、
     プラスアルファの対策が必要になる、
     いわゆる「ワクチン・プラス」の状態が訪れると説明した。
     ガニ教授もこの見通しには賛成で、
     「世界中が元通りになるには」
     あと2年はかかるだろうと推定する。
     ただしイギリスなどの富裕国では、
     その過程は比較的早く進むだろうとしている。
     その上でガニ教授は、究極的にはワクチンが
     パンデミックを収束させるが、
     「ウイルスを撲滅」するわけではなく、
     今後は他の病気と同じように
     「COVID-19のワクチンを受け続ける」
     必要が出てくるだろうと指摘した。
     COVDI-19との闘いは、
     新しい「ワクチン・プラス」の時代に入ろうとしている。
     2021年に引き続き、何カ月も、あるいはそれ以上の長い歳月を、
     私たちは対策に追われながら過ごすことになるだろう。


2020年12月23日水曜日

朋子さんと3人娘からのお礼状

     こんにちは。カナダは寒くなっていると思いますが、
     さとみ様とご家族とCLの皆様はご健康にお過ごしでしょうか。
     コロナの影響もカナダは落ち着いている様子かと
     ニュースでは見受けられますが、如何ですか? 

     私とジュリアは先週末に

     1年半振りに漸く日本に帰ってくることができました!

     出発前はコロナのテストをせねばならず、

     飛行機内では20時間近く

     マスクとフェースシールドの着用を義務付けられ、

     到着後はまた問診みたいのを受け、

     コロナ中の国際旅行は一苦労でした…。

     でも飛行機はガラガラで横になって

     ぐっすり眠れましたが!

 

     モザンビークから出発する前に3人娘から連絡があり、

     家はもう一息で完成だけどセメントがあと30袋足りない、

     と言ってきました。

     そこで、シスター達にも相談した上で、

     「2回目の予算編成後これ以上はお金がない、

     と言った訳だから、これ以降は自分達で工面しなさい」

     と言っておきました。

 

     その後出発当日に、

     シスター達が小さい孤児達を連れて

     わざわざ空港までお見送りに来てくれて(写真)

     3人娘からの添付の感謝の手紙をもって来てくれました。


     以下が日本語訳です。


             『親愛なるトモコおばさん&皆様

 

     私達は幸せと感謝の気持ち一杯で

     皆さんとそのお友達や家族の健康を祈りつつ、

     このお手紙を書いています。

     2020年はコロナの影響で世界中試練の年でしたが、

     神様のご加護で元気に皆様の支援を受けることができました。

 

     まずCLのお友達とトモコおばさんに

     メリークリスマスと謹賀新年のご挨拶をさせて下さい。

     2021年が皆さんにとって栄光と祝福に溢れた年となり、

     同時に科学者達がコロナウイルスの解決法を

     発見する知能に恵まれることができますように。

 

     トモコおばさんとCLのお友達への感謝の気持ちを十分に、

     正当に値するほど表現できる言葉が見つかりません。

     でも我々には言葉でしか感謝の気持ちを

     お伝えすることができません。

 

     私達に「家」という大きな財産を恵んでくださって、

     本当にどうもありがとうございました。

     皆さんの様なお友達に恵まれたことを非常に光栄に思います。

     私達はこの家を大切にし、

     皆さんがいつか訪れて下さる事を心待ちにしています。

 

     神様が皆さんに更なる栄光と勇気をもたらしますように。

 

     皆さんの支援と応援は我々にとって重要なものでした。

     皆さんが私達にして下さったことは一生忘れません。

     どうもありがとうございました!

     私達の心の底からの感謝と敬愛の気持ちを

     どうか受け取って下さい。

 

     神様のご加護を。

     Thank you very much. 

     Merry Christmas & Happy new year!

 

     ビアトリス、イネス、リカルディーニャより』

 


     皆さんが支援して下さったこの家は

     この子達が常に探し求めていた「いつでも帰れる場所」を

     与えてあげたのだと思います。

     彼女たちが言う通り、一生忘れない贈り物でしょう。

 

     コロナに負けず、

     地球の向こう側からご支援と続けて下さったCLの皆様、

     ありがとうございました!

     お陰様で、心温まるクリスマスになりそうですね!

 

     では、皆様、寒さに負けずにどうかお気を着けて、

     良い年末年始をお過ごし下さい。

 

     渋谷朋子


2020年11月27日金曜日

夢のプロジェクト(天井が完成)

     朋子さんからメッセージと写真が送られてきました。

     Hi, Satomi-san

     I hope that you, your family and your friends 
     are doing all well,
     The girls' house is finishing phase 2 and entering 
     phase 3, as the photos below:
       If all goes well, it might me down within Decembe

           Tomoko

夢のプロジェクト(天井が完成)_c0404809_14044601.jpeg

      もう天井ができたようです。

夢のプロジェクト(天井が完成)_c0404809_14094580.jpeg
夢のプロジェクト(天井が完成)_c0404809_14104309.jpeg
夢のプロジェクト(天井が完成)_c0404809_14110464.jpeg

     壁も少しづつ出来ているみたいです。

夢のプロジェクト(天井が完成)_c0404809_14112560.jpeg

  これが天井。

 

2020年11月2日月曜日

雨にも負けずコロナにも負けず、、、@モザ(朋子さんのブログから)

     7月に新居に引っ越し     
     しばらくはポジティブ思考で過ごせていましたが、
     国際便が再開する見込みも付かず、
     仕事ではコロナ・ウイルス予防の為に
     3月下旬から全校閉鎖が続いていて、
     「子供たちと国の将来の為にも、
     必要な対処を取りつつ学校を徐々に再校しましょう」
     という我々のアドボカシー活動にも拘わらず
     開校の見込みも立たず、
     モザンビークの子ども達の教育の為にと思って頑張っても、
     まるで潮に逆らって泳いでいる様で
     努力するだけ非難され疲れるだけ。(-_- 😉 
     下手すると「モザンビークの子ども達の健康を危険にさらすな!」
     という脅迫状が送られて来そうで、
     精神的にも疲弊してしまいました。

     それに加え、3月からずっと二人きりの生活が続いたせいか、
     もしくはそういうお年頃なのか、
     8月位からジュリアが反抗的になってきて、
     「手を洗いなさい」と言うと「やだ」と拒否したり、
     私が夜仕事メールをしていると
     「ママは携帯電話ばかりで、
     ジュリアの言う事を何も聞いていない!」と
     駄々をこねたりして、私のストレス・レベルは上がる一方。
     漸くジュリアが通う学校が例外的に二部制授業で開校した時は、
     ジュリアは数日前から
     「明日から学校行けるの?」とソワソワし、
     いざジュリアを学校に送り出した時は、
     重かった肩の荷からやっと解き放たれた解放感を
     心身ともに実感しました!
     やっぱり学校の存在は子どもにとっても親にとっても重要ですよ!!

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     さてこの間、このままじゃ燃え尽き症候群で倒れてしまうかと思い、
     8月末に数日間の休暇を取りましたが、
     あまりにに疲れていた為、まともに予定も立てられなかった為、
     悪天候の週に近場のビーチのホテル
     閉じこもって過ごしました。

     少しは休めたけれど、
     あまり気分転換にはならなかったな~と後ろ髪を引かれつつ
     9月・10月と乗り切った後10月末
     ジュリアの学校の1週間の秋休みに合わせて一週間休暇を取り、
     マプトから800キロ北上したモザンビーク中部の
     Vilankulos地方にお正月以来の本格的なバケーション!

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     前回モザンビークに赴任している時から
     Vilankulosと近辺の島々は絶景だという噂は聞いていましたが、
     ここで辿り着く機会には恵まれなかったので、今回が初体験!

     早速モザンビーク航空で
     マプトーヴィランキュロスの往復航空券を購入し、
     ホテルも調べてちょっと高めだけど評判が良い所を予約し、
     その休暇を目標にワクワク楽しみにしていました。
     そしてやっと出発前日になったので、
     オンライン・チェックインをしようと思って
     モザンビーク航空のサイトにログインしたら、
     何と我々のフライトはキャンセルになっているではありませんか!!
     「これは何かの間違いに違いない」と思って
     モザンビーク航空に電話をしたら、
     「申し訳ありませんが、
     ヴィランキュロス便はキャンセルされました。」だって。
     じゃあ、もっと早く言ってくれよ~😢 
     一人&子連れで800キロの何度も警察に止められる道のりを
     運転するのは問題外なので、
     慌てて近場でPlan Bを探しましたが、
     せっかく1週間休むのにまた近場だったら
     気分転換にならないな~と思い迷っていると、
     同僚から夜BBQパーティーに誘われたので、
     とりあえず検索は一時停止してパーティーに行ったら、
     着いた途端に
     「明日からヴィランキュロスだね!準備整った?」と訊かれたので、
     「それがさ~、飛行機ドタキャンになってさ~」と愚痴ったら、
     その場にいた初対面の人が
     「あら、じゃあヴィランキュロスの知り合いで
     マプトへチャーター車送る人を知っているから、
     今連絡してみようか」と言ってくれて、
     トントン拍子で翌朝9時にマプトを出れる様に
     迎えに来てくれる事になり、
     不幸中の幸いとはまさにこの事♪

     それで夜家に帰って慌てて荷造りをして
     翌朝9時過ぎにヴィランキュロスに向けて出発!
     10時間の道のりは景色を見たり
     ジュリアと遊んだりしている内に過ぎ
     無事に辿り着いたヴィランキュロスは・・・
     白い砂浜になだやかな
     エメラルドグリーンの海が広がるそれこそ楽園!

     そこでボートで島巡りをしてイルカの群れと遭遇したり、

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     初めて砂浜や海辺で乗馬をしてみたり、

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     葦の生い茂り多彩な川鳥が原生する川をカヌーで下り、
     日の入りを見た後川辺に蛍が飛び交う幻想的な風景に見惚れたり、
      「これぞ、バケーション!」と思える1週間を過ごせました♪
     ちなみにこの滞在の間に知り合った人達も印象的でした。

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     例えば海の乗馬「ホース・サファリ」を経営する
     白人ジンバブエ人一家は、
     本来はジンバブエで農園を経営していましたが
     ムガベ政権下に導入された
     白人農家から強引に土地を取り上げる土地改革で土地を失い


     104匹の馬を連れて命からがら国境を越えて
     モザンビークに渡ると、
     今度はモザンビーク人から馬を惨殺されるなどの
     迫害を受けたそうです。
     これらの試練にもめげずに25匹の生き残った馬で
     ホース・サファリを始め
     再び生計が立てられる様になったと思ったら、
     今度はコロナの到来でまたしても困っている様です。
     ちなみにジンバブエからモザンビークに逃げて来た経験を
     本で出版したそうなので、機会があれば読んでみて下さい。



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     一方今回モザに戻ってきたら早速、
     以前ボランティアしていた孤児院から「卒業」した
     今20代半ばの3人娘からシスターを通して打診が。
     「これからずっと借り家で暮らさないで済む様に
     3人で貯金を出し合って小さな土地を買ったので、
     そこに家を建てる支援をしてくれませんか」とのこと。
     そこで、カナダの心ある有志の皆さんに相談したら
     すぐに快諾してくれたので
     マルコスと建設のおじさんと3人娘で 
     設計図を作って見積りを立てて、いざ工事を開始!
     建設の経験など全くない3人娘達は
     セメントや木材を買いに走り回り、
     徐々にお家が形になっていく様子は微笑ましいです。
     ただ、コロナのせいで飛行機も貨物船も規制され輸入も激減した為、
     建設材料の値段も急増してしまったので、
     当初の予算よりも高く掛かってしまい、困りもの。
     コロナの影響はこんな所にも及んでいるのですね・・・。