2026年5月10日日曜日

Mother’s Day Paw Wow           136回トランスリンクの旅

 10日の母の日に、Trout Lake でMother’s Day Paw Wow が行われると
 いうので、行ってきました。今回も天気は最高!

 参加者7名
 10:10   Brighouse Station 集合
 10:15      Canada Line 乗車
 10:35      BroadwayーCity Hall 下車
 10:49      EB W Broadway @ Ash St.   009 bus 乗車
 11:04      EB E Broadway @ Victoria 下車


 バスを降りてTrout Lake に行く道は、緑が多く素敵な散歩道でした。


  Trout Lake に到着。バンクーバー市内にこんな自然の豊かな所がある
 なんて......ちょっと信じられない風景です。
 Paw Wow は11時から始まるので、公園の中に足を踏み入れたら、す
 ぐに太鼓の音が聞こえて来て.....


 会場に着いたら、もうダンスが始まっていました。
 ここでマサさん夫婦と合流


 Paw Wow とは北アメリカの先住民が集結する儀式です。単なるお祭
 りではなく、彼らのアイデンティティや祈り、そして歴史を次の世代
 へと繋いで行く為の、大切な交流の場でもあるんですね。
 

 ここで着られている衣装は「コスチューム」ではなく「レガリア」
 と呼ばれ、「民族衣装」よりも更に神聖で象徴性の高い装いなんだそ
 う。
 アクセサリーを売っているテントがずらりと広場を囲んでいました。


 北米の先住民が伝統的に使用していた円形形のテント(ティピー)


  •  太鼓の一打ごとに、レガリアがまるで生き物のように躍動するさまに
  •  圧倒されました。


     Paw Wow のレガリアは、「その人だけの物語を語るもの」「個人の
     芸術性とアイデンティティの表現」などそれぞれに特別な意味が込め
     られていて、全て手作り。色、鳥の羽、縫製にも深い意味があるのだ
     そう。


     ビーズや鳥の羽をふんだんに使った素敵なレガリアです。


     手に持っている杖の先にハクトウワシの頭がついていてびっくり!


     こんな小ちゃい子まで一丁前に頑張っていて、可愛らしかったです。


     このマリーゴールド、フリーなんです。私も喜んでもらって来ま
     した。


     ランチは、先住民の料理「バノック(Bannok)」を売っているフード
     トラックが数台出ていので、「バノック」を食べてみることに。
     実はバノックを食べるのは初めてなんです。


     このバノックって、先住民の人達にとっては「家族の味であり、コ
     ミュニティーの誇り」であり.....同時に彼らが味わってきた辛い過去
     の歴史(ヨーロッパ人の侵入によって、子供が寄宿学校に送られ、
     言語や文化が奪われ、伝統的な食材や狩猟が制限され、配給の小麦・
     ラード・塩などの安い限られた材料しか与えられなかった日々の中
     で、バノックは生き延びる為のパンだった)を思い出させる存在でも
     あるのだそうです。


     どのフードトラックにも長い行列が出来ていました。


     初めて食べたバノック。カラッと揚がったパンの中にスモークサーモ
     ンとサラダが入っていて、とても美味しかったのですが......
     大きすぎて全部食べられず、半分をお土産にしたほどでした。


     ここで幸運にも幸子さんにバッタリ!
     湖の前で最後の記念撮影!
     帰りは公園を出て、Commercial Drive まで歩いて行き、そこでマクド
     ナルドに入り、ティータイムです。

     カナダに住んで長いのに、パウワウについて大した知識もなく、参加
     したのは今回が初めて。先住民の人達の踊りを見たのも、バノックを
     食べたのも初めて。そして先住民の人達がこのパウワウのために着て
     いるレガリアも初めてみました。太鼓の独特の音や、レガリアが見せ
     てくれる多彩な色彩、空気感が強く印象に残ると共に、先住民の人達
     の辛い過去も考えさせられた1日でした。
     楽しかったので、また来てみたいです!






    2026年5月9日土曜日

    Olympic Oval と仏教会へ          135回トランスリンクの旅

     9日に正子さんが Oval で彼女が出る「気功の試合」を、清子さんが
     「仏教会のバザーに出店」するので、リカさんからは子供達がお神
     輿を担ぐのでと、3人が見に来ませんかと誘ってくれたので.....
     今回の旅は、Oval と仏教会に行ってみることにしました。
     雅子さんとたった2人だけのトランスリンクの旅です。
     
     朝は、まずOlympic Oval へ。ここで44回 Canadaー
     America International Martial Arts Championships が行われるのです。


     正子さんが入り口で待っていてくれました。

     Championship はドラゴン・ダンスからスタート。


     観客席が少ない上、ほとんどの席は関係者で占められているので、席
     探しが大変!ほとんどの時間立ちっぱなしでした(汗)


     同時に沢山の試合や演技が行われるので、どれを見て良いのか分から
     ずウロウロ。名前の分からない格闘技もありました。


     会場には正子さんの娘さんご家族も。


     正子さんの気功の演技を見るのが目的で行ったのに、なかなか始まら
     ず次の目的地に行く時間になってしまいました。
     正子さんからの報告で銅メダルを取得したそうです(拍手!)
     見たかったのに.....ザンネーン(涙)

     次の会場に行く前にランチです。


     「Enishi」でチラシを食べました。


     次はりかさんと清子さんからお誘いを受けた「日本祭り」
     へ。会場はSteveston の仏教会です。


      りかさんとしほこちゃん、宗くんに久しぶりの再会です。


     ルークくんとカイルくんは、もうすでにお神輿のところでスタンバイ
     していました。
     

     次は清子さんのところへ。清子さんのお子さんの花ちゃんがお手伝い
     していました。花ちゃんと言えば.......
     熊本地震の時、復興支援のボランティアをし、その時の話を、チャリ
     ティーランチに来て話してくれたことがあったんです。現在は結婚し
     たので「ボランティアの方はちょっと」って言っていましたけど。
     雅子さん、清子さんが作った素敵なパンツをゲットしていました。


     広場に出てみるとよさこいグループのダンスです。


     そして子供たちの神輿担ぎ。ルークくんはリーダー、カイルくんは
     お神輿担いで頑張っていました。


     2時からは英治さんの講演です!自分よりも賢い人は沢山いるし、心
     の温かい人も沢山いる。でも勇気を持っている人はそんなに多くい
     ない。勇気を持つこと。毎日今日が最後だと思って生きることの大切
     さを語る英治さんです。「courageous」という言葉心に響きますね。


     ここで正美さんにバッタリ! しほこちゃんや清子さん、花ちゃん達
     に紹介と思ったら、みんな知り合いでした。"Such a small world!'です
     ね。


     晴美さんにも会いました。


     最後は大人のお神輿です。


     その後正美さんに誘われて、「笑いヨガ」のクラスへ。
     大笑いして今回の旅は終わりです。

     忙しかったけれど、普段はなかなか会えない人たちにも会えて、とて
     も楽しい旅でした。


    2026年5月3日日曜日

    17回映画談義とおやつの会(市民ケーン)

     参加者7名


     今回もこんなに食べれるのかと思うほどの沢山のおやつ!
     でも毎回違ったおやつが出るので、食べるのが楽しみです!



     今日の映画の話題は1941年公開のアメリカ映画「市民ケーン」で
     す。この映画は、オーソン・ウエールズが25歳の時に撮った作品で、
     彼が監督、脚本、主演、プロデュースを務めたと言うから凄いです。


     映画の最初のシーンは、新聞王ケーンの宮殿のような広い邸宅「ザナ
     ドウ(Xanadu)」が出てきます。この邸宅の名前「ザナドウ」はコー
     ルリッジの詩「クーブラ・カーン」から来ているのだそうです。
     モンゴル帝国の皇帝フビライ・ハーンをモデルにしたクーブラ・カー
     ンが、幻想的な都ザナドウに壮麗な都を築くという詩です。この都と
     言のは、フビライ・ハーンの夏の都「シャンドウ(Shangdu)」のこ
     とで、の都を夢ような豪華壮麗な所として描いたため、ザナド
     は桃源郷とも訳されることがあるようです。
     新聞王ケーンはそういう理想郷を夢見て、自分の城にこの名前をつけ
     たのでしょうね


     雪の降る寒い夜、この広い邸宅「ザナドゥ」で新聞王ケーンが一人
     きりで死を迎えます。手にはスノードームを持っていて、それを
     としながら小さく「バラのつぼみ」と言い残して息を引き取るとこ
     ろから物語が始まります。



     この「バラのつぼみ」の謎を追う記者トンプソンが、かつてケーンと
     関わった人々に取材を重ねていく中で、彼の生涯が周囲の証言によっ
     て浮き彫りにされて行きます。


     ケーンの両親はコロラドでささやかな下宿屋を営んでいましたが、母

     メアリーはたまたま受け取った金鉱の権利書によって、一気に莫大な

     財産の持ち主に。それで財産の管理と、チャールズの養育を、銀行家

     サッチャーに任せる形で「預ける」決断をするんです。理由は息子を

     豊かな環境で教育させる為と、父親の暴力から息子を守る為の母親な

     らではの心遣いだったのでしょうが、幼いケーンは母親から引き離さ

     れ、心に大きな傷を負ってしまいます。

     このケーンがソリを持っているこの場面が後で「薔薇の蕾」のヒント

     に......



     この物語は実在の新聞王ハーストをモデルにしていると言われている
     ように、新聞王国を築いたこと、庶民向けの大衆紙で成功したこと、
     政治的野心や選挙出馬を経験したことなど、大枠の人生設計はハース
     トと重なっています。
    ハースト・キャッスル
     カリフォルニアの丘の上に立つ、優雅なプール付きの建物。ハースト
     が建てた私邸です。屋外プールの他に、165の部屋、2つの豪華なゲス
     トハウス等があります。
     市民ケーンの邸宅にはハーストの私邸よりも大量の彫刻や美術品が
     ありますが、それは巨大な富と権力の象徴であるとともに、持ち主
     の孤独や空虚さを感じさせました。

    孤独で時間を持て余し、パズルに興ずるスーザン

     ケーンは最初に、アメリカ大統領の姪に当たるエミリーと結婚し、子
     供も出来たのに、彼が起こした若い女性との浮気が原因でエミリーと
     は離婚。
     その後その若い女性スーザンと再婚。ケーンはスーザンを有名なオペ
     ラ歌手にしようとして、スーザン本人には才能も意欲もないのに、舞
     台に立たせ続けますが失敗。2人の関係は冷たくなり、スーザンは孤
     独に耐えきれず、ケーンの元を去ってしまいます。

     ケーンの二つの結婚生活は、どちらも「相手を一人の人間として尊重
     出来ないこと」が原因で、彼は愛情よりも、自分の理想や支配欲を優
     先してしまったんですね。

     モデルとなったハーストにも、本妻に5人の男の子がいるにも関わら
     ず、ハリウッド女優マリオン・デイビスと長年の恋人関係を続けてい
     ました。この関係がケーンとスーザンの関係のモデルになったそう。
     でもハーストとマリオンの関係は彼が亡くなるまで続き、ハーストの
     最後を彼女が看取ったそうです。ケーンのような孤独死ではなかった
     んです


     記者たちは「バラのつぼみ」の意味を探して、ケーンを知る人々を取
     材して回りますが、誰も意味を知りません。

     ケーンの膨大な遺品が「ガラクタ」として次々と焼却されていく中
     に、少年時代に使っていたソリがあり、そのソリには「バラのつぼ
     み」という文字が書かれていました。ソリは何も知らない作業員に
     よって、炎の中に投込まれ、燃えてしまいますが、これによって、
     「バラのつぼみ」とは、彼の子供時代のソリのブランド名である事
     が判明。そのソリはケーンの子供時代における最後の幸福だった時
     を象徴するものだったんです。
     ケーンの周りの人はもちろん、あんなに調べ回った記者たちでさえも
     真相が解けないまま終わるのですけど、私たちだけにはそっと明かさ
     れて映画は幕を閉じます。

     ケーンの人生は外面的には成功しても、本人にとって本当に大事だ
     ったのは、権力やお金ではなく、「親の愛情があった子供の頃の時
     間」だったんですね。死の間際に手にしていた雪の入った小さなス
     ノードームと最後の言葉「バラのつぼみ」が私たちに彼の気持ちを
     伝えてくれています。

     伝記作家のアイザックソンは天才たちが抱えている闇は子供時代に
     由来していることが多いと述べています。いわゆる「バラのつぼみ」
     です。
     みんなの話し合いの中でも、イーロン・マスクも「バラのつぼみ」を
     抱えている一人ではないか?と言う疑問が話題に上りました。
     アイザックソンによるとマスクにも「バラのつぼみ」があり、それは
     南アフリカで過ごした残酷な子供時代に、父親から受けた驚くほど酷
     い仕打ちで、今なお彼を苦しめているのだとか。
     もしかしたらトランプにもあるのかも。

     この映画を観て「平凡であっても私達の生活って幸せなんだな」って
     納得した人達が多かったと思います。

     みんなで「バラのつぼみ」を抱えた天才の話から最後は日本の政治の
     話で盛り上がりました。