2011年10月20日木曜日

♪新たなる試みの数々♪

Kids at the children's home proudly wearing their new paper glasses!

     最近、私の周りには新鮮な風が吹いています。
     と言うのも、今までとは違った事を始めたり、
     新しい事が起こったりし ているからです。

     まずは趣味分野では、
     モザンビーク時代にはまっていたカポエイラを
     こちらに来てからも続けたかったのですが、
     ビサウ中探しても
     カポエイラ のグループが見付からなかったので、
     こちらに赴任してから特に運動していなかった為、
     体がどんどん鈍って行くのを
     不安に思っていました。
     そんな矢先、こな いだコナクリに行った時に
     友達に連れられて
     アフリカン・ダンスのクラスに行った所、
     ジェンベ(アフリカの太鼓)のリズムに乗って
     激しく踊るのがとても楽し く快感でした!
     そこでビサウに帰ってきてから、
     「アフリカン・ダンスを教えている人知らない?」
     と人に訊きまくり、
     やっと見付けて昨日からレッスンを開始 しました~♪
     天性のリズム感と運動神経に恵まれたアフリカ人と
     同じレベルに踊るのは無理でも、
     彼らに付いて行こうと必死で踊りまくる1時間は、
     それ以外の 事を一切忘れられ
     ストレスも心配事も大量の汗と共に発散できて、超爽快!!
     でも今日は体中筋肉痛・・・。
     だけど負けずに、頑張って続けるぞ~。

     一方仕事面での新たな展開は、
     特に今週から教育大臣と直に働く様になった事。
     一応儀礼上では、大臣級は
     事務所長が対応しなければいけないのですが、
     今週は 所長が出張で不在だったせいもあり、
     大臣から私に直接電話がガンガン掛かってきて、
     「あの手続きを手伝って欲しい」とか
     「あの文書の作成を一緒にやってく れないか」
     とか頼んできます。
     昨日も土曜だったにも関わらず、
     「今日締切の重要文書を完成させなきゃいけないから、
     来てくれないか」
     と呼び出しが掛かり、 行ってみると
     確かにこの国の教育分野の将来に関する重要な書類で、
     「これを私なんかが作成しちゃっていいのかしら?」
     と思いつつ、お手伝いしました。
     そも そも、このお仕事を始めた当初の私の目標は、
     「現場レベルで学んだ事を、
     政策レベルで反映させる事によって、
     持続可能な変化に結び付ける」事だったので、
      まさに政策に直接関与できた今日の仕事などは、
     あの頃の夢が叶えられたみたいだなあ、
     と大臣宅からの帰り道にしみじみ思い、
     幸せな気持ちに浸れたのでし た。

             それ以外のプチ進展としては、
     今日孤児院に行った際、
     いつも通り折り紙をしようと思ったけど、
     ちょっと飽きられムードだったので、
     思い付きで切り紙に変え て
     「メガネ」を作ったらこれが大ヒットし、
     子ども全員が「私もメガネ欲しい~」
     「僕も~!」とせがまれ、
     子ども一同が嬉しそうに
     紙メガネを掛けている様子 は超可愛かったです♪

     あと、個人的でなくビサウにおける新たな試みは、
     この国史上初の信号機が導入された事!!
     これまで信号を見たことがないドライバー達の前で、
     突然信号機が 立てられ赤や青に変わっても
     案の定どうしていいか分からず、
     戸惑ってしまうだけで、
     町の交差点は大混乱!
     青になっても発車しないし、
     赤になっても止まら ないしで、
     却って危ないだけ。
     しかも停電ばかりのこの国で、
     果たして信号機はその機能を発揮するのか?!
     今後の展開は乞うご期待です・・・。

2011年10月19日水曜日

☆56回インド料理☆


     朋子さん

     しばらくご無沙汰してしまいました。
     数日前にマルコスくんから写真が届きました。
     塀の想像以上に立派なこと、感心しました。
     彼も頑張ってやっているのですね。

     ああいう具体的な写真を見ると
     私もますます頑張る意欲が湧いてきます。
     ペルーから帰ってきてから1ヶ月間、
     3回ランチをやり、エステサロンも4回と
     楽しくやっています。
     11月も1回ランチと
     2回のエステサロンを計画中です。
     メンバーも来なくなる人もいますけど、
     新しい人も増えているので助かっています。

     私達はただみんなが集まって
     楽しいことをしているだけですが、
     実際に事にあたっている朋子さんや
     マルコスくんの苦労には
     頭が下がってしまいます。
     朋子さんたちが続けるかぎりは
     応援していくつもりです。

     ペルーからのちょっとしたお土産を送りました。
     朋子さんが日本に帰られるのは年末だろうと思って
     船便にしましたので、
     朋子さんが来る少し前に着いてくれると思います。
     手紙を入れるのを忘れてしまいましたが、あしからず。

     またブログ更新してくださいね。

     さとみ

     さとみ様

     (このメールを今日送ろうと昨晩書いた後、
     今インターネットを開いたら
     さとみさんからのメールが来ていました!
     以心伝心ですね!)

     こんにちは。
     お元気でお過ごしのご様子、何よりです。
     カナダも今頃は栗の季節でしょうか?
     そろそろドイツのご休暇に向け準備されている頃でしょうか?
     (予防接種などないから、準備は必要ないですかね?)

     チャリティーランチもエステも快調に継続されている模様、
     こちらにもとても励みになります!
     楽しそうで、羨ましいです…。

     大変遅ればせながら、
     マルコスから土地の塀を建てている様子と
     塀が漸く完成した写真を
     受け取られたとの事、安心しました。

     ご覧の通り結構広い土地なので、
     使い道が楽しみです。
     初めの土地に合わせて作成した設計図の第一稿を元に、
     心ある建築家の友人に無料で設計図を
     改稿して貰える事になりました!
     最近引き受けて貰える事が決まったので、
     まだ暫く掛かりそうですが、
     それが出来次第
     いよいよ校舎に着工できるかと思います。
     ワクワクしますね!

     では、また進捗ありましたら、ご連絡致します。
     さとみさんとチャリティーランチの皆様がお元気で
     ご活躍される事をお祈りしております。

     渋谷朋子

2011年10月10日月曜日

♪物事の多面性♪

コナクリから大西洋を望むベランダで友達と朝食:雰囲気的にも気分的にも贅沢な日曜の朝でした。

     このブログを書く度に「
     忙しい、慌ただしい」と
     ぼやいてばかりなので、
     もう信じて貰えないかも知れませんが、
     この2~3週間は本当にバタバタしていたので す。

     先週はダカール出張だったので、
     先々週は出張前に片づけなければならない事に追われ、
     出張ついでに隣国ギニアの首都コナクリに
     駐在している友人を訪問 した後、
     1週間のダカール滞在中は
     研修の合間を縫ってミーティングや
     友人との予定を詰めたので、
     それこそ走り回っている内に
     ビサウに帰って来ちゃった感じ。
     で、帰任したらしたで、
     今度は大事な案件が3つ同時進行していて、
     それらの対応で毎晩遅くまで残業し、
     フラフラになりながら
     今日漸く週末に辿り着けま した。

     さて、この間に物事も視点によって
     全く違く見えるんだな~と
     思った事が幾つかありました。

     まず、ギニア訪問の際。 
     ギニアは「政情不安定」という事で、
     国連職員は家族同伴赴任は禁止されている国ですが、
     実際に行ってみると、
     コナクリはビサウよりも
     数倍大きく進んだ都市 なので、びっくり。
     私の友人宅も海を臨む超快適マンションで、
     レストランやバーのバラエティーも豊富で
     羨ましい限り。
     彼女は以前も書いた私のブルンジの後 任で、
     価値観や仕事に対する姿勢に
     共感できる貴重な友人なので、
     そんな彼女との語りや
     文化活動満載のコナクリでの週末は最高でした!

     が、一方でこの国の腐 敗振りには辟易。
     空港に到着して荷物を持って出ようとすると、
     荷物検査の役人が荷物を見ようともせずに、
     「飲み物のお金頂戴」とせがんで来るし、
     友人が何 も違反せずに車を運転していても
     外国人というだけで
     しょっちゅう警察官に車を止められ、
     賄賂を請求されます。
     コナクリは、「生活快適度」
     という視点から見ると
     ビサウよりも格段快適ですが、
     「国の統治度」という視点から見ると
     ビサウの方がましかも、と思いました。

     一方、ダカール出張では
     週日は研修とミーティング一色で、
     以前ちょっと住んだ事のあるダカールも
     今では「出張の為 に来る大都市」という感覚で、
     あまり親近感を感じる事もなく
     金曜日を迎えました。

     その夜、セネガルの村で協力隊をしている友人が
     私に会いに上京して来てく れたので、
     残りの週末を一緒に過ごした所・・・
     さすが首都から6時間離れた村に
     どっぷり根付いた生活をしているだけあり、
     流暢なウォロフ語で
     セネガル人との値切り合戦では殆ど勝ち、
     セネガル人のお友達とも
     普通にウォロフ語でやりとりしていて、
     頼もしい!
     そして彼女が赴任している村や活動の写真を
     見たりお話 しを聞いている内に
     私もすっかり感情移入して来て、
     彼女を優しく励ましてくれる
     村長さんに愛着を感じたり、
     生意気で減らず口な若者に憤りを感じたりして来 て、
     突然セネガルが身近な国に思えてきました!

     恐らく首都で開かれる会議や研修は、
     往々にして現実から切り離された
     政策・事務に関する話が多く、
     えてして 「上から目線」になってしまいがち。
     でも、それだけだと国の概要は知れても、
     国民の実情を知ったり、
     ましてやその国に愛着を感じる事はできないんだなあ、
     と改めて思ったのでした。

     そしてビサウに帰任した数日後、
     ある大きな会議に出席している最中に
     カダフィ大佐殺害のニュースが。
     以前も書いた 通り、
     この国を含むアフリカのサヘル諸国は
     カダフィ政権から多大な支援を受けてきた為、
     現地の会議参加者達は一様にこの訃報に顔を曇らせ、
     「あんなに素晴 らしい人を殺すなんて・・・」
     と口ずさんでいました。

     一方、フランスやアメリカのニュースでは
     この知らせをまるで快挙の様に報道していたので、
     同じ現実に 対する受け止め方のあまりの違いに唖然。
     何が良くて何が悪いのか。
     何が大事で何が余分か。
     その答えは視点によって
     全く異なってくるのかも知れないな、
     と改 めて思った数週間でした。

     追伸  
     前回のブログ以降、
     嬉しい事が2つあったので、
     早速ご報告しま~す。


     
以前書いた病気で生死を彷徨っているところを
     地方からビサウの病院に連れて来られたセク君が、
     すっかり回復して退院しました!
     以前は昏睡状態 だったセク君が、
     まだ歩けはしないものの、
     ちゃんとベッドに座って
     お母さんと冗談を交わして大笑いしている様子には、
     まるで奇跡を目撃できた様な
     感動がこ み上げてきました!!


     それとこれも以前書いた
     孤児院のボニータちゃんが、
     昨日私が遊びに行った際、
     「トモコの歌」を歌ってくれたんですよ~♪ 
     ただ単に私の名前を
     メロディーつ けて繰り返しているだけなのですが、
     タ行がまだ上手く発音できないからか、
     「コモコ~、コモコ~」となってしまい、
     超面白いし超可愛いしで最高でした!

2011年10月5日水曜日

♪送金の時期、学校の設計図についてのやり取り♪

     朋子さん

     お元気ですか? 
     気温の変化がもの凄くて風邪をひいたと
     ブログにありましたけど、大丈夫ですか?

     こちらはもうすっかり秋、
     朝晩暖房が入るようになってしまいましたが、
     まだ紅葉は始まったばかりで木々は青々しています。
     先のメールに10月の初めに送金すると書きましたけど、
     もしモザンビークの方で急いでいないのなら、
     11月の中旬に送金したいと考えています。

     というのは11月17日から12月2日まで
     ドイツに行く事になったのです。
     ドイツには私の小学校以来のクラスメートが2人住んでいて、
     その人達を6人の他の同級生と訪問することになったのです。
     そして向こうで音楽会やクリスマス市を
     楽しもうというわけです。

     ドイツに行く前にあと4回ぐらい
     ランチとエステサロンを開いて、
     もっとお金をまとめて送りたいと思っているのですが、
     どうでしょうか?

     さとみ

     さとみ様

     ご送金の方は11月でも結構ですよ。
     それまで残額で何とかなるでしょう。
     それに当方も、壁作りや設計図作りに
     想像以上に時間が掛かっているので、
     皆さんのご期待に添えていず
     申し訳ない気持ちになっていました。
     私が現場に居れば、
     もっとガンガン進められたかも知れませんが。
     裁量不足で、どうもすみません・・・。

     モザでは例の設計図をお願いしている建築家の方に、
     「学校の背景やビジョンを文書で用意して欲しい」
     と言われ、その資料作りでまた手間取っています。
     各工程で予想しなかった難題が立ちはだかっていて、
     独立した案件として一から始める大変さを
     今更ながら実感しています。

     そんな中、変わらず私達を信じて
     応援し続けて下さるさとみさんと
     チャリティーランチの皆さんが、
     唯一私達の心の励みです。
     皆さんがカナダから
     見守っていて下さるからこそ、
     「この難題にも挑んでやろう!」
     という気力も湧いて来ます。

     さとみさん側にも、
     私達から何かできる事があれば
     おっしゃって下さいね。
     壁の完成写真さえマルコスが送ってくれれば、
     もう少し想像付く形で
     ご報告もできるかと思いますので、
     今一度お待ち下さい。

     ではドイツでのご休暇を楽しみに、
     カナダでの秋をお過ごし下さい。

     渋谷朋子