2024年2月18日日曜日

霊岩山寺(Ling Yen Mountain Temple)に参拝  107回トランスリンクの旅

   今回の旅は台湾系のお寺霊岩山寺(Ling Yen Mountain Temple)に
   参拝して来ました。

   参加者7名


   「Highway to heaven」と言われているRichmond のNo.5 Road には20以上の
   宗教施設が立ち並び、その一つが今回訪問する霊岩山寺
   (住所は10060 No.5 Road Richmond)です。
   Richmondに住んでいるのでこの道を通るたびにこのお寺、目にしていましたが、
   まさか中に入る日が来るとは夢にも思っていませんでした。
   「無料の食事が出るそうだから行ってみない?」
   と言う和子さんのお誘いに乗ってこの計画がスタートしたのですが、
   調べてみるとゲストに無料の食事が出るのは日曜日だけとのこと。
   それでもせめて参拝だけでもということで土曜日に行って来ました。


   Chanting Meditation が10時から始まるというので、まずはBudda Hall へ。
   場所が分からないのでとにかく建物に入ろうと階段を登って行ったら、
   正面の部屋が目指すBudda Hall でした。


   ここで靴を脱いで中へ。
   すでに黒い衣を着た人たちが詠唱(マントラ)が流れている中で瞑想していま
   した。黒い衣を着ているからみんなお寺関係の人たちなのかなって思っていま
   したが、和子さんの話によると、瞑想に入る前にはみんな黒い衣を借り着しな
   ければならないそうです。
   

   借り着はしなかったけれど、私たちも無事詠唱(若い女性の声のマントラ)を
   聞きながら1時間の瞑想の仲間入り。
   以前日本のお寺で坐禅を組んだ時は、まず姿勢を正しく組み、木の棒を持った
   お坊さんが背後に立ち、姿勢が乱れると肩を打たれて緊張したものですが、
   ここはマントラを聞きながらただじっと座っているだけ。
   調べてみると瞑想と坐禅は似ているけど、座り方が違うのだそう。
   瞑想では座り方は決められておらず、辛いと思ったら姿勢を崩しても構わないし、
   足の組み方も自由、椅子に座っても大丈夫。
   現に途中で椅子を勧められた人もいました。
   一方坐禅は座り方が厳しく決められていて、まずは正しい姿勢になることが大事。


   姿勢は違っても瞑想も坐禅も心が無になる状態を目指すのだそうです。 

   瞑想が終わりに近づいた頃尼さんが近寄って来て、嬉しいことに私たちを
   ランチに招待してくれました。


   みんなの後について食堂に向かうと、若いお坊さんが鐘を叩いて食事の時間を
   知らせていました。上の写真の右上の黒いのが鐘です。


   席に着くとまずはマントラの詠唱。


   最初に出されたのが赤いご飯とカリフラワーなどの野菜に果物とクッキーの
   デザート。これだけだと思っていたら、後から次々におかずが出てきて
   びっくりしてしましました。
   全部でおかずは7品。それも何度もおかわりを持って来てくれて、お腹が一杯に
   なって食べきれないほど!
   そのおかずがどれもちょうど良い味加減で、本当に美味しかったです!
   ジュリエットさんはすっかりこの味が気に入って、レシピブックを貰っていった
   ほど。私も貰えば良かったと後で後悔しました。

     食事が終わった後もみんなで画面の戒めを見ながらマントラの詠唱です。


     その後庭に出てみました。


     尼さんが私たちのためにお線香を用意してくれているところ。


   いただいたお線香を大香炉に差し、みんなで合掌。


   とても親切なボランティアのお姉さんによると「このお寺は浄土教」だそう。
   この宗派は宋代に極楽浄土を願う浄土信仰から生まれた仏教の一派で、
   「南無阿弥陀仏」と唱えることが大事だとか。
   日本の浄土真宗はこの宗派から派生したそうです。



   台湾にある霊巌山寺の絵の前で。




   参拝が終わった後はいつものようにティータイム。


   このあと富美子さんと2人でマサさんご夫妻を観音寺に案内しました。

   観音寺と霊巌山寺、同じ中国のお寺なのに、全く違うお寺でした。
   観音寺はどちらかというと観光施設の要素が強く、多様な手段で収益を上げる
   商業施設としての性格が強く、霊巌山寺はもっと宗教空間としての性格が濃厚
   だと感じました。
   そのせいか観音寺には数回行きましたけど、お坊さんや尼さんを見かけたことは
   一度もないのに、霊巌山寺では至る所で尼さんやお坊さんに出会い、あちこちで
   マントラの詠唱を耳にしました。。
   春の桜のお花見。夏の蓮の花、秋の紅葉が見たければ観音寺だし、日本のお寺
   のような宗教的空間を求めたり、美味しいベジタリアン食を味わいたかったら
   霊巌山寺がおすすめです。

   こんな体験が出来たのも和子さんと富美子さんのおかげです。
   ありがとうございました。

   

   

2024年2月15日木曜日

アフリカ連合の事前円卓会議        朋子さんのブログから


    我々の団体が2年前から行っていたアドボカシーが成功し、アフリカ連合が創立
   以来初めて2024年を「教育の年」と定める事になりました‼
   それが今月開催されるアフリカ連合のサミットで正式に宣言されるという事で、
   それに先駆けて準備的な円卓会議が開かれる事になり、それを共同開催するとい
   うなりゆきで、私もパネリストの一人として、多国の大臣やお偉いさんが列ぶ前
   で、談話しなきゃいけない事になりました!

   スピーチだったら原稿を読めますが、談話だと原稿なしで自然体で話さなきゃい
   けないので、「できるかな?」と超緊張。
   しかも話す内容は所属団体を代表するものでなければいけないので、適当なこと
   言って後で問題になっても困ります。
   そこで慌てて原稿を用意し、本部とアフリカの東南部を担当する地域事務所と
   北部を担当する地域事務所にもチェックして貰い、それを原稿無しで言えるよう
   になるまで何度も何度も数十回は練習しました。ジュリアにも2回聞いて貰った
   ら、つまらなくて寝ちゃうかと思ったら
   「ママ、この部分はこう言った方がいいよ」とアドバイスまでしてくれて、
   我が娘ながら感心!

   そしてアフリカ連合本郡があるエチオピアのアディスアババに8時間のフライト
   を経て到着し、いよいよ談話の当日。


   前夜にスピーチコーチに言われた「どんなに失敗しても原稿丸読みよりマシだか
   ら役者になった気分で楽しんで」という言葉を思い出しつつ、清水の高台から
   飛び降りる心構えで舞台に上がりました。
   そして私の番が来たので、まずは会場を和ます冗談を言ったらそれが結構受け
   たので、調子付いて順調に滑り出し、途中名前をど忘れして一瞬慌てましたが、
   何とか紛らわせて思ったよりも饒舌に話せた気がします🎶
   「話し下手なくせに良くやった!」自分で自分を褒めてあげたい気分❣


   そしてその夜は円卓会議が成功裏に終った打ち上げで、エチオピアのインジェラ
   という典型的な食事と踊りを観れるレストランで同僚達とお祝いしたのでした~。
   めでたしめでたし。
   この経験を経て、私の肝も前より座ったかな~?やっぱそうでもないか。

   (注)インジェラとは?
インジェラ
   インジェラは紀元前から存在していたとされるエチオピアの伝統的な主食で、

テフ

   テフ(エチオピア産のイネ科の穀物)を粉にして水と混ぜて発酵させ、
   クレープのように薄く焼いた生地のことで、発酵のため酸味があり、肉、
   野菜、豆類を煮込んだワットと呼ばれる煮込み料理などを包んで食べるのが
   通常で、朝昼晩関係なく食べている料理だとか
   このテフが現在スーパーフードとして注目されているそうです。
   
  

2024年2月13日火曜日

Chinese New Year を祝うために観音寺へ   106回トランスリンクの旅

     今回の旅はChinese New Year を祝うために、
     Steveston Highway にある中国のお寺観音寺(GuanーYin Temple)に
     お参りに行ってきました。

     参加者大人8名と宗一郎くん 
     当日は車が渋滞するというので、幸子さんの所にパーキング。
     歩いて(大体20分ぐらい)お寺まで行きました。

     お寺に入る直前になってマイケルに
     『New Year は明るい服を着るのが慣わし。特に赤い服が良い」
     と教えられてびっくり!
     今ここで言われてもなー、困っちゃう。
     私黒いセーターで来ちゃいました(汗)。
     

     マイケルは毎年この日にお参りしているそうですが、私たちは初めて。
     中国の人たちがどんな風に旧正月を祝うのか興味津々でした。


     境内はちょうど良い混み具合。
     赤い服の人が多く、日本のお寺より明るい雰囲気でした。


     まずはお線香を買いに行き、


     12時にランチを予約してあったので、少し早めにレストランの方へ。


     レストランはものすごい混みよう。待っている人たちも大勢。
     マイケルが予約を取っておいてくれたおかげで、
     すぐにテーブルにつくことが出来、マイケルに感謝です。
     この日はベジタリアンの食事で、なかなか美味しかったです。
     


     食後はお線香に火をつけて、


     みんなで仏像を拝んでまわりました。
     中国の人たちは若い人でも長く拝んでいるので、
     何かお願いしたほうが良いのかなって思って、
     家族や世の中の安寧を願うようにしていたら、、
     マイケルに拝むときは何もお願いをしないと言われました。
     「仏を礼拝すれば、妙心(分別を離れた真実の心、仏の心)を
     生ずると申します。仏を拝む。その心が仏の心です。
     仏様を拝むことによって、自らの心が仏であると言うことに
     気がつくのです」
     と円覚寺の館長が仰っていた事を読んだことがあります。
     マイケルが教えてくれたのはこの心だったんですね。


     庭もなかなか素敵です。


     拝み終わったら、ここにお線香をさしておきます。


     本殿は写真禁止なので上の写真は借り物です。


     マイケルが指をさしているところにマイケルとヒロさんの名前が。

     お参りが済んだ後はお正月の縁起物が売られているマーケットへ



     これはネコヤナギの束。
     最初はなんでネコヤナギの束が売られているのか不思議でしたが、
     調べてみたら、ネコヤナギって中国では銀柳と言われていて、
     この名前が中国語の方言である福建語の銀兩(古代のお金)に似ている上、
     発音は銀留(富を維持する)と同じだということで、
     幸運を意味しているからだそう。
     それで沢山の人がネコヤナギを買っていたんだなって納得。


     このカラフルな風車(かざぐるま)も初めてみましたが、
     これも定番の縁起物の一つだそう。
     赤い紙には
     新年快楽(あけましておめでとう)
     恭喜発財(財産ができますように)
     金玉満堂(家の中が宝で満ちますように)
     年年有餘(毎年余禄がたまりますように)
     生意興隆(商売がうまくいきますように)
     合家平安(一家が幸せになりますように)
     出入平安(平穏無事に過ごせますように)
     龍馬精神(竜馬のように勢いよく)
     如意吉祥(思い通りにいきますように)
     などが書かれていて、中国の人はこれを玄関や門に飾るそうです。
     日本のしめ縄や門松みたいなものなのかな?
     大勢の人が風車を買っていました。
     
     
     マイケルもこの風車を購入。
     彼のは恋愛がうまくいきますように!という願いの風車だそうです。
     うまく願いが叶うと良いですね。


     ここでちょっと一休み。この写真、宗くんが撮ってくれました。

     和子さんがこのChinese New Year のお参りの様子を
     動画にしてくれました。


     参拝の後はまた歩いて幸子さんのお宅へ。


     ティータイムは幸子さんのお宅で。やっとミツコさんが到着。
     Chinese New Year のお菓子と、幸子さんが用意してくださった
     お汁粉やマロングラッセをつまみながら、お喋りに花が咲いて。
     ここでも楽しい時間を過ごしました。
     上の写真はChinese New Year のお菓子です。


      今回の旅ではマイケルと幸子さんに大変お世話になりました。
     マイケルがいてくれたおかげで、全てがスムーズにいったし、
     教わることも多かったです。
     また幸子さんの素晴らしいおもてなしで、最後まで楽しめ、
     お二人とも、ありがとうございました。