2011年10月10日月曜日

♪物事の多面性♪

コナクリから大西洋を望むベランダで友達と朝食:雰囲気的にも気分的にも贅沢な日曜の朝でした。

     このブログを書く度に「
     忙しい、慌ただしい」と
     ぼやいてばかりなので、
     もう信じて貰えないかも知れませんが、
     この2~3週間は本当にバタバタしていたので す。

     先週はダカール出張だったので、
     先々週は出張前に片づけなければならない事に追われ、
     出張ついでに隣国ギニアの首都コナクリに
     駐在している友人を訪問 した後、
     1週間のダカール滞在中は
     研修の合間を縫ってミーティングや
     友人との予定を詰めたので、
     それこそ走り回っている内に
     ビサウに帰って来ちゃった感じ。
     で、帰任したらしたで、
     今度は大事な案件が3つ同時進行していて、
     それらの対応で毎晩遅くまで残業し、
     フラフラになりながら
     今日漸く週末に辿り着けま した。

     さて、この間に物事も視点によって
     全く違く見えるんだな~と
     思った事が幾つかありました。

     まず、ギニア訪問の際。 
     ギニアは「政情不安定」という事で、
     国連職員は家族同伴赴任は禁止されている国ですが、
     実際に行ってみると、
     コナクリはビサウよりも
     数倍大きく進んだ都市 なので、びっくり。
     私の友人宅も海を臨む超快適マンションで、
     レストランやバーのバラエティーも豊富で
     羨ましい限り。
     彼女は以前も書いた私のブルンジの後 任で、
     価値観や仕事に対する姿勢に
     共感できる貴重な友人なので、
     そんな彼女との語りや
     文化活動満載のコナクリでの週末は最高でした!

     が、一方でこの国の腐 敗振りには辟易。
     空港に到着して荷物を持って出ようとすると、
     荷物検査の役人が荷物を見ようともせずに、
     「飲み物のお金頂戴」とせがんで来るし、
     友人が何 も違反せずに車を運転していても
     外国人というだけで
     しょっちゅう警察官に車を止められ、
     賄賂を請求されます。
     コナクリは、「生活快適度」
     という視点から見ると
     ビサウよりも格段快適ですが、
     「国の統治度」という視点から見ると
     ビサウの方がましかも、と思いました。

     一方、ダカール出張では
     週日は研修とミーティング一色で、
     以前ちょっと住んだ事のあるダカールも
     今では「出張の為 に来る大都市」という感覚で、
     あまり親近感を感じる事もなく
     金曜日を迎えました。

     その夜、セネガルの村で協力隊をしている友人が
     私に会いに上京して来てく れたので、
     残りの週末を一緒に過ごした所・・・
     さすが首都から6時間離れた村に
     どっぷり根付いた生活をしているだけあり、
     流暢なウォロフ語で
     セネガル人との値切り合戦では殆ど勝ち、
     セネガル人のお友達とも
     普通にウォロフ語でやりとりしていて、
     頼もしい!
     そして彼女が赴任している村や活動の写真を
     見たりお話 しを聞いている内に
     私もすっかり感情移入して来て、
     彼女を優しく励ましてくれる
     村長さんに愛着を感じたり、
     生意気で減らず口な若者に憤りを感じたりして来 て、
     突然セネガルが身近な国に思えてきました!

     恐らく首都で開かれる会議や研修は、
     往々にして現実から切り離された
     政策・事務に関する話が多く、
     えてして 「上から目線」になってしまいがち。
     でも、それだけだと国の概要は知れても、
     国民の実情を知ったり、
     ましてやその国に愛着を感じる事はできないんだなあ、
     と改めて思ったのでした。

     そしてビサウに帰任した数日後、
     ある大きな会議に出席している最中に
     カダフィ大佐殺害のニュースが。
     以前も書いた 通り、
     この国を含むアフリカのサヘル諸国は
     カダフィ政権から多大な支援を受けてきた為、
     現地の会議参加者達は一様にこの訃報に顔を曇らせ、
     「あんなに素晴 らしい人を殺すなんて・・・」
     と口ずさんでいました。

     一方、フランスやアメリカのニュースでは
     この知らせをまるで快挙の様に報道していたので、
     同じ現実に 対する受け止め方のあまりの違いに唖然。
     何が良くて何が悪いのか。
     何が大事で何が余分か。
     その答えは視点によって
     全く異なってくるのかも知れないな、
     と改 めて思った数週間でした。

     追伸  
     前回のブログ以降、
     嬉しい事が2つあったので、
     早速ご報告しま~す。


     
以前書いた病気で生死を彷徨っているところを
     地方からビサウの病院に連れて来られたセク君が、
     すっかり回復して退院しました!
     以前は昏睡状態 だったセク君が、
     まだ歩けはしないものの、
     ちゃんとベッドに座って
     お母さんと冗談を交わして大笑いしている様子には、
     まるで奇跡を目撃できた様な
     感動がこ み上げてきました!!


     それとこれも以前書いた
     孤児院のボニータちゃんが、
     昨日私が遊びに行った際、
     「トモコの歌」を歌ってくれたんですよ~♪ 
     ただ単に私の名前を
     メロディーつ けて繰り返しているだけなのですが、
     タ行がまだ上手く発音できないからか、
     「コモコ~、コモコ~」となってしまい、
     超面白いし超可愛いしで最高でした!

0 件のコメント:

コメントを投稿