2020年7月21日火曜日

コロナ危機、精神的対処法@マプト(朋子さんのブログから)

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       何処にいても同様かと思いますが、
     ここでもコロナ危機の中、目下の課題は
     無力感に負けずに前向きでいれるか、です。
     水際対策で4月以降国際便の出入国が規制され、
     結果一時帰国休暇を予定していたスタッフは皆足止めされ
     余儀なく自宅でテレワーク、
     私も同僚・友人達も休暇や旅行の予定が立てられず、
     自らコントロール出来ない状況に対して無力に感じ、
     落ち込み気味でした。

     そんな矢先の6月、私と一人の友人だけ(?)が
     突然明るく前向きになったのですが、さて、何故でしょう?
     いいえ、精神安定剤を飲み始めた訳でも、
     飛行機をチャーターする大金をゲットした訳でもありません。
     正解は、自らコントロール出来ない事から、
     コントロールできる事へ、視点をシフトする事で~す♪

     では、具体的に何をしたかと言うと、
     私の場合は住居の引っ越しです。
     モザに来て初めに入居したアパートは、
     それ自体は悪い物件ではなかったのですが、
     管理人が無責任な人で屋内のペンキ塗り替えを
     本来だった入居前に完成させていなければいけないのに、
     入居して待てど暮らしても終わらせてくれません。
     初めの方は電話やメールで
     「もうそろそろ塗装完成させて下さい」と
     丁寧にお願いしていましたが、
     入居後1ヵ月経った3月半ばに入ってもやらないので、
     事務所の同僚に頼んで「外交問題になるぞ」と脅して貰い、
     漸く4月に終わらせた始末。
     他にもアパート管理費で100ドル取っているのに
     エレベーターもずっと故障したまま。
     あいにく半年分の家賃を前払いしちゃったので、
     悔しくても元を取るまでは出る訳にも行きませんでした。
     それに加え、本来だったら通勤・通学や外出するから
     家でそんなに時間を過ごす予定じゃなかったのに、
     コロナによるテレワーク・テレスクールで
     9割の時間を家で過ごす事になり、大誤算…。
     特に遊び盛りのジュリアにとって、
     ずっと屋内で走り回ったりローラースケートしたりする
     お友達を招いて遊ぶスペースもないのは、
     親としても可哀想に思っていました。

     そんなこんなで6月に入り、
     「このアパートの家賃の前払い分を終わらせて出るとしたら
     7月だけど、コロナ騒ぎで引っ越しは難しいかな~?」
     と思いつつ駄目モトでネット上探し始めました。

     最初のアパートを選んだ理由は、
     全体的に物価が高く国際職員が住む地域の家賃は
     月平均2000ドル~4000ドルする中、
     1600ドルというお手頃な価格だったからです
     私は本来ややケチな上、自分が贅沢する位なら
     そのお金で大好きな孤児仲間の支援に使いたいと思っている為、
     家賃は安いに越した事はありません。
     しかし、そのお手頃なアパートでは
     上記の様に不満を抱えている状況なので、
     セミ・ロックダウンもまだ続きそうだし
     ちょっと高く払っても精神的に余裕を持てる
     アパートに移った方がいいかと思いつつ、ネット検索を続行。

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     しかしこの地域で子どもの遊び場や海が見える物件は
     軽く2000ドルを超える物ばかり。
     「やっぱりないか…」と諦め掛けた矢先、
     2000ドルで私の求める条件に合うアパートがあったので、
     「よっしゃ!!」と早速訪問してみたら、
     まさに私の理想通り♪ 
     不動産屋にお願いして、その場で大家に半年分前払いするから
     家賃を200ドル安くしてくれないか交渉したら、
     意外にもあっさりOK!
     どうやらコロナ危機で数カ月モザンビークに
     新任して来る人がいない為、快く応じてくれた模様。
     不動産面では意外にもコロナ危機はプラスに出ました~。

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     しかも引っ越してみたら、隣人がジュリアの学校の同級生で、
     入居当日からジュリアはお友達と外の遊び場で走り回り。
     あ~、引っ越して良かった~♪

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     さて、引っ越して2週間位は夢中でしたが、
     ある日ふと窓からビルの隙間に見える海を眺めようとしたら、
     「見えなくなっちゃうじゃん!」と憤慨して、
     スパイみたいに現場視察に行ってみると、
     高層マンションを新築する模様…。の時はショックでしたが、
     家に帰って夜執拗に衛生マップで
     建設現場の大きさや角度を調べたら、
     建物が完成しても現在の視野の半分位しか
     ブロックされない様子なので、ホッ。
     そうしたら、その工事も余裕を持って見守れる様にななり、
     クレーンの上に人が上っていたら
     「ジュリア、あんな高い所に上って働いている人がいるよ、
     凄いね~」とポジティブ視点にシフト。
     我ながら、成長できた数カ月でした~。

     ちなみに落ち込みを克服したもう一人の友達は、
     コロナ危機にめげずに職場内で別のポストに移動を希望して
     それが叶った人。
     その友人と「自分じゃどうもできないことから
     コントロール出来ることに視点をシフトしてよかったよね〜」
     としみじみ語りあったのでした。

       

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