2025年4月4日金曜日

マプトの孤児院の現在の状況について    朋子さんからの報告

 さとみさんもCLの皆様もお元気ですか?

 早速ミカエラさんの職業訓練センターのブログを載せて下さり、
 ありがとうございました。

 モザンビークからセネガルに無事に戻り、仕事・学校も再開して
 バタバタした為、このメールを出すのが遅れて失礼しました。
 前回のやり取りはミカエラさんのお話に専科しちゃった為、
 シスター達の近況報告をし損ねました。

 去年の終わり猛烈な勢力でモザンビークに上陸したサイクロン
 「チド」の水がまだこんなに溜まっているなんて驚きですね。

 シスター達のホームの洪水状況は更に悪化していて、土地が低くなっ
 ているシスター達の宿舎と子ども達の家と病を患った大人たちの家の
 部分はもう使えない位洪水状態、恐らく腿位の高さまで水に浸って
 いる様で私も入れませんでした。

 シスター達は敷地内でもちょっとだけ土地が高くなっている小学校の
 2階に避難生活をしています。それでも電気水道はもう使えないの
 で、ソーラーランプと地域の井戸水で生活している状態。しかもその
 学校の1階も洪水状態で、数ヶ月も洪水が続いているので、何と魚が
 住み始めている状態!
 私やマルコスも「危ないから早く引っ越した方がいい」と勧めまし
 た。
 病人や子ども達は前回避難した教会の活動センターみたいな所にまた
 避難していました。

 シスター達曰く、引っ越し先の土地は確保できたので、新しい
 センターの見取り図と予算が南アの地域総括のシスター経由で
 カルカッタ本部に承認されれば、引っ越し開始できるそうです。
 また、地元の心ある人達数人が建設費用を寄付してくれると言ってい
 るそうなので、金銭面には何とかなりそうな模様です。

 そこで、私には提案された見取り図と予算が現実的かどうか、知り
 合いの建築家にセカンドオピニオンを求めてくれ、と頼まれたので、
 元同僚の建築家にお願いしました。


 また、シスター達のホームを訪れた際、以前から関わって来た愛しい
 完全孤児の女の子達(ニコレタ、コンセッサオ、マーシアなど)とも
 ちょっとだけですが会えて、Mar&Tome職業訓練センターがあるから
 そういう進路もあるという話もできたので、私としては大満足でし
 た。

 では、さとみさんとご家族、そしてCLの皆様も、どうかご自愛下さい
 ね。

 渋谷朋子

2025年4月1日火曜日

ミカエラさんと職業訓練センター

   2人の息子を一人は病で、もう一人は事故で亡くすという胸が
   引き裂かれるような悲痛な悲しみをバネにして、ユニセフを
   退職した後、恵まれない子供や青少年のために私財を投じて、
   職業訓練センター『Mar & Tone Foundation』を立ち上げた
   ミカエラさん。
   上の写真は左がナミビアで、右がコンゴで局長として働いてい
   た時の写真です。

   朋子さんの仲介で彼女と奇跡のようにメッセンジャーで繋がり、
   職業訓練センターのお話しを聞く事が出来ました。


     上の写真は職業訓練センター『Mar & Tone Fandation』の前で、
   2024年の研修生が、コンピュータースキル、裁縫、料理、音楽、
   写真/ビデオ撮影、美学のコースを修了した記念撮影です
   ここで習得したスキルを活用して成功していって欲しいですね。
   皆さんおめでとうございます!


   案内板にあるように、センターにはエンターテイメントルーム、
   図書館、コンピュータールーム、裁縫室、料理教室、美容室、
   写真/ビデオ撮影ルームなどがあります。
    

   壁に貼られているポスターには......
   センターはモザンビークの恵まれない子供たちが、将来ちゃんと
   自立出来ることを目標に、
   『人生において責任を持ち、成功するの生活スキルと職業
   スキルを訓練する。同じ志を持つ機関と協力して、子供や若者が
   直面ている問題にも積極的に取り組み、永続的な解決策を生み
   出すことをビジョンとミッションにする』
   とポルトガル語と英語で書かれています。
   

   みんな熱心にコンピュータースキルを身につけようと、頑張って
   いますね
   

   この部屋は多分写真/ビデオ撮影ルームだと思います。


   裁縫室です。


   完成品を販売しているようです。
  

   素晴らしいキッチンですね。ここが料理教室です。
   

   朋子さんがマルコスくんと一緒にセンターを訪問。
   みんなが作った料理とっても美味しそう!


   ここは音楽室かな?

マーテインとアンソニー

   このセンターのMar & Tone の名前の由来をミカエラさんに
   質問したらこんな返事が返ってきました。

   Mar &Tone は(マーティンとアンソニー)の頭文字を取った
   ものです。2人は若く美しいモザンビーク人の兄弟であり、
   亡くなった素晴らしい少年達です。
   彼らはいつの日か成長して、最も恵まれない子供達、青少年
   若者たちの為に、より良い世界に貢献するという夢を持って
   いました。しかし... 彼らは夢を叶えるために生きることはあ
   りませんでした。彼らを偲んで、(何よりも深い愛、母の愛
   を込めて)私はMar & Tone 財団を設立し、教育とスキル開発
   を通じて、青少年と若者達を支援することにしました。

   モザンビークの青少年と若者達が、教育とスキル開発を通じ
   て潜在能力を発揮し、繁栄し、尊厳のある人生を夢見ている
   ことに、私たちが貢献していることをとても光栄に思います。
               ***   
   どの教室もみんな楽しそう!
   2023年からオープンしたこのセンターに、朋子さんの願い
   通り、マプトの孤児院の子供達も通えるようになったら、
   子供達の未来も明るいものになりますね。
   子供達の希望の光であるこの職業訓練センターが十分活動
   出来るように、微力ながら応援していきたいです。