2025年12月20日土曜日

映画「マイフェアレディ」         12回映画とおやつの会


 今月の映画は1964年に公開されたシュージ・キューカー監督、
 オードリー・ヘップバーン、レックス・ハリソン主演の映画
 「マイフェアレディ」です。クリスマスシーズンなので、単純に
 楽しめる映画を観ようということで、この映画を選んだのですが....
 内容的には色々な問題を提起している作品でした。

 参加者8名


 今回も前回に引けを取らずおやつがいっぱい!



 この映画は1913年にバーナード・ショーが、ギリシャ神話の
 「キプロス島の王が、現実の女性に失望し、理想の女性を自分で彫
 刻。その像を恋するようになり、愛の女神の力で人間にしてもらい
 い結ばれるという」物語を下敷に書いた戯曲ピグマリオンが原作だ
 そう。

 舞台はオペラ座があるコベントガーデン。ここで若い花売り娘のイラ
 イザが、言語学者のヒギンズ教授と出会うところから物語が始まりま
 す。


 下町流に着飾ったイライザは、自分の境遇から抜け出すために、ヒ
 ギンス教授に、上流階級の話し方を教えてくれるように頼みに行く。
 もちろん授業料は払うつもりだった。最初は断っていたヒギンスだ
 が、友人のピッカリング大佐に挑発されて2人は賭けをし、ヒギンス
 はイライザの教育を引き受けることにしたのです。

 イギリスには昔から階級システムが存在し、英語の発音による差別、
 及び階級に準じたアクセントがあって、これが階級を超えて立身出世
 する際の足枷に今でもなっているようです。


 厳しい訓練を経て遂に上流社会の英語をマスターしたイライザ。
 喜んだ二人は彼女をアスコット競馬場に連れて行き、社交界デビュー
 をさせますが.....上品な話し方はマスターしたけれど中身は下品な花売
 り娘のイライザ、社交界デビューは散々なものに。


 その後6ヶ月のより厳しい訓練を経て、再デビューはトランシルバニ
 ア大使館の舞踏会。

 
 イライザはトランシルバニア皇太子からダンスの相手に指名されると
 いう快挙を成し遂げ、賭けはヒギンスの勝ちとなる。

 喜ぶ2人を尻目に、イライザは少しも幸福そうではありません。
 彼女は堪らなくなって元のコベントガーデンに戻るのですが、もうそ
 こは彼女の住む世界ではなくなっているし、だからと言って上流社会
 にも完全に属せないという帰属意識の喪失感に襲われます。
 
 ヒギンス教授との関係も、彼女は彼にとって単なる「研究対象」で
 人間として軽んじられていることに気づき反発心を抱き、彼に人間と
 しての敬意を求めます。でも女性蔑視的な傾向の強い彼は、彼女の意
 見に耳をかそうとはしません。

 元々イライザは男などに縋らず逞しく生きていける力を持っていたの
 に、ヒギンスに上流社会の作法などを習うことによって、生活力とい
 う根っこを引きちぎられ、アイデェンティティを失う結果になってし
 まったみたいです。
 彼は彼女に出て行かれて初めて彼女に対する気持ちに気がつくのです
 が、彼の所に帰って来た彼女に対し、最後に言うセリフが「私のス
 リッパは.....一体どこだ」ですから嫌になります。これからも男尊女卑
 の関係が続くと暗示しているこの結末は、彼女にとってハッピーエン
 ドとなるか疑問ですね。
 
 バーナード・ショーの原作戯曲では、イライザはヒギンスの元を去
 り、彼女を愛していたフレディと結婚することを示唆しているようで
 す。こちらの結末の方がハッピーエンドだと思いませんか?

 
 
 


2025年12月19日金曜日

ミカエラさんから届いたクリスマスカード


 Warm greetings from Maputo!

 I  hope you are well and the family too.
 Just a token of words to thank you sincerely for your unwavering
 encouragement and support. 

 This is to wish you and family happy holidays and a wonderful 
 New Year 2026 with joy and good health.

 I am pleased to  share wth you that we reached another milestone
 with a group of learners graduating yesterday - 18 December 2025 - 
 with competencies in Computer Skills; Culinary and Arts/Sewing.  

 It was a joyful moment for these adolescents and young people, now 
 ready to fulfill their dreams towards a future and life with dignity.

 Thank you so much for your support and collaboration.
 Warm regards,
 Micaela


 

2025年12月13日土曜日

Kerrisdale Village の商店街散策        130回トランスリンクの旅

 3日前にバンクーバーから車で1時間ほどの所にあるAbbotsfordが
 大気の川(atmospheric river) による豪雨に見舞われるなど、Greater
 Vancouver の天気予報は雨マークがずらり。12月に入って鬱陶しい
 日々が続いています。Richmond やVancouver はそれほど雨量が多く
 ないので、何とか雨でも大丈夫で、クリスマス気分が味わえる所に行
 きたいということで、今月の旅はKerrisdale Village の商店街散策で
 す。

 当日は雨を覚悟していたのに、朝起きたら雲の間に青空が見えてびっ
 くり!天気予報も雨から曇りに変わっていました。ラッキー!

 参加者5人。
  9:45  Brighouse 集合
  9:55  Canada Line 乗車
   10:09  Oakridge Station 下車
   10:18  R4 41ave/to UBC 乗車
   10:24  WB W 41ave @ East Blvd 下車 
 

 今回の目玉はまず馬車に乗ること。11時に最初の馬車が出るというの
 で、ちょっと早めに馬車乗り場へ。この馬車って毎週土曜日だけなん
 です。


 私たちが一番で先頭。みんな子供のように張り切っています。


 すぐに馬車がやってきました。


 御者はなかなか感じの良い可愛らしいお姉さんです。


 見てください!みんなの嬉しそうな顔を!


 乗っていたのは10分ぐらいかな?


 馬車を降りたところで係のおじさんが私たち全員の写真を撮ってくれ
 ました。


 ランチは「Golden Ocean Seafood Restaurant 」です。
 ここはワゴンではなく、手で持ってきて見せてくれるんです。
 いつもはメニューを見て注文するのですが、今回は運ばれてきた料
 理を見た目で決めたら、これが正解でしたね。
 殆どが初めて食べる料理でしたが、みんな美味しかったー!
 デザートの抹茶胡麻団子もお勧めの一品です。


 商店街を歩いているとクリスマスソングが流れてきます。


 このKerrisdaleという名前には「妖精の小さな居場所」という意味
 があるそうです。そう言われてみるとこの上の写真のお店にも妖精
 がいるような......


 創業が1914年という歴史ある衣料品店「Hill’s of Kerrisdale」や素敵な
 花屋さん「Thomas Hobbs Florist」などここならではのお店が沢山あ
 る中で、私達が目指して行ったのは日本のお店「Konbiniya」でした。
 ここでお買い物をした後、マサさんご夫妻と別れて.... 


私たちはこの「Moore’s Bakery」へ。
ここのお店も1920年創立。Kerrisdale に最初に出来た店舗の一つだ
そう。店内もなかなかクラシックな感じでした。
ここで私はケーキを買いましたが、翌日食べてとても美味しかった
です。


 それぞれの買い物も終わり、ここでcoffee time です!

 曇っていたせいか、あまりクリスマスの華やかな雰囲気は味わえませ
 んでしたが、やっぱり外に出てみるって良いですね。
 知っているつもりの街でも少しずつ変化しているし、定期的に外出し
 社会に触れていると、生活の質が向上するし、一病息災にも繋がるの
 だそうです。健康のためにもみなさん、寒くても雨が降っても一緒に
 外を歩きましょう。