2011年8月20日土曜日

♪怒涛の半月と多重人格の私♪                 朋子さんのブログから

南三陸の津波被害の形跡。大分片付けられていましたが、こういう惨事の爪痕を物語る光景もまだありました。

     仕事で想定外の事態が発生し、
     その対処に追われ走り回っている内に
     7月末の休暇に辿り着きました!
     出発当日は飛行機の チェック・イン締切寸前まで
     国際電話会議が終わらず、ハラハラドキドキ。

     その後、ダカール・ヨハネス経由でマプトに里帰りし、
     愛する子ども達と感動の再 会!!
     皆、「トモコお姉ちゃ~ん!」と
     嬉しそうに抱き着いて来てくれたと思いきや、
     素直な子ども達には数分で飽きられて、
     他の訪問者に飛びついて行かれて しまいました・・・。
     あゝ、これが現実なり・・・。

     でも、孤児の為の職業訓練校建築計画は
     紆余曲折しながらも何とか進んでおり、
     とうとう8月1日から着工 開始!
     沢山の方々の心ある支援・応援に支えられた
     夢のプロジェクトが
     徐々に形になって行く過程を見ると、
     「よし、もっと頑張ろう!」
     という気持ちになれま した。

     で、マプトでの心温まる週末の後
     今度はケープタウンへ飛び、
     博士課程の教授との話合いや講義を経て、
     漸く1週間後 に東京に辿り着いたと思いきや、
     スーツケースも開かない内に
     今度は仙台へ被災支援のお手伝いに
     行かせて頂く事になりました。

     仙台は七夕祭りの最中で、
     災害 から立ち直ろうとする
     宮城県民の健気な姿勢が感じられた他、
     訪問した被災地・南三陸でも
     被災した方々同士で助け合って
     思いやる姿に胸を打たれました。
     避難所からまだ仮設住宅に入れない方達、
     また入れても家の再建の目途が立たず
     いつ出られるか分からない方達、
     他にも公共施設再建の為の土地確保問題等、
     まだ課題は山積している様ですが、
     その中でも真摯に再建に向き合っている県民・
     その支援をする方々が希望の光です。

     今回の経験と出会いを通し、
     アフリカに帰任し てからも
     私などにも何かできる事があれば
     貢献したいと心から思いました。
     (仙台のホテルで夜中に震度5の地震で起きた時は、
     しばらく自分が何処に居るのか わからず、
     混乱してしまいましたが・・・。)
   
     その仙台からの帰路に福島の山奥に寄り道し、
     今度はガーナ時代からの親友二人と
     温泉旅行に行きました。
     その一人が 宮城の被災地の学校の先生なので、
     震災以来大変な苦労をしてきた
     彼女を労う為の旅行でした。
     10年振りの三人旅は
     思い出話盛り沢山&言いたい放題で、
     とに かく笑い通し!
     最高に楽しかったのですが、
     それだけで終わらず、
     被災した友人が登山好きな事から、
     全く登山に興味がない私ともう一人も
     仕方なく付き合う事 にし、
     ブーブー文句を言いながらも
     1600メートルの山に登りました。
     図らずも日本の森や山や川や滝など
     自然の美しさに見とれ、
     日本という国とそこでの友 達の大切さを
     改めて実感しました。

     こうしてアフリカ各地や日本を
     行ったり来たりしていると、
     学び感じる機会に恵まれ有難いのも確かですが、
     時々自分 が多重人格になった様な感覚に戸惑います。
     ビサウの職場で真面目そうに仕事している私
     ・マプトの孤児院で童心に帰って子どもとじゃれている私
     ・ケープタウ ンの大学で偉そうに講義している私
     ・福島の温泉で冗談を叩き合いながら笑い転げる私。
     どれが本当の自分なんだろう?と
     混乱してしまう時も結構ありました。 
     でも今回ガーナ仲間と思い出話に花を咲かせながら、
     そう感じ戸惑ったのは私だけじゃない事、
     また二つの大陸に居る私を
     良く理解してくれている親友が居る 事、
     に改めて気付け、何だかとても一安心する事ができたのでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿