2015年8月16日日曜日

☆夏休みシーズン@ブルキナ☆                   朋子さんのブログから

       初めての識字教育の後、嬉しそうに宿題をするクリスティン(右)
      とアミナタ(中央)。ジュリアもついでにお勉強(しているつもり)!

    以 前ブログでも書きましたが、私のブルキナ生活には強力な味方が二人
    います。ベビーシッターのアミナタとお手伝いのクリスティン。
    二人共明るく正直な働き者 で、お陰様で家内安心、ジュリアも明るく伸
    び伸び育ってくれています。そんな二人がある日私にお願いをして来まし
    た。
    
    小学校を卒業したかしないか程度の学 歴しかない彼女達は読み書きもま
    ともにできず、毎週の買い物リストも彼女達が必要だと言う物を私が書き
    出す始末。そこで「私達に読み書きを教えて下さい」 とのお願い。

    「君達も学ぶ気になったか!」と内心嬉しい反面、ただでさえ子育てと
    仕事と博論で一杯一杯の私の日課に更に二人の識字教育も加える事は実質
    的 に不可能。そこで何とか識字教育ができるという大学生の青年を見付け、
    家庭教師として来て貰いました。「これでやっと私達も読めて書ける様に
    なる(か も)!」とやる気満々の彼女達に熱心に教え始めてくれたところ…。

    初めての授業が終わった後、彼女達の学び具合を確かめつつ教材を見てみ
    ると、何と小学校1年生の教科書を使っているではありませんか!
    いくらなんで も30歳前後の大人二人を捕まえて、「マリアは学校に行きま
    す、私も学校に行きます。」などという例文を使うのはあまりに教授対象
    者にそぐわな過ぎ!そこ で大人向けの識字教育の教科書を探してきた所、
    識字率29%のこの国では国民の大半が村落部に住み現地語で喋る為、教
    材も現地語による識字教育な訳です。

    なので、せっかく苦労して入手したのにも拘わらず、首都で働き学がなく
    ても仏語が流暢なアミナタやクリスティンに見せると、「マダム、私達は
    仏語で読み書 きができる様になりたいのであって、モレ語で読み書きを
    学んでも仕方ないのです。」と一蹴されてしまいました。
 
    ブルキナを始め宗主国の言語が公用語となっ たアフリカの国々では、それ
    以外にも複数の現地語もあったりして、識字教育一つ取ってもいちいち複
    雑なのですね~。

    それ以外の近況と言えば、ここでの8月は夏休みシーズンでレストランも店
    仕舞いしてしまい、町も職場も閑散としています。
    それで仕事もちょっとリ ラックスできると思いきや、今年の雨季は例年よ
    りも降雨量が多く既に2万人以上の洪水被害が出ているので、その緊急支援
    で仕事量が増えた上、雨で舗装道路 にも穴が開いてボコボコになり、車で
    通勤する際も気を付けなきゃ結構大変です。ビサウで「こんなに道が悪い
    首都は他にあまりないんじゃないか」と思ってい ましたが、ワガもそれに
    近いものがあるかも。などとそんな事を考えつつ、ブルキナでの8月を過ご
    しております。

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