2020年12月30日水曜日

モザ北部出張&年末追い込み!       朋子さんのブログから

     10月末の1週間の休暇でちょっと気分転換にはなり、     
     それをバネに11月末にモザ赴任以来初の国内出張に
     2泊3日で行ってきました。

朋子さんは首都マプトからカーボデルガード州に出張

     2月に赴任して以来やっと家も落ち着いたと思った途端、
     コロナ禍で出張は人道支援など緊急以外は中止になったので、
     本来だったらガンガン現場視察をしたい所ですが、
     セミ・ロックダウンの中、
     首都で在宅勤務を余儀なくされる事、半年以上。
     この間、モザンビークの北部で
     イスラム国を名乗るテロ集団が村落や学校などを襲う
     テロ攻撃がエスカレートした為、
     漸く11月末にコロナ禍に加えテロの脅威に晒されている
     北部のカーボデルガード州に人道支援の視察に行ってきました。

     テロ集団は2年以上前から
     タンザニア南部とモザンビーク北部に出没し始めた様ですが、
     当時の襲撃は規模も小さく頻度も少なかったのと、
     まだイスラム国との繋がりが明白でなかった為、
     集団的テロか犯罪行為か見極めかねていた様ですが、
     去年から襲撃が悪化した後、
     今年に入り規模も残虐さもエスカレートして行き、
     命からがら身一つで襲撃を逃れて来た避難民が50万人にも上る状態。


難民キャンプ

     実際一つの避難民キャンプを訪れてみると、
     学校周辺を取り巻く一体が
     避難民が暮らすテントや藁葺小屋で埋め尽くされ、
     それぞれのテントに2家族がギュウギュウ詰めになっている状態。
     これじゃあ、コロナ防止の人混みを避ける措置など、
     取れる訳がありません。


     また、小学校の最終学年が再開されても、
     難民達が校舎を生活に使っている為、
     これらの学校ではまだ授業が行えません。
     その上、避難民の子ども達は、
     コロナ騒動が始まる前に通っていた学校も
     テロの脅威で始業しなかった挙句、
     避難先では学校がコロナで閉鎖され編入もできなかった為、
     通信教育の支援なども受けられず、
     結局2020年は全く教育が受けられなかった訳です。
     そんな彼らにどうやって教育機会を提供できるか。
     ラジオやITを使った代替教育や青少年向けの職業訓練など、
     アイデアを模索中です。



     ちなみに3日の出張が決まった際、
     目下の課題はその間ジュリアを誰に託すか。
     ブルキナ・ニジェール時代には
     ジュリアが8か月の時から面倒を見てくれていた
     ナニーさんが住み込みしてくれたので、
     安心して出張にも行けましたが、
     モザンビークのナニーさんは通いの上、
     コロナ禍が始まって以来週一しか来なかったので、
     ジュリアと慣れ親しむ期間も限られていました。
     なので、いきなり泊りがけで丸3日間を一緒に過ごせるかは未知数。
     実際、ジュリアに「ママは来週3日間出張行かなきゃいけないの。」
     と言った途端、「じゃあ、ジュリアは一人なの?」と
     泣き出してしまいました.…。慌てて、
     「頑張ってお留守番してくれたら、新しい靴買ってあげるから!」
     と言うと、コロッと泣き止み、「じゃあ、いいいよ。」だって。
     何だか騙された気分…。
     「ママがいない間、仲良しのお友達の家に泊まりに行く?」
     と訊くと、
     「だったらビビ(ナニーさんの名前)に来て貰って
     家から学校に通いたい。」と言うので、ビビに来て貰う事に。
     以前のナニーさんよりおばさんのビビはIT技術に疎いので、
     WhatsUp・LINEで画像通信が出来ないので
     それを教えるのから始め、
     ジュリアの一日の生活リズムや緊急時の連絡先を説明し、
     「大丈夫かな?」とハラハラしつつ、
     飛行場に向かいました。

     何とか3日間無事に過ぎ、
     今日の夕方にはマプトでジュリアと再会できると思っていたら、
     3日目の朝他の出張中の同僚が
     今晩11時の便でマプトに帰ると言っているので、
     「もしや、また無告で飛行機変更?」と
     航空会社に確認して貰うと、
     案の定午後1時の便が夜11時に10時間も遅延…。
     となると、家に着くのが朝1時過ぎなので
     慌ててナニーさんに電話して
     「飛行機が遅れたから、あと一晩泊まってくれる?」
     と頼みました。

     そして夜飛行場に行くと待てど暮らせど飛行機は来ません。
     皆マスクをしたまま空港の搭乗ゲートで
     ウトウトし始めた午前1時過ぎにやっと飛行機が着き、
     マプトに到着したのは朝4時過ぎ!
     それでも翌朝9時から欠席できない会議が入っていたので、
     7時半には起て出勤しましたが・・・(-_- )



     そんなこんなで老体に鞭を打ちつつ
     漸く年末休暇間近!
     出張で淋しい思いをさせた償いも兼ね、
     日本出発までの数日間は
     ジュリアの友達を連日家に招いてママ業も頑張り、


   
     飛行機に乗れるかを左右するコロナ検査の結果に
     ハラハラしつつも仕事も最後の最後まで頑張り、
     空港にはサプライズでシスターと孤児院の女の子達が
     見送りに来てくれて感動♪

     
     「我が人生、悔いなし!」という気分で搭乗できました~。
     ちなみに帰国便はカタール経由でしたが、
     20時間以上マスクにフェースシールド必着でしたが、
     飛行機はガラガラで、二人共横になって寝れました!

     こんな感じで、苦難と感動に満ちた2020年でしたが、
     日本でたっぷり充電して新年も頑張りま~す!!


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