2021年4月22日木曜日

ニジェール物語


       サハラ砂漠の真ん中で2年間暮らした唯一の日本人女性
     フクダヒデコさんが、体験を元に創作した
     不思議な物語のアニメーションです。 
     
テネレの木

     このお話の最初に出てくるテネレの木
     テネレ砂漠の中央部数百キロ圏内にたった1本だけ立っていた木で、
     樹齢300年とも言われています。
     何もない砂漠の中で、旅人にとって唯一の目印だったのに、
     1973年に飲酒運転をしていたリビア人のトラックに
     打ち倒されてしまいました。
     現在は金属製の彫刻が代わりに立っています。

サハラ砂漠にある湖の一つチャド湖

     2番目に出てくるアレピエンヌは、
     砂漠の奥深くに眠る巨大な水の化石帯水層の女神です。
     
     サハラ砂漠は世界最大の灼熱の不毛の土地です。
     こんなところに湖が存在するなんて不思議でしたが。
     その謎は砂漠の奥深くに眠る化石帯水層にありました。
     かつてサハラは密林だったそうで、その時の雨水、
     つまり1万年以上前の雨水が200万平方キロメートルの広さで
     地層の中に閉じ込められているそうです。
     この化石帯水層によって下から潤されているからだそうです。

フルグライト

     3番目に出てくるのはフージライトとありますが、
     日本語で閃電岩と呼ばれるもので、英語ではフルグライトです。
     これは6億ボルト以上の雷が、
     生成される条件が整った砂に落ちた時にだけ出来る
     天然のガラス細工です。

フェネックキツネ

     ここに出てくるフェネックキツネはサハラ砂漠に住んでいる
     体長30−40cmの小さな狐です。
     とても可愛らしいのでペットとしても人気があるそうです。

アイル山地

     4番目のアイルはテレネ自然保護区にあるアイル山地のこと。
     ここは雨が少ししか降りませんが、あちこちに水が湧きいでていて、
     牧畜と共に農業を営んでいるトゥアレグの人たちも
     住んでいるそうです。

アイルの巌窟壁画

     このアイル山地には紀元前6000年から
     紀元1000年ごろに渡る線刻画が残されており。
     キリン等の大型野生動物、牛の放牧の様子、
     人々の暮らしが描かれていて、
     特に砂岩に刻まれた約1万年前のものとされる
     ダボスのキリンの線刻画は、
     5、4Mの大きさと芸術性の高さで有名です。

ニジェールの首都ニアメの博物館

     5番目は恐竜化石のジョバール
     サハラ砂漠は恐竜の化石の宝庫です。
     1906年にアイールという町の周辺で
     沢山の恐竜の化石が発見されています。
     ニジェールで発見された恐竜の種類は6種類だそうです。

サソリの婚姻ダンス

     サハラ砂漠に生息しているサソリに噛まれると
     物凄い痛みがあるけれど、命には別条ないそうです。

ビルマ

     ビルマはサハラ砂漠の中にあるオアシスの町です。

ビルマの塩田

     この町では地下から湧き出た塩水を地上で乾燥させて
     製塩を行っています。
     塩を生産している砂漠の村にとって塩は重要な外貨を稼ぐ手段で、
     そのためラクダの背に塩を乗せて
     ビルマからアガテスまで運んでいます。
 
塩キャラバン

     日の出とともに歩くトゥアレグ族の塩キャラバン。
     ニジェールのアガデスからテレネ砂漠を横断し、
     ビルマで買い付けた塩をナイジェリアまで南下して市場で売り、
     コミュニティのための穀物を仕入れます。


     最後はホテル・テルミュニス
     実際にありました。
     なかなか素敵なホテルです。



    日の出とと

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