2022年4月10日日曜日

消える命、増える命、助かる命。

 

     忙しさに追われて、数日に一度しかチェックしない私用メールですが、
     その日は虫の知らせか隙間時間にふとチェックすると、
     「おばあちゃん入院」という件名の父からのメールが
     目に飛び込んで来ました。胸が重くなるのを感じながら開くと、
     103歳の年齢の割には健康に暮らしていた祖母が急に不調を訴え、
     救急車で病院に運ばれて入院しているとの事。
     数日間お祈りしていましたが、1週間ちょっと経った頃、
     今度はLINEで姉から「おばあちゃんが亡くなった」と連絡が。
     すぐに実家に電話をしたら、家族が集まっていて、
     亡くなるまでの経緯などを説明してくれて、
     亡くなった祖母の安らかな顔を見せてくれました。

     殆どのお友達が亡くなって、後年の趣味の長話電話も
     耳が遠くなって出来なくなりこの1-2年は寂しそうにしていたし、
     「老人ホームには入らずに実家から逝きたい」
     という本人の希望通りに終えられたので、
     おばあちゃんは心残りなく逝けたんじゃないかな・・・。

     そう思いながら、お友達の家に遊びに行っていたジュリアを迎えに行き、
     車に乗ったジュリアに訃報を伝えたらジュリアは
     「おばあちゃんが死んじゃった~」と号泣を始めました。
     ジュリアにとっては、人生初めて経験する身近な人の死。
     祖母は亡くなってしまいましたが、その明るさやさり気ない優しさや、
     私やジュリアを可愛がってくれた愛情や、
     50歳過ぎてテニスを始めながらもコツコツと続けて
     シニアテニスの日本のチャンピオンになっちゃう
     実は頑張り屋さんの所など、
     その夜、祖母の素敵な面の数々が走馬灯の様に頭に浮かんできました。
     そしたらジュリアがふと
     「おばあちゃん、亡くなっちゃったけど、
     何だかその後の方が近くにいるみたい」と
     正に私も感じていた事を言ったのでびっくり。
     体という柵から解放された後の魂は、実は自由に世界中を
     飛び回って近くで私達を見守っていてくれているのかも知れません…。


     皮肉にもその訃報の翌々日がジュリアの8歳のお誕生日でした。
     去年はコロナでお友達5人だけの静かなパーティーだったので、
     今年は20人招いて盛大に!という事で、
     例の如くママは頑張りましたよ。
     さすがに家で20人は無理なので、
     1週間前からレストランやケーキを予約して、
     招待状を作成して送って、パーティーグッズを買い出しして。


     で、いざパーティーの日は、ママ友達が早めに来て
     手伝ってくれたので、大助かり!
     それにジュリアも8歳になったからか責任感も増し、
     以前よりも率先して手伝ってくれたので、
     恐れていた程パニックにはならずに事を終えました。
     でもやっぱりパーティーの後はグッタリだったけどxxx。


     その後3月には、「死んだらどうしよう?」と思う事がありました。
     週末にジュリアとショッピングに行こうとして、
     車をショッピングセンターの対面に駐車して、
     歩行者の線に従い横断しようとしました。
     車が数台走って来るのが見えたので、それらが通るのを待っていたら、
     始めの車の運転手さんが(モザでは珍しく紳士的で)
     歩行者の我々を優先するべく車を止めてくれたので、
     二人で横断しようとした途端にその車が凄い勢いで
     クラクションを鳴らしたので、「何?」と振り返ったら
     目の前に別の車が急ブレーキで止まり、
     私は自分とジュリアを庇う姿勢で立ちすくみ、
     危機一髪ではねられずに済みました!
     どうやら、停まってくれた紳士的な車の後ろの車は
     我々が見えなかったらしく、停車してくれた車を追い越して
     加速しかけたので、紳士的な運転手が慌てて
     クラクションを鳴らしたので、私達も止まり
     追い越そうとした車も急停車したので、交通事故を免れた訳です…。
     助かった…。


     この他にも情勢不安定な北部への出張があったので、
     万が一に備え遺書らしき物を書いたりしたので、
     2・3月は命に関して考えさせられ時期でした。
     消える命、増える命、助かる命。
     だから与えられたプレゼントの様な今を大切に生きなきゃいけませんね。

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