今年の夏至の日は6月21日〜7月6日。
世界のあちこちで夏至を祝うお祭りが開かれています。
特に暗く長い冬を終えた北欧の人々にとって太陽の眩しい夏の訪れは、
特別の喜びなのでしょう。
クリスマスに次いで大きな行事として、
この夏至祭(ミッドサマー)を盛大に祝うそうです。
私たちも北欧の人達と一緒にミッドサマーを祝うために、
バーナビーで開かれたこのフェスティバルに
参加して来ました。
参加者9名。
リッチモンド組は
9時30分 Brighouse Station @ Bay 3 集合
9時39分 430 Metrotown 行きに乗車
10時23分 Metrotown Station @Bay 1 到着
10時35分 Metrotown @ Bay 14 から144SFU に乗車
10時53分 Sprout @ Kensington Ave. 下車
ここからはバスを降りて4分で着く筈なのに、、
私たちときたら迷いに迷って30分もかかってやっと到着(汗)
会場(Scandinavia Community Centre)に着いて、
現地集合の人たちと無事合流。
今回は2人の若者Mika さんとYuki くんが参加。
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会場の地図 |
会場の真ん中に立てられたメイポール(ミッドサマーポール)。
特にスエーデンで、このミッドサマーのお祝いに欠かせないのが、
白樺の葉と季節の野花で飾られたこのメイポールです。
この伝統は樹木には農作物を育てる力が宿るという
民族信仰に根ざすのだそうです。
シェイクスピアの喜劇「真夏の夜の夢」のセリフの中で
背が高く細身の人を揶揄する形容でこのメイポールが使われているのも
高く聳えるメイポールを見て納得です。
まずは腹ごしらえと最初に向かったのがノルウエーのワッフルのお店。
ワッフルと言えばベルギーワッフルが世界的に有名ですが、
ノルウエーのワッフルはもっと薄っぺらくて、
ハート型が集まって出来た可愛らしいお花型。
その上にイチゴとクリームがたっぷりかかっていて。
お腹にももたれず、とても美味しいワッフルでした。
食事の後はゆっくり各国のテントめぐりです。

まずはフィンランド🇫🇮から。
アイスランド🇮🇸のテント
デンマーク🇩🇰のテント
子供達のおもちゃとして知らない人がいないこのレゴブロック。
これがデンマーク製で、
レゴとは「よく遊べ」という意味のデンマーク語だったなんて、、
初めて知りました。
現在は大人用のレゴもあり、年齢を問わず遊べるようです。
これはヨーロッパの街角で時々見かける手回しオルガンで、
この作者(私と話している男性)Mr. Steen Larsen は
1991年にこのオルガンでCreative Craft Awards を受賞したそう。
私も回させてもらいましたが、ハンドルを手で回すと
オルゴールのように旋律が流れ出て、楽しかったです。
ウクライナのブースにはこんな素敵な工芸品が並べられていました。
左上の説明文には
「これらの美しい工芸品は非常に薄い白樺の皮を積み重ねて作られている。
先史時代から知られているこの白樺の樹皮のアート様式は
耐水性と扱いやすさで高く評価されており、
簡単に切ったり、曲げたり、縫ったり出来るため、
貴重な建築材料、工芸品、筆記用具として利用されている。
白樺の樹皮には薬用および化学的に興味深い物質も含まれており、
樹皮の加工品や樹皮の容器に保存された食品の保存に役立つ
殺菌作用がある」と書かれています。
白樺の皮がこんなふうに役立つとは知りませんでしたが、
それ以上にこれらの工芸品の複雑な模様や美しさに感銘しました。
ここはスエーデンのテント。
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これは前回の写真
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スエーデンではミッドサマーを祝う時、メイポールを作ると同時に
草や花を編んで花冠を作ります。
前回このフェスティバルに参加した時はここで花冠を作ったのですが、
今回は遅く行ったせいかテーブルにはもうお花がなくて作れませんでした。
文字の上に⭕️やお花が付いているのは飾りなのかと思ったら
なんとÅÄÖ と言うウムラウトでした。
これはスエーデン語特有のアルファベットで、
読み方は大雑把にいうとこんな感じだそう。
テントの裏にはサウナ小屋や民芸品の展示や
子供達の遊び場がありました。
踊りや音楽を楽しんだ後はいよいよこのお祭りのハイライト
Wife Carrying Race です。
この競技はフィンランドで始まったもので、
パートナーを抱えて走る障害物競走です。
パートナーは49キロ以上なければダメで、それに満たない場合は
体重を補う重し入りのリュックを背負い、
49キロにしなければならないそうです。
パートナーの担ぎ方にも3通りあって。
結構転ぶカップルが多く、担がれている方も大変そうでした!
優勝者への賞品はパートナーの体重分のビールです。
最後の締めはメイポールを囲んでのファークダンスです。
踊って、最後にメイポールを吹き飛ばそうと皆んなで飛び上がって。
なかなか面白いフィナーレでした。
ダンスの演奏はアコーディオンやバイオリン、ギター、ベースの
ローカルバン。素朴な感じで良かったー!
北欧は「幸福」で「働きやすい」国と言われている通り、
幸福度世界ランキングでは5カ国が10以内に入り、長時間労働もなし。
それでいて世界競争力はデンマークが1位で、後の3カ国も10位以内。
なぜ「幸福の国」になれたのか?
第二次世界大戦以降戦争をしていない国は、日本、ブータン、スイスと
北欧5カ国を含めた8カ国だけと言う事実をみて、
戦争をしていないと言うことも大きな理由なのかなって。
みんなでお祭りを楽しむ。こういう平和な風景が一番ですね。
和子さんが楽しかった1日を素晴らしい動画にしてくれました。