今回の旅は台湾系のお寺霊岩山寺(Ling Yen Mountain Temple)に
参拝して来ました。
参加者7名
「Highway to heaven」と言われているRichmond のNo.5 Road には20以上の
宗教施設が立ち並び、その一つが今回訪問する霊岩山寺
(住所は10060 No.5 Road Richmond)です。
Richmondに住んでいるのでこの道を通るたびにこのお寺、目にしていましたが、
まさか中に入る日が来るとは夢にも思っていませんでした。
「無料の食事が出るそうだから行ってみない?」
と言う和子さんのお誘いに乗ってこの計画がスタートしたのですが、
調べてみるとゲストに無料の食事が出るのは日曜日だけとのこと。
それでもせめて参拝だけでもということで土曜日に行って来ました。
Chanting Meditation が10時から始まるというので、まずはBudda Hall へ。
場所が分からないのでとにかく建物に入ろうと階段を登って行ったら、
正面の部屋が目指すBudda Hall でした。
ここで靴を脱いで中へ。
すでに黒い衣を着た人たちが詠唱(マントラ)が流れている中で瞑想していま
した。黒い衣を着ているからみんなお寺関係の人たちなのかなって思っていま
したが、和子さんの話によると、瞑想に入る前にはみんな黒い衣を借り着しな
ければならないそうです。
借り着はしなかったけれど、私たちも無事詠唱(若い女性の声のマントラ)を
聞きながら1時間の瞑想の仲間入り。
以前日本のお寺で坐禅を組んだ時は、まず姿勢を正しく組み、木の棒を持った
お坊さんが背後に立ち、姿勢が乱れると肩を打たれて緊張したものですが、
ここはマントラを聞きながらただじっと座っているだけ。
調べてみると瞑想と坐禅は似ているけど、座り方が違うのだそう。
瞑想では座り方は決められておらず、辛いと思ったら姿勢を崩しても構わないし、
足の組み方も自由、椅子に座っても大丈夫。
現に途中で椅子を勧められた人もいました。
一方坐禅は座り方が厳しく決められていて、まずは正しい姿勢になることが大事。
姿勢は違っても瞑想も坐禅も心が無になる状態を目指すのだそうです。
瞑想が終わりに近づいた頃尼さんが近寄って来て、嬉しいことに私たちを
ランチに招待してくれました。
みんなの後について食堂に向かうと、若いお坊さんが鐘を叩いて食事の時間を
知らせていました。上の写真の右上の黒いのが鐘です。
席に着くとまずはマントラの詠唱。
最初に出されたのが赤いご飯とカリフラワーなどの野菜に果物とクッキーの
デザート。これだけだと思っていたら、後から次々におかずが出てきて
びっくりしてしましました。
全部でおかずは7品。それも何度もおかわりを持って来てくれて、お腹が一杯に
なって食べきれないほど!
そのおかずがどれもちょうど良い味加減で、本当に美味しかったです!
ジュリエットさんはすっかりこの味が気に入って、レシピブックを貰っていった
ほど。私も貰えば良かったと後で後悔しました。
食事が終わった後もみんなで画面の戒めを見ながらマントラの詠唱です。
その後庭に出てみました。
尼さんが私たちのためにお線香を用意してくれているところ。
いただいたお線香を大香炉に差し、みんなで合掌。
とても親切なボランティアのお姉さんによると「このお寺は浄土教」だそう。
この宗派は宋代に極楽浄土を願う浄土信仰から生まれた仏教の一派で、
「南無阿弥陀仏」と唱えることが大事だとか。
日本の浄土真宗はこの宗派から派生したそうです。
台湾にある霊巌山寺の絵の前で。
参拝が終わった後はいつものようにティータイム。
このあと富美子さんと2人でマサさんご夫妻を観音寺に案内しました。
観音寺と霊巌山寺、同じ中国のお寺なのに、全く違うお寺でした。
観音寺はどちらかというと観光施設の要素が強く、多様な手段で収益を上げる
商業施設としての性格が強く、霊巌山寺はもっと宗教空間としての性格が濃厚
だと感じました。
そのせいか観音寺には数回行きましたけど、お坊さんや尼さんを見かけたことは
一度もないのに、霊巌山寺では至る所で尼さんやお坊さんに出会い、あちこちで
マントラの詠唱を耳にしました。。
春の桜のお花見。夏の蓮の花、秋の紅葉が見たければ観音寺だし、日本のお寺
のような宗教的空間を求めたり、美味しいベジタリアン食を味わいたかったら
霊巌山寺がおすすめです。
こんな体験が出来たのも和子さんと富美子さんのおかげです。
ありがとうございました。
ブログ読ませていただきました。
返信削除今年は2週続けてのお寺での体験、内容が良くわか
りました。
やはりそれぞれに特徴があるのですね。
日本も宗派によってずいぶん違いますからね。
それにしても今年はきっと良い事がありますよ🙏