2024年10月18日金曜日

West End 散策(3)             119回トランスリンクの旅


   結構歩いたのでどこかに良いコーヒーショップはないかなって探したら、、
   ありました。「Pappa Roti」です。
 

   ここでゆっくりティータイム。


   疲れも取れてまた散策の続きです。
   今日は天気も良いし、周りは緑がいっぱい、その上あちこちの家の前や4つ角
   に沢山のお花が咲き乱れていて、歩きながら心も体もルンルンです!


   この界隈にある家々はほとんど歴史を感じさせる建物ばかり。
   それでいて少しも古さを感じさせない家々。住む人がとても大事にして
   いるのが良く分かります。 


   こんな可愛い感じのアパート、なんかメルヘンチック!
   ベランダのお花も綺麗でしょ?
   ハロウインのディスプレーもなかなかユニーク


   1906年に建てられたこのヘリテイジハウスは今「 West End Guest House」に。
   クラシックな門灯が雰囲気を盛り上げていますね。

   この家の紹介の写真(上の)を見ると、お部屋も素敵!
   お値段もあまり高くないようだし、、泊まりたくなりました。


   こちらの赤煉瓦のアパート「Beaconsfild 」も、すごく良い感じ!
   この建物、West End に1909年に建てられた最初の大きなアパートだとか。
   窓枠とバルコニーの白と外壁の赤の組み合わせ。洒落てますね。


   この後もどんどんヘリテイジハウスが出てきて、写真撮るの忙しかったです。


   いかにもヘリテイジハウスといった感じのこの家は、Rand House と呼ばれ
   1896年に建てられそうです。
   

   雅子さんに導かれて、ちょっと目につきにくい小道に出て来ました。
   入口も素敵な知る人ぞ知る抜け道。こんな道知っているなんて流石です!
   

   ちょうど1人が通れる幅の生垣に囲まれた小道。この小道の先にあるのは、、、
   別世界に誘われるような不思議な感覚でちょっとドキドキ!


   100年前にタイムスリップしたような、、、ヘリテージハウスばかり軒を
   連ねている通りに出て来ました。


   1889年に建てられたヘリテイジハウス、
   St. Paul Amglicam Church 


   来月の旅はここの教会のRemembarance Day Concert を聴きにきます。

   West endはVancouver のそれもDowntown にありながら、ここの一角だけが
   時代の変化にそれほど関わらず、100年前がしぶとく素敵な形で息づいている
   エリアでした。West End の中を歩いたことが無いと言う方、ぜひ来てみて
   ください。とっても素敵な気持ちの良い散歩が出来ますよ。

   今回ガイド役をして下さった雅子さんとミツコさん、ありがとうございました。



West End 散策(2)             119回トランスリンクの旅

   さて、次に目指したのが楽しみにしていたRoedde House Museum です。


   Roedde House は水曜、木曜日、金曜日、日曜日の1時〜4時 オープン
   住所は1415 Barclay St.


   Roedde House の周囲に広がるBarkley Heritage Square 。
   このガゼボは伝統構法を勉強していたCapilano College の学生が作った物だとか。
   Roedde Family が暮らしていた頃の雰囲気にぴったりですね。


   1893年に建てられたこのヘリテージハウスが Roedde House Museum 。
   この家を設計したのがなんと有名な建築家 Francis Rattenbury だそう。
   彼はVictoriaのParliament とEmpress Hotel そしてVancouver Musum など数多く
   の素晴らしい建造物を残していますが、性格的にはかなり問題があった人の
   ようで、最後は再婚した妻の愛人に酷い殺され方をしています。
   もちろんこの家ではないですけど。
   11月2日夜ここで「幽霊と遭遇」というイベントが開かれるのですが、なんか
   Rattenbury の幽霊が出てきそうで怖いですね!



   この家はバンクーバー初の製本職人で、製本会社を設立したGustav Roedde 
   一家が建てた家で、オフィスには古い製本機がありました。
   動画の中で私が触っているのが製本機です。

   グループ毎にガイドがついて説明してくれるのですが、私たちについたガイド
   さん、片言の日本語で説明してくれるのですが、何を言っているのかさっぱり。
   この家に関する面白い話を沢山聞きたかったのに、、ガッカリでした。


   住宅街の中にあるレトロなGeneral Store


   ちょっと一歩目抜き通りに出るとこんな湾曲した超現代的な高層ビルが。
   

   この1550Albarni St. にある43階建ての住宅用超高層ビル「Alberni」は
   隈研吾氏の設計で去年完成した新しいビルです。
   なぜビルをこんな不安定な形状にしたのか、不思議ですよね?
   調べてみたら湾曲化した形状にしたのは、このエリアにある既存の建物の景観を
   損なわないため。また超高層ビルの奥にあるアパートに光をもたらす為だとか。
   この曲線により、建物内の空気もうまく流れるようです。
   

    玄関前に広い苔庭があり、ここが円形劇場にもなるんだそうです。
  

   円形劇場の上を見ると、束ねた木がいっぱい吊り下げられている風景に
   ビックリ!でもこれ木組に似せた彫刻で、木材のように加工された
   アルミニウムで作られているそうです。
   防火規制のため本物の木は使えなかったんですね。
   でも彼が24年前に設計した細い角材を沢山使った栃木の美術館が、今
   青黴と腐食でボロボロになっていることを考えるとアルミニウム材で
   良かったかも。
  

   1019 Nelson St. にもこんな57階建の超現代的な超高層ビルが。
   「The butterfly」と呼ばれているこのビルもなかなかユニークな建物。
   次回West Endに行ったらロビーにも入ってみたいなー。

   West End って年代を感じさせる建物だけでなく、その中に超現代的な
   建物がうまく共存していて、不思議な魅力を作っています。
   まだまだ皆さんにご紹介したいところがあるので、次に続きます。


West End 散策(1)            119回トランスリンクの旅

   雅子さんの散歩道を辿る今回の旅は、思いがけずVancouver West End の再発見
   の旅となりました。

   参加者4名
   10:00  Brighouse Station  Richmond組集合。
   10:07  Canada Line 乗車
   10:29  Yale town 下車
   10:34  WB Pacific Blvd @ Davie St. Bus #023 乗車
   10:44  WB Davie St @ Bidwell St. 下車

   まずはランチからスタートです。


   今回のレストランはRed Umbrella 。住所は1707 Davie St. 
   とても人気の高いお店だそうです。
   朝食専門のカジュアルなお店なのですが、やっぱりWest Endだけあって
   Richmond とは違うオシャレ感がありました。


   料理は見た目よりボリュームがあって、美味しかったー!
 

   ランチの後はこの界隈の散策です。


   まず最初に、1901年に建てられたお城のような豪華な邸宅「Gabriola House」に
   行ってみました。
   私がガイドをしていた頃はこの建物は「The Macaroni Gril」というイタリアン
   レストランでしたけど、現在はアパートになっているようです。
   調べてみたらこの邸宅、昔幽霊屋敷と評判だったそうでビックリ!。
   また家の地下に秘密のトンネルがあって、そのトンネルで密造酒を密売して
   いたなど悪い噂もあったようですが、オーナーのベンジャミン・ ロジャースは
   立派な人物だったそうだし、トンネルの痕跡もなかったとか。
   当時の人々はこの家を見て色々な想像をめぐらしていたのでしょうね。
   

   West End の住宅街の街路樹の大きなこと!ついつい見上げてしまいます。


   去年ダウンタウンで38度という異常高温を記録した時、この木々のお陰で、
   この地域の住宅の室内の温度は30度以上にはならなかったそうです。


   そしてこの木々が作ってくれる木陰のおかげで、外を歩いても暑さを全く
   感じなかったと聞きました。
   これらの木々を見ているとさもありなんと納得です!
   この大木の名はインディアンビーンズまたはキササゲ、英名をCatalpaだと
   ミツコさんに教えてもらいました。
   6月から7月にかけて可愛らしい花が咲くので、その頃またお花を見に
   来たいですね。


   落ち葉の感じも良いでしょう?


   この家のハロウインの赤いカボチャのお化けたち、センス抜群ですね。


   次に訪ねたのがビクトリアン様式の邸宅 Barclay Manor です。
   1890年に建てられたこの家は1909年に3階を増築。
   1988年に取り壊され、建物の裏側はエドワード朝のデザインに、残りの部分は
   1909年以前の状態に復元されたそうです。
   現在市のコミュニティーセンターの管轄で、特にシニアの人たちの憩いの場に
   なっています。
   

   中に入るとコーヒーのサービスやお菓子などが置いてあって、ゆっくり
   寛げるようになっていました。


   Richmond にもシニアが集まれるこんな素敵な施設があったらいいのに、、。
   

   かってWest End は高級住宅街だったんですね。
   緑に囲まれた美しい環境の中に時代を感じさせる沢山の家々。
   どの家も魅力的で、ついつい沢山の写真を撮ってしまいました。
   
   この後 Roedde House Museum  にも行くのですが、次でご紹介しますね。