2回目になる今回は、フランス映画史上最高傑作と言われる「天井桟敷の人々」
を見る予定でした。
「英治さんから「一番上等な修復映像版」をBluray に入れて日本から持って来
たという報告と共に、50インチの大型テレビも我が家に届き、満を持して皆さ
んをお迎えしたつもりだったのに、、、映画が見られないという事態になって
しまいました(涙)
今回の映画、3時間もかかるというので、参加者12名が11時に我が家に。
この映画を見たいとおっしゃって、初めてこの会に参加してくださった敬子さん。
90歳というのが信じられないくらい、文学や音楽の方面で活躍していらして、そ
の気力には圧倒されました。
ジェーン・オースティンの研究家としても知られていて、ご自身が翻訳した
御本を持って来てくださいました。今読んでいるところですが、読み終わり
ましたら他の方にも回したいと思います。読んでみたいと思う方、申し出て
くださいね。
ちなみに敬子さんはカナダが誇るピアニスト、John Kimura Parker とJamie
Parker のお母様です。
映画が始まるのを待つ間、机に盛られたおやつに舌鼓打ちながら楽しいお喋り
の時間です。

見てください!このお菓子やケーキ、果物。お稲荷さんにサンドイッチ。
見ているだけでお腹が一杯に。どれもこれも美味しかったです!
私たちがお喋りしながら食べている間、英治さんは必死に映画がテレビの
画面に映るように頑張っていました。
結局英治さんの数時間に及ぶ奮闘の甲斐もなく、映画見られなかったー(涙)
その代わりに英治さんの「Rumble in the Jungle」を見せていただきました。
これはフィリピンの貧しいボクサーと英治さんの闘いの記録です。
それと一緒にゴミの山で暮らすフィリピンの子供達やレストランの残り物を
集めてその日の夕食にする一家などの悲惨な現実が映し出されていました。
ボクサーが過酷なトレーニングを積み、体重制限でボロボロになりながら
試合に臨み、運が悪ければ怪我をし、体を壊してしまう。試合で頑張っても
不公平な判定がなされ、ファイトマネーも僅か。そんなフィリピンのボクサー
が置かれている過酷な状況を動画でみた後、英治さんのお話を聞きながら
フィリピンスラム街の貧しい家庭で育ちながら、ボクシングでスーパースター
となったマニー・バッキャオのことが頭に。彼は上院議員になり、大統領を
目指し、フィリピンの貧困を減らして治安を改善し、国の発展に寄与したい
と願ったけど、大統領選で敗北。それでも自身の肉体を削り、傷を負いながら
稼いだお金を貧しい境遇に置かれた世界の子供達に寄付しているそうです。
なんか英治さんと似ていますね。
英治さんに個人的な質問もしながら、みんな真剣に話を聞いています。
今回残念ながら目的の映画は見ることが出来ませんでしたが、代わりに
私たちの知らなかった世界を見させてもらって、いかに自分たちが恵まれた
世界にいるか実感させられたひと時でした。
英治さん、おやつも食べずに頑張ってくださってありがとうございました。
そして映画が見られなかったのに、寛容な心で事態を受け止めてくださった
皆さんに感謝です。次回は絶対見られると思いますよ。