2025年5月18日日曜日

Richmond の公園巡り            123回トランスリンクの旅

 季節はどんどん移り変わって行く。桜が散り、チューリップの花も
 もう終わり。石楠花やキングサリも終盤に近い。花を見るのなら
 急がなくてはと思い、今回の旅はリッチモンドの地元の公園巡りを
 することにしました。
 
 参加者6名 最初の公園Paulik Park に11時集合


 Paulik Garden はリッチモンドの中心部に6エーカーもある市営公園
 なのに、リッチモンド在住の人たちにもあまり知られていない秘密
 の花園なんです。元々はオーラー家とパウリック家が所有していた
 個人庭園だったんですね


 この庭園は小径がまるで迷路のように縦横に配されていて、どこを歩
 いているのかさっぱり分からなくなります。


 結構初めて見る花があって、その度にトシさんにお花の名前を調べて
 もらったんですけど......日本名のない名前もあって、調べてもらった
 のに花の名前ほとんど覚えきれませんでした(涙)

 キングサリ(またはキバナフジ)がちょうど満開でした!
 花と種には毒があるので注意。この花の中国名はなんと毒豆という
 のだそう。もう少し素敵な名前をつけてあげても良いのに.......


 Paulik Garden の後歩いても7, 8分の所にある23,76エーカーの大きな
 市の公園Garden City Community park へ。


 この景色素敵でしょ?
 ただ数日続いた雨のせいか、水が泥色だったのが残念でした。
 夏になると、この池を埋め尽くすように睡蓮が咲いてとても綺麗で
 すよ。
 私たちが歩いている道のすぐ傍で、カナダガンのひなたちが固まって
 寝ていて、すぐ側によっても身動きひとつしないんです。
 人間を信頼しているんですね。


 2つの公園を立て続けに歩いたので、ここでちょっと一休み!


 整備された遊歩道と広々とした緑地を備えたこの公園は、お花を愛で
 るというより、散歩やランニングを楽しむのに最適な環境です。
 テニスコートやバスケットボールコートなどもあるし、子供達の遊べ
 るplaygroundも充実しています。
 景色が美しく静かな環境なので、素敵な散歩ができました。


 1時すぎてやっとランチです。レストランは「Samsoonie Noodle
  And Rice」 トランスリンクの旅では初めての韓国料理でしたが、
 とっても美味しかったです
 最後の公園に行く途中で、Richmond Sinir Secondary に立ち寄りまし
 た。というのはこの学校で3年前に最初の宮脇メソッドによるミニ
 フォレスト(彼らはPocketful forest と名付けています)の植樹が行
 われたのです。上の写真は植樹している所と、2年目のに入った
 木々の写真です。2年目の写真を見るとバックに校舎が見えていま
 すね。
 

 3年目になったらもうこんなに成長していて、立派な雑木林になって
 いました。バックにもう校舎が見えないでしょ?



 ミニフォレストの成長を確認した後、Terra Nova Rural park へ。
 35エーカーもあるこの公園スペースには80種の在来種と渡り鳥が
 生息しているそうです。ワシやタカはもちろん運が良いとフクロウ
 なんかも見れたりしちゃうんですよ。


 ここは沼地で、夏になると水面が藻でびっしり。


 公園にはこんな変わったベンチも。


 この公園にも2023年、2024年と2回ミニ森林を作るための植樹があっ
 て、上の写真は2023年に植樹したものでこんなに成長しています。



 皆んなが座っているこの玄武岩で出来ているベンチは
 Thomas Carnell 作のベンチ、レイブン(ワタリガラス)です。
 みんなが座っているので、レイブンの絵がちょっと見えない
 のが残念!石のベンチなのに座ってびっくり!とても暖かく
 て気持ちが良いのです。玄武岩って熱を保ちやすい石なんで
 すね。みんなの気持ちよさそうな顔みてください!
 

 この木々のトンネルちょっとトトロのトンネルみたい
 

 公園巡りの締めはティータイム。よく歩いたので、ちょっと甘い
 チャイティーで一息つきました。

 遠くに出かけなくても身近にもこんな良いところがいっぱい。
 天気の良い日に気の置けない仲間とちょっと新しい場所に行って
 みる。その時間って日常から切り離された楽しい時間。
 人生は時間の積み重ねというから、みんなでこんな素敵な時間を
 重ねていきたいですね。
 



2025年5月17日土曜日

映画「モンパルナスの灯」を観て      第7回映画とおやつの会


  今月の映画は1958年に公開されたジャック・ベケル監督、
 ジェラール・フィリップ主演の「モンパルナスの灯」です。

 参加者12名 
 
 

 いつものようにおやつが凄い!ケーキあり、巻き寿司、アップパイ
 フルーツ、お菓子、私の作ったぜんざいなどがあって、食べきれない
 くらいでした。
 今回の映画は私の好きな画家モディリアーニの亡くなる数年間の
 エピソードを集めた物語ですが、この映画の冒頭で
 「脚本家はこの映画が歴史的な作品であるとは主張していません」
 と述べています。
 上の写真が冒頭のシーン。モディリアーニが描いた似顔絵を彼につっ
 かえす客。怒りで受け取った絵を破き、お金を受け取らず店を出て
 行く彼を、画商のモレルが冷たい目で見ているところから始まりま
 す。
 最後の方のシーンはお金を稼ぐために、病みつかれた体でバーにいる
 お客に絵を売り歩くのですが、ほとんどの客は絵に無関心。
 その絵を彼が一度花を買ったことがある花売りのおばさんが、買って
 くれる......でも彼女は絵が好きなわけではなかったのです。
 お金を払いながら「絵は素敵だけどいらないわ」と一言。
 この言葉がどんなに残酷だったか。「あ、それ言っちゃダメ」って
 観ている私でさえ心の中で叫んでしまいました。
 彼の自尊心、生きる力を奪う言葉の暴力。「絵」を自分の魂そのもの
 と考える画家と絵に関心のないおばさんとの心のすれ違いが、見事に
 このシーンで表現されていました。
 そしてその場の光景を見、フラフラ出て行く彼の後を追う画商の
 モレル。まるで死神のようです。彼はモディリアーニの絵を売る為に
 彼が死んでくれるのを待っているのですから。

 
 モディリアーニが亡くなったことを確かめるや否や、妻のジャンヌの
 元に駆けつけ、モディリアーニの死を知らせず絵を買いまくる画商の
 モリス。何も知らないジャンヌがやっと絵の価値が認められたと大喜
 びするところで終わり。喜ぶ彼女の笑顔が素敵すぎるだけに、
 「むごすぎるー」って叫びたくなるようなシーンでした。
 この悪徳画商モレルは実在の人物ではないのですが、リノ・バンチェ
 ラが演ずる画商の存在感が凄く、物語の効果を高めていましたね。

モディリアーニとジャンヌ
 映画の冒頭でこんなことも書いてありました。
 今日世界中のすべての美術館とモディリアーニの偉大なコレクターは
 彼の絵画それぞれに数千万ドルの価値があると考えています。
 1919年に彼が生きていた時は誰も彼の絵を欲しがらなかったのに。
 「モディ」は誤解され、無力になり、自分自身を疑った.......」と。

 そして妻のジャンヌは彼の死の2日後に1歳の娘を置いて妊娠8ヶ月
 の身で自殺してしまった。彼女はまだ21歳だったそう

左が自画像、右はモディリアーニ

 上の4つの絵は彼女の絵で、彼女自身才能のある画家で現在でも
 展覧会が開かれているそうです。

主演のジェラール・フィリップとアヌク・エーメ

 この映画でジェラール・フィリップの演技の素晴らしさ!
 あのジャン・コクトーを始め、多くの人が驚嘆したという
 演技者としての実力を見せてもらいました。
 そして彼の比類なき美しさも思う存分楽しませてもらいました(笑)
 彼がこの映画の翌年モディリアーニと同じ36歳で、肝臓癌で亡く
 なってしまったことを考えると、なんか因縁めいていますね。
 そしてこの映画の撮影中、身体的に大変だったろうと同情して
 しまいます。
 様々な役割を演じてきた彼をこれからも見ていきたいな。

 最後に付け加えたいのがこの映画のバックミュージックについて。
 ポール・ミスラキの作曲で、この物語に本当に溶け込んでいて、
 ついつい聞きそびれることがあるのですが、とても素敵で効果
 的です。映画をまた見る機会があったら、音楽の方にも耳をか
 たむけてください。



 

2025年5月10日土曜日

Mather's Day PawWowを見に行って来ました。 (雅子さんのレポート)

 5月9日から11日にかけて、トラウト・レイクで母の日を祝して、
 Mother’s Day PawWowが開催されました。このMather's Day 
 PawWowは地元の先住民族の女家長、母、娘、姉妹、そして祖母に
 敬意を表すものだそうです。

 以下はこのイベントに参加した雅子さんからのレポートです。

 土曜日にトラウトレイクで行われたMather’s Day PowWowに行って
 来ました。


 トラウトレークはここがバンクーバーか、と思う様な景色でした。


 広場でドラムとダンスのパフォーマンスをしていて、ちょうどカテゴ
 リー別のコンテストをしていました。夜になってからもっと全体的な
 ダンスになるような感じでした。(良く聞き取れなくて、スケジュー
 ルも理解出来なくてすみません)


 踊っている人の中には、気合の入ったドレスアップしている人と
 普段着の人と混ざってるけど、周りに座っている人たちも、かなり
 ドレスアップしている人たちがいました、もうちょっと勇気があれば
 写真を撮らせてもらえたんだけど。全体的に熱いというより、ゆるく
 楽しんでいる感じで、彼らの民族性(😄?)が出ている感じでした。


 衣装に金属製の飾りがたくさん付けてあって、踊るとそれがシャラ
 シャラといい音を出しています。

 
 広場の周りには、ネイティブっぽい出店が出ていましたが、少し離れ
 たコミュニティセンターにショップが色々出ていました。


 雅子さん、レポートありがとうございました。
 雅子さんの写真を見、レポートを読んで、私もPawWow を見てみたい
 という思いが募りました。
 来年はぜひみんなで見に行きましょう!