ベナン人同僚・イルマが大好物の牡蠣を味見中 |
ギニア・ビサウに来て早1ヶ月。
その半分は日本の震災の心配をしている内に
アッという間に過ぎていきました。
日本はまだ大変そうな様子が
こちらでもニュースで報道され続けています・・・。
一方、赴任以来仕事が忙しかったので
毎週末働いていましたが、
漸く一段落つき今週末は
初めて仕事をしないですみました。
まだそんなに友達もいないので、
モザ時代の様に週末も予定が詰まっていることもなく、
まだ自宅にインターネットがないので
メールやメッセンジャーに振り回される事もなく、
自分の時間が一杯 あるのが贅沢に感じます。
そこでお手伝いさんもまだ雇い始めていないし、
土曜日は家事を徹底的にやる事に決め、
掃除・洗濯・料理・アイロン掛け・庭仕事
な どに専念したところ、
気づけばもう夕方になっていました。
全部手作業な上慣れない仕事に要領が悪い為、
終わった頃には体力的にもグッタリ。
それで改めて毎 日家事をやっている
日本の専業主婦の皆さんは偉いな~と心から感心。
お手伝いさんが居る生活に慣れてしまった
ヤワちゃんな私は、
足元にも及びそうにありま せん・・・。
と、深く反省した翌日、
気を持ち直して今度はベナン人の同僚に連れられ、
ビサウから30キロ南に行った半島の先に
牡蠣を食べに行って来まし た。
牡蠣なんてアフリカで食べるの私は初めてかも。
日本の牡蠣というと
冬の寒い海の産物というイメージがありましたが、
ギニア・ビサウの熱帯気候の海峡 沿いの海岸で、
足元を見るとびっしり牡蠣の貝殻が
張り付いているではありませんか。
その牡蠣を食べながら、
ベナン人の同僚が息子と旦那を母国に置いて
ここに単身赴任するに至った経緯や、
それまでのキャリアで家庭と仕事の両立が
大変だった事などを打ち明けてくれました。
そして言いました、「
今こうして安心し て単身赴任していられるのも、
両立が大変だった時に、
いざという時は常に家庭を優先させて来たから。
だから基盤が固い家庭が築けたおかげ。」
その後、今度はモザンビーク人同僚の
9歳になる息子のお誕生日パーティーに
招かれたので顔を出しに行きました。
その同僚は初めの1年は単身赴 任だったけど
あまりに寂しくなり、
何とか奥さんと子供たちを説得して
最近同伴赴任して貰ったところで、
普段はクールな彼も家族と一緒に居る様子は
心底嬉し そう。
彼の奥さんはモザンビークの大学に
15年勤務していたキャリアを断念して
夫に付いて行く決断をしてくれたそうな。
初めての専業主婦業に多少戸惑いも ありそうでしたが、
それ以上に家族が一緒に居られる幸せを
確保できたという安心感が
彼女の笑顔から伝わって来ました。
今回の震災時、
家族や大事な人達とすぐに連絡が取れず、
彼らが困っていても何の役にも立てず、
一人遠くに離れている事を
こんなにもどかしく感 じた事はありません。
やっぱり何かあった時に
すぐに駆けつける事ができないのは、
実はとても不安なものだと痛感。
それで最近悟った事:
人生本当に大切なの は、
どんな仕事をしているかとか
どれだけの地位に就けたかじゃなく、
その時自分に課された役割に
どれだけ真心を込められるか、
そして家族や周りの人の幸せにどれだけ貢献できるか。
この歳になって今更ですが、
そんな基本的な事に漸く気付けたのでした。
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