2014年8月19日火曜日

♪エクアドル鳥見ツアー♪ 8月3日〜18日


   

 今回鳥見のツアーで行った南米にあるエクアドルは、スペイン語で「赤道」という意味を持つ通り、赤道直下にある国です。日本の面積の 4分の3ほどの広さを持ち国土のほとんどがアンデス山脈で、首都であるキトでさえ標高は2850mもあります。
そのせいで、沢山の白い入道雲がいつも身近かで沸き立っているようで、空がとっても低く見えました。

赤道直下ということで半袖を沢山持って
行ったのですが、半袖を着たのは
アマゾンでの昼間だけ。この国は1年を通じて常春の気候で年間の平均最高気温は約18℃、
                 平均最低気温は約9℃。
         滞在中ほとんど長袖を着込んでいました。

ツアーメンバーはイギリス人が3人、シンガポール人が一人、
そして私たちをいれて総勢6名(女性2名)

最初に行ったのがエクアドルアマゾン。
キトから飛行機でコカの町まで飛び、そこから船外機付のボートで
アマゾン川の支流ナボ川(アマゾンで最も大きい支流)を
約2時間半猛スピードで川を下って行き、
それからカヌー に乗り換えて静かに漕いで行くと…

轟音と水しぶきをあげながら進んで行くので、寒かった〜〜!

『オリエンテ』と呼ばれる奥アマゾンのまっただ中にある
サチャ・ロッジ(エコロッジ)に到着。
このロッジはピルチコチャ湖の岸辺に建てられています。

スイス人が建てたとても素敵なロッジで4泊しました。

ロッジを囲むジャングルには緑濃い水没林(パルゼア)と
台地(テラフォルメ)が点在。
世界の11%の蘭の花が自生し、
そのうち43%はエクアドルの固有種でこの数は世界一だそうです。
木々に寄生している見事な蘭。
家に持って帰りたかったくらいです。
ビルチコチャ湖に続くバルゼアの中の木道。

ビルチコチャ湖
毎朝5時にはこのカヌーに乗って水没林にいる鳥を見に行きました。






水没林の中をボートで静かに進んで行くと
涼しい風が吹いてとても心地よいひとときでした。
この熱帯雨林は蝶の宝庫でもあります。

水没林
 カヌーに乗って水没林の中へ
 














目のような模様のついた蝶
ル固有種でこの数は世界一、密林を歩く と野生動物が目の前に現れたりします。徒歩やこカヌーでのジャングルを探索。40mを超える
森の奥深くにある塔に登ると、何キロも先の手つかずの
熱帯雨林が見渡せ、珍しい植物や動物たちを間近に…
展望塔になっている木にだけでも、200種もの鳥が確認されており、
サチャ・ロッジの領域まで 入れると587種
(エクアドルに生息する鳥類の37%)にもなるそうです。
エクアドル全体では世界の鳥類の18%(1600種)が
観察されているというから凄いです。

アマゾンの後はまたキトに戻り、そこからミニバンで
いよいよアンデスの山の中へ。

 キトの街はビチンチャ活火山の東の裾野にあります。
ビチェンチャ火山(4,754M)
4000Mまで上がって、鳥見をしたのですけど…
今回はダイヤモックスを飲まずに、4000Mまで挑戦。
私は大丈夫だったのですが、あきさんが3500Mから高山病に 。
彼は苦しい思いをしましたけど、高山病にはつわりの薬が効くことが分りました。
これを飲むと下痢の心配があるけど、
頭痛などあっという間にすっ飛んでしまったそうです。

朝のうちは晴れていても、午後になるとかならず
ある一定の高さの場所で雲が発生。、
その雲がもたらす水分が無数の滝や川となって流れ落ち、
豊かな森林と土壌を形成。

英語で「cloud forest」、日本語で「雲霧林」
太平洋からの 冷たい空気が流れてアンデスにぶつかるときに
霧状の雲になり、その地域に湿気を もたらすためにできる多雨林で
野鳥のパラダイスに...

 


アンデス山中は7泊。このサチャタミアは泊まったロッジのひとつです。


ビックリするほどカラフルで綺麗な鳥を400種以上見ましたけど、
特にトゥーカン、ハミングバード、イワドリが私のお気に入りです!
Andean cock- of -the-rook(イワドリ)
(カオグロハナサシミツドリ)











Humming Bird(ハチドリ)



Crimson-rumped Toucanet(コシアカミドリチュウハシ)
Amazonian Trogon(キヌバネドリ)
Choco Toucan(オオハシ)














White throated Toucan(オオハシ)












 

Hoatzin(ツメバケイ)
最終日、2人は早朝の便で、残りは真夜中の便だったので、
残り4人でアンティサーナ火山へ鳥見に…

アンティサーナ火山 5,758M


4000Mの所に牧場とレストラン


大きなトウモロコシと中が柔らかいポテト
近くの湖で採れた魚は最高のお味でした。
エクアドルの家庭料理はとても美味しかったです。

キトに戻って最後の鳥合わせをして、皆とお別れです。
最後の鳥合わせ
ガイドのホルヘ。素晴らしい鳥ガイドのみならずアーチストでもありました。
彼の描いた鳥の絵のマッグをお土産に買ってきました。
今回の旅は多くの鳥達を見られた喜びはもちろん、
それ以上に素晴らしい人々に出会えたことで
忘れられない旅となりました。
メルセデス
メルセデスは私たちが基地としたキトのB&Bの女主人で
あると共に、このバーディング・ツアーの会社の社長。
帰って来た私たちをいつも笑顔で迎えてくれて、
細々と世話を焼いてくれました。
その疲れを知らないエネルギーに圧倒されていましたが、
彼女は今キモを受けている最中なのです。
「苦しくて寝ていても、貴方たちが帰って来ると元気が出る」
なんて言っていましたけど、私たちの方がエネルギーを
貰っていました。

乳房を片方取って、まだ療養中なのに…
こんなにも頑張れる精神力はどこから出て来るのでしょうか?

ウィリーこと郭守仁
彼は私たちが鳥のツアーで出会った初めてのアジア人でした。
いつも陽気で皆を笑わせ、座持ちがうまく、とても博学で
その鳥に対する集中力、エネルギーはたいしたものだと舌を巻いていましたが…
後で家に帰って彼のことを調べたら、やっぱり。
彼は元海軍少将で、シンガポールでは大物の実業家でした。
腰が低く、さりげなく皆のお世話をしていて、
うれしそうに孫の写真を見せる彼の姿はどう見ても
人の良いおじいちゃん(私と同年令)でした。

左からビンセント、ダフネ、ゴードン、ホアン(ドライバー)、ウィリー、真ん中がホルヘ
その他にも私以外のもう一人の女性ダフネ。
出会った瞬間から休む間もなく喋り続ける人でしたが、
話が上手でなかなかの博学の人。
彼女にも教わることが沢山ありました。
ロンドンに行った時、また出会いたい人の一人です。

ビンセントは6人の中で49才と最年少でしたが、
いつも自分の世界の中にいて、子供のような人。
その彼の世界の中から突然話しかけられるので、
その度に戸惑ってしまいましたけど…
無邪気な笑顔を見ると、なんとか答えてあげたくなります。

スコットランドから来たゴードン。
人が良くて、ウィリーとは良いコンビ。
ふたりでいつも笑い転げていました。

人との出会いは一期一会。
一緒に旅した仲間とはもう会うことはないでしょうが…
煌めくようなあの時間を共有したことが
私の思い出の宝物となりました。


10 件のコメント:

  1. さとみ様

    お帰りなさいませ。お疲れになられましたでしょう!。
    早速ブログを拝見させて頂ました。

    新入りで、朋子さんの事も周りの事柄も余り詳しく解らない私ですが、
    朋子さんからのメールと写真を感動と共に見せて頂ました。

    そしてエクアドルへの鳥見のツァー、素晴らしかったです。!!
    400種以上もの鳥を見られたとは・・・・・なんと幸運なさとみさんなのでしょう!!
    きやぁ~~羨まし過ぎるぅ~~と言う感じです。私も鳥見は大好きです。
    そして蝶も大好きですが、あの何とカラフルな鳥達・・・・
    なんと美しいハミングバード群。

    ご同行の皆様方の事や色々な事を詳しく書いて下さっていて、私もご一緒に廻った様な気持ちになりました。
    素晴らしい写真集と共に鳥見記を有難うございました。

    山本菲沙子

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  2. 菲沙子さま

    私の拙いレポートを読んで下さってありがとうございました。
    鳥見は若い人はあまりやらないのでしょうか?
    アマゾンもアンデスも私たちの年令が多かったです。
    私も含めてみんな元気なジジババばかり(笑)!
    とっても心強かったです。
    結構足の悪い人達もいて、、同行のゴードンも膝が腫れてビッコをひいていましたけど。
    坂道なんか私より元気にどんどん歩いていました。

    そういう彼の姿や、癌にも負けないで皆に笑顔を振りまいているメルセデスに私も元気をもらってきました。

    ここでも可愛い小鳥たちが沢山見られます。
    いつか一緒に鳥見が出来たらいいですね。

    さとみ

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  3. エクアドルなんて名前から赤道直下の暑い国と思っていました。
    ほとんど高地なのですね。高山病の苦しさは思い出すのもつらいです。
    お薬が効いたようで良かったですね。
    それにしても、本当にタフなご夫婦ですこと。
    旅先のお仲間やスタッフの方たちにも恵まれて楽しいバードウオッチングをされましたね。
    私は蝶が大の苦手ですが、美しい景色と華麗な鳥たちの写真にはため息がでました。
    お目にかかって、旅の話を伺うのが楽しみです。
    またスライドショーなどをお願いします。

    雅子

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  4. ☆ おもしろくて最後までいっきに読みましたよ
    バードウォッチャーじゃなくても どきどきワクワク
    おもしろそうな旅ですね。
    パノラマ写真もうまく活用してて広々感がよ〜く伝わります。
    他の写真も構図がよくなりましたね すごい上達!です。
    旅のおもしろさは 何処に行ったとうことも要因ですが
    出会いのおもしろとそこからの学びも旅の醍醐味ですね☆

    優二

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  5. 雅子さん
    虫嫌いは知っていたけど、蝶まで嫌いなんて…コバルトブルーの蝶なんか
    残念ながら写真には写せなかったけど、ため息が出るほど綺麗だったのよ。
    でも小鳥たちの美しさは楽しんでくれたようで、うれしいです。

    優二さん

    今回の旅は人間が作った物を見に行くのではなく、自然を楽しみに行く旅だったけど、その中でいろいろな人と向き合えて面白かったです。
    写真、褒めて下さってありがとう!
    写真を撮る時、いつも優二さんのアドバイスが頭の片隅にはいっていて、
    それをチェックしながら撮ったのが良かったんですね。

    鳥の写真は残念なが私の写真ではありません。
    旅行社の写真を借りました。
    でもあとのは私ので、あの写真もipodで撮りました。
    あの日は晴れた日だったから、きっと写りが良かったんですね。
    まだ残念ながら構図を考えるほどの余裕はないのですが、少しずつ上達していけたらうれしいです。

    さとみ

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  6. さとみさん

    今あまり時間がなくエクアドルのお写真だけ見せていただきました。
    すばらし〜い!!!
    景色はもちろんですが蝶や鳥達の鮮やかで美しいこと*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
    里見さんが撮影されたんですか?
    躍動感があり素晴らしいです。

    またゆっくりブログ見させて頂きますね。
    今月はチャリティーランチは都合が悪く参加できませんが
    寄付だけさせていただきたいと思っています。
    いつもチャリティーランチのために奮闘してくださってありがとうございます。

    真理😃

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  7. さとみさん、お帰りなさい!
    早速ブログ読ませていただきました。皆様からの楽しい報告を読みながら未知の世界を知ることが出来るなんて なんて素晴らしいことなのでしょう。
    渋谷朋子さん 益々たくましく奮闘してる様子が伺え感心させられます。
    ジュリアちゃんの可愛いこと やはり子供は宝ですね。
     さて、さとみさん 今回の鳥ツアーメンバー6人(?)家族的な感じが伺え貴方の笑顔を見るとどんなに楽しいツアーであったか理解できます。
    人間と異なる自然界に見たことのない綺麗な蝶 そして鳥達が生息していて、自然界は飽きることのない感動を与えてくれますね。
    私は”カオクロハナサシミドリ”のルリ色の鳥と尾の長いハチドリの美しさに魅了されました。
    真近に観察出来どんなに美しく感じたか想像して楽しんでいます。

    長谷川和子

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  8. さとみちゃん
    お帰りなさ〜い!
    東京は2、3日ちょっと過ごし易くて嬉しかったのに、また、もはやどうにかしてくれ〜!と叫びたい程の暑さ。
    それでも空が少〜し高くなっている様な気が(無理矢理かな?)してますがとにかく暑く、それでも九州や四国の関西のメチャクチャな豪雨と被害の大きさを思えばそんな暑さも我慢ですし、自然の怖さを本当に感じます。
    そんな中でさとみちゃんのエクアドルの旅は興味深くて、先のマルタといい今迄全く知らなかった世界、私は多分一生行く事は無い世界を次々と見せてくれて目を開かれる気がします。和子ちゃんに言われて気がついてブログも見て、鳥や蝶もその信じられない自然の美しさもすごさも、旅の出会いの楽しさも垣間見させてもらいました。でも、何よりもアキさんの好きな世界を二人で楽しんでいるというのが一番素敵なこと!って思いました。
    帰って来たバンクーバーのお家がこれまた、まるでなんだかジブリの世界の様ね!

    みほこ(渡部)

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  9. さとみちゃん、エクアドルの手つかずの大自然のレポート、読んでいるだけでエクサイティングになってしまう!
    多分、ここならイグアスにあまり感動しなかった私もすごく感動しちゃうと思います。
    標高4000メートルの熱帯雨林、去年クスコで、標高3800メートル余りで高山病的症状に、さあちゃんとふたりでそろって掛ってしまったときのことを思い出しましたが、大丈夫でした?

    森口順子

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  10. さとみさん

    エクアドル鳥見ツアーから無事戻られ、お帰りなさい!
    帰って来たばかりでふじの枝と格闘したりしてお疲れなのに、ブログの掲載もとてもうまくまとめられて、本当に感心して見ていました。今回のツアーも、鳥との出会いばかりでなく、人との出会いもさとみさんにとっては刺激的で貴重な体験だったようですね。色鮮やかな鳥、蝶の数々のなんとも美しい姿、そしてアマゾンとアンデスという同じ国にありながら全く違う二つの自然環境がもたらす雄大な自然の景色にも見とれていました。私にとっては未知の国エクアドルがこうしてさとみさんが上手に紹介してくれたおかげで、まるで自分も一緒に旅したような気になりました。

    利果

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