2015年11月27日金曜日

♪嬉しくもちょっと不安な11月@ワガ♪               朋子さんのブログから

Mariam and her friends with the produced soaps 
and their kids with school materials.

     11月は嬉しい事がいくつかありました。
     1つ目は、以前ブログで身体障害者のマリアムさんと彼女の家族や仲間
     について書きましたが、その後進展が。
     マリアムさん達の現状をもっと詳しく知ろうと、あの後何度か彼女のお
     家に訪問しました。同時に障害者を支援する団体とも連携を取り、どの
     様に彼女達を支援 できるかを検討しました。
     彼女とその障害者仲間達は障害のせいで手に職もなく物乞い以外に収入
     源がない上、物乞いをするのも手助けが必要なので子ども達を 物乞いに
     駆り出さずを得ないのが現状。そこで手に職を付ける一助になれればと
     思い、障害者を対象に職業訓練を行ってくれる(彼ら自身障害者の)
     グループに 来て貰い、マリアムさんとその仲間達の障害のレベルを鑑み
     どの職種なら習得可能かを話し合って貰いました。
     オプションとしては、手芸、染色、陶芸、石鹸作りなどがありましたが、
     例えば両足がないマリアムさんは手芸をやりたくてもミシンを踏めない
     からできない訳です。また、陶芸などは習得するまでに数カ月が 必要な
     ので、それまで収入創出できないというハンディもあります。
     そこでその場にいた5人全ての同意のもと、石鹸作りを学ぶことになり
     ました。善は急げで、子ども達が10月に始まった新学年にあまり遅れを
     取らずに入学できる様、10月中に短期集中で研修を行なって貰い、同時
     に子ども達の入学に必要な教材 などを買い与えました。(写真参照)
     そして11月からいざ自ら石鹸作りを始め張り切っている彼女達を見て、        「あ~、生きていて良かったな~」と私も思わせて頂けました♪

     2つ目は、現在隣国・マリに駐在しているビサウ時代の友人(フランス人)
     と息子が、連休を利用してブルキナに遊びに来てくれました。
     2年振りに再会 した気の置けない友達と、ビサウ時代の昔話やその後の
     お互いの人生について語り明かして、いい気分転換になりました。
     また、彼女の6歳の息子がとても優し い子で、ジュリアを本当の妹の様に
     可愛がってくれて、母親達が話で盛り上がっていても子ども同士で遊んで
     いてくれて、その様子は見ているだけ微笑ましいも のがありました。
     二人はあまりに仲良くなったので、滞在の最終日にその息子君は私に歩み
     寄ってきて、「僕、ジュリアを明日お家に招待するよ!」と言うの で、
     「ありがとう。明日マリに行くのは無理だけど、来年ジュリア連れて行く
     からね。」と言ったら、「え、明日はダメなの?明日来て欲しいのに…」
     と目を ウルウルさせて泣きそうになっちゃって、可愛すぎ~( ;∀ ;)
      以前、別な知人の2歳半の息子が怪獣みたいで、「あ~、ジュリアが男の
     子じゃなくて良かった~」と書きましたが、今回の子みたいに心優しい
     男の子もいる事 を知ったので、前言撤回しなくちゃです。

     こんな感じで、私にとっては嬉しい事が続いた11月でしたが、世間一般で
     はパリやバマコでのテロ事件が続き、「この世は一体どうなってしまうん
     だろ う」と不安を感じるご時世です。
     特にバマコでのテロは丁度マリから友人親子が訪問している週末だったの
     で、友人はバマコの仲間や同僚の事が心配で気が気 じゃなく、何度もマリ
     に電話を掛けていました。
     またその影響はワガまでも及び、バマコ・テロ事件以降、ワガの高級ホテ
     ルの門や入口に以前は警備員1人ずつ しかいなかったのが、機関銃をフル
     装備した特別警察が数人配置され、出入りする車や客を綿密にチェックし
     始めました。この国は経済的には貧しくても、平和 な国民性と安定して
     いた政情が取柄なのだから、テロリストなんかに荒らされない事を祈る
     ばかりです…。

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