2018年7月30日月曜日

♪ あっと驚く傷の手当の新常識 ♪

     傷を消毒しない、
     乾燥させない『温潤方法』

     今まではケガをすると、
     消毒液をつけて傷口にガーゼを当てる
     という処置がされてきましたが、
     傷を治すためには、
     あまり良い方法ではないそうです。

     消毒液は悪い菌をやっつけると同時に、
     傷を良くする細胞までやっつけてしまうため。
     傷口は水道水で洗浄するだけで充分。
     ただし傷口に砂や泥などが入っている場合は
     徹底的に水で流す。
     または石鹸の泡で綺麗にする。

     傷口からジュクジュクとした
     透明の滲出液が出てきますが、
     この滲出液の中に細胞培養液が含まれていて
     ケガの治癒にとても役立つのだそうです。
     滲出液が傷口を常に覆って
     適切な湿潤環境を保つことで
     皮膚を再生させるのです。

     怪我をしたら
      ①傷口から出血している場合はまず止血を行う。
      傷口の近くをゴムなどで縛るのはNG 。
      綺麗なハンカチやタオルを使って
      ( もしあればアルギネート創傷被覆材がベスト)
      出血している部分をピンポイントで圧迫する。
      患部を心臓よりも上にあげてする。

     ②消毒液は使わずに、傷口を水道水できれいに洗う。

     ③患部が乾かないように
      ワッセリン、またはクリーム状のプロポリスを塗る。

     適切な「創傷被覆材」を使用して
      患部を保護し、傷を乾かさないようにする。
      適当な物が無い場合サランラップで巻くと良い。

     ⑤創傷被覆材の表面に
      滲出液が染み出してきたら、交換をする。
      サランラップを巻いている場合は
      サランラップの上にタオルを巻くと良い。

     最近は湿潤療法を用いた絆創膏が
     薬局で販売されているので、
     家庭でそれを活用する場合、
     必ず1日1回は交換する。
     ただし、噛み傷や刺し傷、裂傷などは
     患部奥深くにまでばい菌が入り込んでいることがあるので、
     病院で診察を受けましょう。
     重いやけども同様です。

     「湿潤療法」は傷跡が残りにくい手当てですが、
     紫外線で色素沈着が起きると言われているので、
     上皮化(皮膚の再生が完了)してから
     3カ月くらいは、直射日光を避けてください。
  
     傷をキレイに治すには、
     まずは最初の“手当て”が重要。

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