メッツオペラのシーズンがスタートし、
あちこちで美術展が開催されている。
その一つにバンクーバーで開かれる
「Eastside Culture Crawl」がある。
今年で23回目を迎えるこの催しは、
絵画、宝石、彫刻、手作り家具、織物、陶芸、
印刷、写真、ガラスアートなどの分野で
500人以上のアーティ ストが参加。
会場も75箇所あり、
35000人以上の観客が集まる
一大イベントとなっている。
今年もそのイベントに参加。
参加者3名。
10時半Waterfront Station に集合。
家を出た時は小雨が降っていたが、
集合場所に到着した時はもう止んでいた。
まずはランチからと、
去年と同じレストラン International village にある
「Congee Noodle Delight」88 W. Pender へ。
ここは美味しいうえに値段もリーズナブル。
ランチを堪能したあと会場へ向った。
W. Pender とAbbott から
#22のバスでVenables St.と Glen Dr.下車。
75箇所もある会場の中で私達が選んだのは
100年前に倉庫として作られた
「Parker Street Studios」
この建物は一見3階建てに見えるが実は4階建て。
中は蜂の巣のように入り組み、
まるで迷路の中を歩いているよう。
広さはなんと42.408 坪もあり、
110 のスタジオに、
227名のアーティストが活動しているとのこと。
建物の脇にはフードトラックが……
まずは2階からいろいろなスタジオを覗いて廻った。
すでに売却済となっていた。
下の作品も全て売却済
先生が銃を構えている作品は去年も見た作品で
トランプ政権の銃の政策を皮肉ったもので
これも売却済になっていた。
「現代アート」ってどういう風に見たらよいか…
なにしろ意味不明の作品があったり、
これがアートなのって疑問に思う作品があったりして
いつも評価に困ってしまう。
私のような素人の評価基準は、
ただ好きか嫌いか、面白いかどうか
またはインテリアとして
家に飾れるかどうかで決めてしまう。
…が小崎哲哉さんの評論によると
現代アートはもはや「美」 を志向していないそうだ。
現実や政治がテーマとされていることが多く、
その事象の背景を知らないと、
作品を理解することは難しいと。
だからこそ鑑賞する人は
作品のイメージを好き嫌いで決めるのではなく、
自分の想像力を駆使して、
作品のメッセージを能動的に解釈するのが
現代アートの鑑賞の仕方なんだそうだ。
まあ小難しいことは分らないけれど、
沢山の作品を見て、
アーティストの想像力、発想の転換などに
非日常的な心地良い刺激を受けてきました。
作品を見た後は、やっぱりお茶ということで、
「Union Market 」へ。
住宅街の中にひっそりあるこのお店。
お茶を飲む所は外に無造作に作られているのに、
それがなかなかお洒落。
しかも寒く無いようにちゃんと工夫されている。
演奏してくれるおじちゃんも
この雰囲気の中にしっかり溶け込み
周りの住宅街とも馴染んでいて、
なんとも良い雰囲気でした。
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