いや~、大変でした、ここまで辿り着くのは!
ジュリアの友達が次々に夏休みで一時帰国してしまい、
それでも7月中旬には大切な出張と
7月末には重要な仕事の締め切りがあったので、
学校が終わってウズウズしているジュリアに我慢して貰い、
7月中旬に更にテロ攻撃が悪化しているモザ北部へ出張して来ました。
*赤くなっているところは武装勢力と政府軍の戦闘が続く、
モザンビーク北部のカーボ・デルガード州。
70万人以上が避難を余儀なくされ、人道援助のニーズが
急速に高まっている。
そのような中、「対テロ」の政策により、
援助を必要とする人びとがさらなる窮地に立たされている。
そこでは、今年に入って更に国内避難民が増え、
同時に長引く避難民生活に辟易とした様子に切なくなりました。
始めに訪ねた小学校では、
週末に家族で集っている最中に村をテロ襲撃され、
命からがらで子どもを抱えて逃げて
草藪の中に着の身着のままで何も飲まず食べずに3日間隠れ、
命からがらで南部まで逃げてきたとある先生は語ってくれました。
また別の学校では、話し合いの終わりに一人の先生が手を挙げて
「一つ訴えたい事があります。」と改めて発言しました。
何かと思ったら、
襲撃から逃げて来たその先生を始め
その地域の先生達は、
「襲撃後に政府軍がその地域を安定化したから、
近日中に所属の学校に戻る様に」との命令を受けたそうな。
でも襲撃で受けたトラウマと、
またその地域が襲撃に遭うかも知れないという不安から、
その先生達は所属の学校に戻るのを躊躇しているそうです。
この僕達の気持ちを教育省の責任者に伝えて欲しい」との由でした。
そこで翌日州都に戻って州教育局長と会議した際に
この先生達の要望を伝えた所、
「彼らの気持ちも分かるが、
この地域に残って勉強を必要としている子ども達もいる。
だから、教育責任者の我々は、その子達が教育を受ける権利を
尊重した判断もしなきゃいけないんだよ。」
と苦悩の表情で吐露していました。
他にも訪れた避難民移住地域では、
襲撃を逃げて来た十代前半の女の子達が、
紛争のせいでを中断・中退せざるを得ずに残念そうでした。
先生の安全を確保しつつ、
危険地域にいる子ども達にどうやって教育を提供できるか、
また紛争の為に公教育を受け続ける機会を失った
青少年達にどう代替教育を提供できるか、
今後のモザ北部を含め世界の紛争地域における課題なので、
遠隔教育などの可能性を探り始めました。
それも含め、6・7月は教育省の大臣と
同席する会議や式典に参加する機会もあり、
例の如く忙しく走り回っておりました。
ちなみに去年モザに赴任してコロナ禍が始まって間もなく、
マザーテレサのシスターから連絡があり、
「昔から可愛がっている孤児娘3人が大人になって
自分達の微々たる稼ぎを寄せ集め、
郊外に土地を買ったからそこに家を建てる支援を
してあげられませんか」と頼まれたので、
カナダ在住の心ある日本人のグループに相談した所、
今後卒園する子達も受け入れるのなら
複数の孤児達の将来の居場所になると快く了解して下さったので、
早速見取り図と見積もりを作り、
始めの資金を送りました。
ところがコロナ禍で資材の値段も急上昇したりと
次々と障害に阻まれ、一時は頓挫しそうでしたが
もう一度見積もり改正して何とか持ち直し、
6月に漸く完成しました!
借り部屋一室に3人で住んでいた窮屈な暮らしから
漸く新居に引っ越せた3人娘の嬉しそうな顔を見ていたら、
「コロナ禍でも望みは捨てたもんンじゃないな~」と
心温かくなりました♪(
その様子をYoutubeに載せたので、お手隙の際に見て下さい。
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