『Sunset Blvd』です。
参加者8名
この映画は冒頭にロサンジェルス市サンセット大通りにある邸宅で、
一人の男がプールに浮かんでいるシーンから始まります。殺されたの
は主人公の脚本家。その死んだ彼が殺されるようになった事情を全編
通して語っていくという変わった筋立てになっています。
上の動画は冒頭のシーンですが、プールに浮かんでいる自分の死体
に向かって
「全然重要な奴じゃない。」「ただの映画作家」
「彼の仕事として幾つかのB級映画がある」
「哀れなやつ。いつもプールを欲しがっていた」
「結局のところ奴はプールを手に入れた。
「ただ値段が少し高かった」
ってシニカルに自分を評価しているところからはじまるのです。
この部分を聞き損なった人(私も含めて)は最後に誰が殺されるの
かなと思いながら観ていたし、ちゃんと聞き取っていた人は「どう
やってプールに浮かぶのか?」などと思いながら観ていたそう。
最初に結末がわかる設定ってどうなんでしょうか?
事件の発端は半年前に遡り、貧乏な脚本家が取り立て屋に追われて
幽霊屋敷のような寂れた大邸宅に逃げ込んだことから、彼の運命の
歯車が悲劇の方向へと少しずつ動き出します。
その屋敷にはサイレント映画時代の大スター女優であったノーマ・
デズモンドが、執事のマックスと共にひっそり暮らしています。
このノーマを演じている女優グロリア・スワンソンはまさにノーマ
そのもの。彼女自身サイレント映画時代の大スターで、過去の栄光
はあるけれど、忘れられたスターだったんです。
ノーマは自分がいまだに映画界から求められている大女優だという
妄想に取り憑かれ、どんどん自分自身を見失っていく。
「スター」というものが持つ光と陰、宿命的な盛衰の残酷さを見事に
再現しながら、この物語は劇的なエンディングを迎えます。
自分から逃げ出そうとしたジョーを殺したことで大騒ぎになり、報道
カメラマンや記者たちが押しかけて来たのを見て、ノーマは映画の撮
影と思い、マックスの指示に従って衆目の中でサロメを演じながら、
屋敷の階段を降りてくるところで終わりです。
映画を見終わった後、英治さんがこの映画の隠されたエピソードを
色々語ってくれました。
まずこのノーマの執事。元映画監督でノーマの元夫であり、ノーマを
崇めていて、彼女が夢から醒めないようにあらゆる配慮をするマック
ス。彼を演じているのが、一時期映画監督としても成功した
エリッヒ・フォン・シュトロハイム。
上の写真は警察に捕まる前に彼女の夢を叶えてあげようと、カメラ
マンの間に立ち演技指導をするマックスです。
もう忘れられた女優なのに、まだ彼女がトップの女優であるかのよう
に最新の注意を払って彼女の妄想を守ってきた、マックスの彼女に対
する愛情ってなんなのでしょうね。
グロリアの全盛時期に良く一緒に仕事をした監督が、この上の写真
のセシル・B・デミル。この映画の中でも本人役で出演しているの
ですから驚きです。
実在のグロリア・スワンソンは、この映画のノーマとは違って
『サンセット大通り』でカムバックを果たしています。
すごい映画でした😊
返信削除エージさん、今日初めて参加させていただいた雅子です。
返信削除素晴らしい映画を見せてくださってありがとうございました。
エージさんの解説を聞いて、映画が自分で見ただけよりも奥行きの深い物になった気がします。
写真も皆さんの自然な表情を上手に捉えてますね。私は気づいて、カッコつけちゃったけど。
またよろしくお願いします🙇
エイジさん、さとみさん、みなさん、今回も有り難う御座いました。
返信削除エイジさんの解説や、皆さんのお話を聞けなかったのは残念におもっています。
また宜しくお願いします
Sunset boulevard はmusicalでみました。私の50歳の誕生日プレゼントで友達4人が招待してくれました。Queen Elizabeth theaterの前から2列目の真ん中の席です。舞台でジゴロのJoeがNorma に言うこんなセリフ「you are a woman of 50 years old、now grow up ! There is nothing tragic about being 50」 私の50歳の誕生日、ここで皆で爆笑して舞台のJoe から睨まれました!あの当時、50歳は相当な年寄りとみられたようです!面白い思い出のmusicalです! 映画は見たことないので興味ありです
返信削除