2018年8月25日土曜日

☆280回 イタリア料理☆

参加者11名

     イタリア料理と言えば…やっぱりポモドーロ(トマト)。
     イタリアのポモドーロで有名なのは
     サンマルツァーノです。

このトマトは
赤みや甘みが違い種も少なく肉厚で
トマトソースに
非常に向いているのだそうです。
ただこのトマトは残念ながら
生産性が低いのでとても高価。
それでアメリカでは
ニセのサンマルツァーノの缶詰が
出回っているそうだから要注意!


     トマトソースを作るには
     缶詰のトマトを使う方が良いそうです。
     旬の時期に収穫したトマトを使っているし、
     味も安定しているし、
     なんといってもとても簡単に出来て便利なので。
     
     私達もサンマルツァーノには手が出ませんが、
     カナダ製のトマト缶を使って、
     トマトソースを作りました。

     でもイタリア料理では
     トマトソースだけでなく
     いろいろな料理に生のトマトを使います。

     今回はマサさんが
     ご自宅の菜園で採れた野菜
     ポテト、胡瓜、ナス、 バジル、
     もちろんトマトを
     山ほど持って来てくださいました。

     すぐに料理に取りかかったので、
     持って来てくださった野菜の写真
     撮るのを忘れていました。
     下の写真は残った野菜ですが、まだこんなに沢山!
     次回に使わせてもらうことにしました。
     

      新鮮な野菜のおかげで
     ブリュスケッタもサラダもポテトのハーブグリルも
     とっても美味しく出来ました。




     マサさんが作ったイタリア料理がもう一品!   

カポナータ


     ご自宅の菜園の野菜を使って作ったというカポナータです。
     お鍋一杯作って来てくださったので
     余るかなって期待したのですが …
     あまりにも美味しかったせいか
     ほとんど売り切れてしまいました。
     今度こののレシピ を教えてもらいたいですね。

     イタリアのカポナータと
     フランスのラタトゥイユは同じような料理に思えますが、
     カポナータの主役はナス。
     ラタトゥイユの主役はズキニ。

     両方共トマトベースですが
     カポナータは白ワインビネガーと砂糖で味付け。
     ラタトゥイユの味付けは塩、胡椒のみです。

     食事中楽しく盛り上がった船旅の話の中で……
     バンクーバーから日本に船でという話が出ました。
     調べてみると結構いろいろな船が
     バンクーバーと横浜を就航しているんですね。

     たとえば…
     クイーン・エリザベス号で
     横浜、バンクーバー17日間。

     http://www.i-net-japan.co.jp/qe/2017-11-10-2.html
     
     バイキング・オリオン北太平洋航路
      横浜、バンクーバー21日間

     http://www.i-net-japan.co.jp/viking/2017-08-08.html     

     調べて見るとまだまだありそうです。
     
 

2018年8月17日金曜日

        ♪ Burnaby Moutain ♪            ☆60回トランスリンクの旅☆

     今回の訪問地
     バーナビーマウンテンパークは
     市内の最も高いバーナビーマウンテン(370M)にあり
     サイモンフレーザー大学に隣接しています。

     参加者4名+ヒロくん
     リッチモンド組は
     9時55分  Richmond Brighouse Station に集合。
     10時3分  Canada Line に乗り
     10時28分 Waterfront Station 下車。
     10時30分 EXPO Line の改札口で
     ダウンタウン組と合流。
     10時36分  Waterfront Station Platform 2 から乗り、
     10時55分  Metrotown Station 下車。
     11時3分  Metrotown Station Bay 6 から144 SFU で
     11時40分  SFU 着。

     近隣の山火事の影響で
     空は煙りに覆われて一面真っ白。
     PM2,5 の恐れもありましたけど…
     行って来ました。

     2つ手前のCurtis St. で降りる予定が、
     山を登りたくないという皆の希望で
     終点のSFU までバスで直行。
     ここはもう山の頂上なので
     あとは平らな道を歩くだけ。
     
     SFU のキャンバスを通りぬけると…
     公園に出て来ます。

ブランコに乗っているのはヒロくん

     遊園地を通り過ぎて
     前方に見えるのがHorizon Restaurant 。



     まずはランチです。






























     
     食事も美味しかったし、
     窓から見える景色もバツグン!

レストランの窓から見えた景色

     食後は公園内にあるバラ園へ。
     手入れが行き届いていて
     それは見事なバラ園でした。





     釧路市との姉妹都市40周年を記念して作られたタンチョウズル


     見下ろす景色も素晴らしいです!

     この大きな樹の下を潜っていくと…

     広い平地に
     アイヌの民族彫刻家床ヌブリ氏の
     トーテンポールが立ち並んだ
     カムイミンタラ(神々の遊びの庭)が出て来ます。

     そことなく独特の雰囲気が醸し出されていて
     周囲に聖と俗を分つ結界が張り巡らされた
     まさに聖なる領域といった感じで、
     ユーカラの世界が雄大な景色の中に
     見事に溶け込んでいました。
   
     





     せっかく山に来たのだから
     帰りはトレイルを通って
     山を降りる事に。
     

     樹々が織りなす緑の美しいグラデーションや
     陽が差し込んで踊る木漏れ日、
     風で葉が揺れる音……。

     結構急な坂道を降りて行くのですが
     目に飛び込んでくるもの、
     耳に聞こえてくるもの、全てが心地良くて、
     あっと言う間に車道に出てしまった感じ。
     やっぱりトレイルを歩くというのは気持ちがよいですね。
     

     最後はメトロタウンで一休み。
        

     レストランやバラ園、
     周囲の景色やトレイル、みんなサイコーでした!
     そしてカムイミンタラも心に残り
     充実した1日でした。

     秋はまた違った風情になるのでしょう。
     ここもまた季節を変えて遊びに来たいですね。
     ヒロくん、私達に付き合ってくれてありがとう!

2018年8月15日水曜日

☆279回 イタリア料理☆


     今月は久々のイタリア料理。
     使う野菜は全てヒロさんのKen's Garden から
     寄付していただきました。

     下の写真の
     色つやの良い美味しそうな野菜がそうです。



     今回の参加者には
     夏休みを利用してまた今年も来てくれた
     雅子さんのお孫ちゃんの
     ハルくんとヒロくん。
     そして今回を最後に日本に帰国することになった
     ヒヨコさんが参加です。
          

参加者11名+ハルくん、ヒロくん、ケイちゃん、ミアちゃん、ワイアット

     イタリア料理のメニューは
     スパゲッティ ポモドーロ
     ブリュスケッタ
     白インゲン豆サラダ
     ポテトのハーブグリル



     ハルくんとヒロくんは
     ゴルフの練習が12時半終了だったので
     今回は料理を手伝ってもらえませんでしたが、
     去年は2人でお手伝いしてくれました。
     下がその時の写真です。
     とっても可愛らしいでしょ?
     この写真から見ると2人共
     たった1年でビックリするくらい
     お兄ちゃんになっていました。


     特にハルくんは小ちゃい子と遊ぶのが上手!
     いつもハルくんのようなお兄ちゃんが
     来てくれるといいのですが…


     今回学んだこと!
     今年はイチジクの当たり年で
     沢山なったのですが、
     ちょっと油断していると
     すぐ何物かに食べられてしまう。
     それで今年は
     ちょっと早目に採って甘煮に!
     美味しく出来たのですが
     もうちょっと濃くが欲しいと思っていたら、
     久枝さんから素晴らしい情報を。
     隠し味に醤油を入れると
     旨味が増すのだそう。
     早速やってみました。
     ホントに醤油小匙1杯で
     味が激変です!
     皆さまも是非試してみてください。


     そしてヒヨコさん
     帰国されてしまうのは淋しいけれど…
     ヒヨコさんの前途に
     楽しいことや、幸せなことが
     いっぱい、いっぱい待ち受けていますように !
     素晴らしい人生を切り開いて行ってください。
     

2018年8月9日木曜日

♪ 考古学者と行くシリアへの旅 ♪   山崎やよい

     いつの頃からだろうか、
     私は土に埋まっている物を見つけて、掘り出し、
     過去への旅をしたいと思うようになった。
     いろいろな文明の興亡のストーリーを読むなかで、
     「メソポタミア」という文字が、
     少女時代の私を魔法にかけた。

     「チグリス、ユーフラテス」という2つの川の名前が、
     呪文のように私の脳裏から消えることはなかった。

     大学院を出る頃、幸運にも、
     その「メソポタミア」に関わるシリア現地で、
     20年にわたり継続して
     考古学に関わる仕事をする機会を得た。

     シリアは遺跡の宝庫だ。
     自宅から車で30分も行けば、
     すぐにタイムスリップできる廃墟がある。
     遠い夢のなかで滔々と流れていたユーフラテス川は、
     おんぼろバスでたどり着ける場所となった。

ジャバルアルーダより眺めるユーフラテス河(アサド湖)
Photo: Yayoi Yamazaki

     私はこのタイムトリップを満喫したが、
     この旅は、現実に生きている
     かけがえのない人々に会う旅でもあった。

     寛容で、気優しく、おおらかなシリアの人々は、
     遺跡以上に私を魅了した。
     ユーフラテス河の河畔にある遺跡の村の住民は、
     発掘に来た外国人としてではなく、
     何年も前からの知り合いのように、
     私を家に迎え入れてくれた。

     彼らの笑顔は、
     シリアの真っ青な夏の空のように屈託なく、
     私を包んでくれた。

     都会でも、シリア人の暖かさは変わらなかった。
     当初から居を構えたアレッポは大きな街だったが、
     都会の冷たさなどなく、
     どこに行っても
     「アハラン・ワ・サハラン(ようこそ)」の声とともに、
     ドアが開かれ、私は招き入れられた。

     しかしながら2011年3月から始まった紛争は、
     私をこの地から遠ざけてしまった。
     私だけではない。
     何百万というシリア人が、
     家を離れ、国を離れざるをえなくなってしまった。

     道路を渡ったところにあった、愛しい友人の家。
     スークの雑踏や顔見知りの物売り。
     思い立つと、寸時に行くことのできた遺跡。

     いつでも会えると思っていた人々はいまは遠く、
     いつでも行けると思っていた場所は
     世界で最も遠い場所になってしまった。

     これらの日々を辿ってみようと、
     持ち帰った昔のアルバムをときどき開く。

     シリアで過ごした日々を、写真のなかで旅する。
     その旅は、懐かしい人々に
     再び会ったような感覚を蘇らせるが、
     その懐かしさは
     瞬時に二度と戻ってこない日々への郷愁と変わる。

     そして世界中に散らばってしまった
     多くのシリア人の心情を思う。
     故郷を離れ、異郷で暮らすことを余儀なくされた人々。

     彼らから送られてくるメッセージには、
     このような望郷の念と、喪失感がにじむ。
     そこにわずかな希望の混じることもあるが、
     未だに続く祖国での流血のニュースが
     それを空虚なものにしてしまう。

廃墟のなかでの学習
Photo: a little help is enough

     世界は、シリアの紛争で被災した人々に、
     「支援物資」を送る。
     「支援」は必要だ。
     しかし、人々は「支援物資」のみで
     生きてゆくことはできない。

     彼らは皆、寛容に、鷹揚、誇り高く生きてきた。
     支援を受ける「手」ではいつづけられない。
     この手は、いままで何かを生み出してきた手。
     本当に生きるための術を求めている手なのだ。

     その術として、私たちは「針と糸」を選んだ。
     そして数人のシリア人女性に声をかけた。
     ポケットに収まるほど小さな、心許ない道具。
     しかしこれがいま、女性たちの武器。
     グループの名前も「針と糸」にした。

     集まってきたのは、足をなくした息子を持つ母、
     瀕死の夫と命からがら逃げてきた妻、
     高校を中途であきらめなければならなかった女の子……。

     彼女らの多くは、いままで刺繍などしたことがない。
     しかし、針と糸が懐かしい故郷の風物を
     形作っていくなかで、
     一瞬でも忌まわしい経験を忘れされる時間が生まれる。
     彼女らにとって、
     針と糸が単なる道具以上の意味を持ちはじめる。

製作は創作へと
Photo: Yayoi Yamazaki

     色とりどりの糸は故郷の伝統の図柄を形どりながら、
     彼女らのなかに隠れていた感性を引き出す。

     図柄に遊び心が表わされる。
     子供の頃に語り聞かされていた昔話が、
     刺繍針で描かれる。
     そういえば、ほのぼのとした田舎の夫婦は、
     麦畑のなかでこんな風に屈託なく微笑んでいたっけ。

     これは優しい挑戦、
     しかし世界に呼びかける力を持つ。
     私たちは、ここにいる。
     シリア人は、生きている、と。

本での刺繍コンテストに出し、入賞は逃しましたが、彼女らの想い、そして私たちの想いを代弁する作品
Photo: Hideko Tabata