2015年7月14日火曜日

☆ 子育て奮闘記@ブルキナ☆                  朋子さんのブログから

   「ジュリアもやっとお絵描きできる様になった~!」と喜んだ矢先に
色ペンをパクッ! まるでドラキュラ…。

   「時 間だけは神様が皆に平等に与えて下さった資源」とよく言われますが、
   我が子の成長を見ていると子どもの方が一分一秒を最大限に活用できている
   なあ、と思い ます。身体的成長もそうだし、つい最近まで泣く以外自己表現
   できなかったのが、今ではオシメを換えて欲しい時は「カカ~(ウン○~)!」
   とおしりを突き出 して頼んで来たり、「ジュリア、あの玩具ここに持って来て」
   と言うと、ちゃんと理解してその玩具を取ってきたりします。
   
   彼女がこんなに色々な事を吸収して 学んだ間、一体私は何か新しい事を学んだ
   かしら?と考えてみると、何もない…。あ、一つありました!
   日常生活を少しでもジュリアに楽しんで貰う為に、何で も歌にしてしまう
   ミュージカル歌手もどきの技術(⁈)。例えばただ手を洗うのも、「お手々~、
   洗いま~しょ~♪」と(恥ずかしげもなく)いちいち歌っちゃ う訳です。
   確かにこれはこの数カ月で習得した訳だから、まあよしとしましょう。

   歌といえば、子供時代以来聞いていなかった童謡をジュリアが生まれてから
   頻繁に聴くようになりました。そこで、仏語の環境で育つジュリアが少しでも
   両親の 言語に触れられるように、機会があれば日本語やポル語の童謡や子ども
   番組をかける様にしています。それで興味深い文化的な違いに気付きました。
 
   日本の子ど も番組の歌は歯ブラシなど生活習慣等を教育する内容が多いのです
   が、ポル語の歌は「誰が誰に恋をした」という恋愛ものや「誰が牢屋に入られ
   らた」という ビックリな内容もあり、ややおませさんな曲が多いです。
  
   なるほど、日本人の実用的かつ効率的な文化はこんなに幼い頃から育まれてい
   たのか!同様にラテンの 情熱的な文化もこうして物心つく前から刷り込まれて
   いるものなのね…と改めて納得した次第です。

   一方、先日仕事でブルキナ北部のニジェールと国境を接している州に行った際、
   その地域で女子教育を促進する活動をどうやって展開するか同僚達と話し合い
   ま した。
   その州では女子の10人中4人しか小学校に通っていない上、中学になると
   学校が更に遠くなる為、(特に貧困層の)女生徒数は一層激減します。
   そこで 州都の中学校の近くにある女子寮と交渉し、本来だったら裕福な家庭の
   お嬢さんしか行けない所を、貧困家庭の女の子達も優先的に入れる様に私の所属
   団体が支 援することにしました。
   しかし、州都以外の特にニジェール国境近くの町では、女子寮などを設置したら
   テロ組織・ボコハラムの襲撃を受ける危険性がある為、 別な方法を模索しなけれ
   ばいけません。
   その事を夜考えていたら、ふと「もしジュリアがテロリストに襲われる様なこと
   があったら、私は彼女をちゃんと守りき れるだろうか?」と突然不安になり、
   横で寝ているジュリアの寝顔を見ながらせつなくなって、彼女の手をギュッと握
   りしめたのでした。

   それ以来、不安な気持ちは拭いきれずにいます。
   それと以前にも書いた自分のキャリアに関する焦りの気持ちもまだ時々頭を擡げ
   ます。
   でも昨日、ヨチヨチ歩く ジュリアを連れて近くのお店に買い物に行った際、彼女
   と同じ歩幅でゆっくり歩くと、それまで気付かなかったお隣の家の庭先に羊が
   6匹いることや、お父さん 羊の角がとても大きく丸く巻いている事に気付け、
   ジュリアと二人で新しい発見に喜ぶことができました♪
   きっと私にできる事は、なるべく彼女に寄り添い、避 けられる危険要素は避け、    日々彼女が楽しく過ごせる様に工夫する事かな~、と思い至った週末でした。

2 件のコメント:

  1. 朋子さんへ、

    いつも暑い中、お忙しい中、写真やご報告ありがとうございます。
    遠くマプトでの職業訓練校の建設、少しずつ進んでいるのですね。
    マルコスくんを始め、写真でその様子を伝えていただけるのはとても
    嬉しいです。もちろんカナダよりずっと暑くて不便な中、朋子さん、
    さとみさんのおかげで、チャリティーランチが皆さんが世界につながる
    どこでもドアの様です。

    最新のキュートなジュリアちゃんのと、朋子さんの先輩ママの週末の
    思いを楽しく読ませて頂きました。クリクリお目目のジュリアちゃん、
    朋子さんの似ですね!可愛い〜��もう朋子さんの言うことが分かるよ
    うになったんですね!早いものですね!
    私も、母になって初めて今まで気付かなかった絵本や童謡や、おもちゃ
    の可愛さにや、空や木々などの自然に、子供と同じ目線で見ると違った
    風に見えて愛着が沸くんだなっと感じます。
    子供が幸せを運んでくれるというのは本当ですね。
    そんな事が当たり前にできる事に感謝しながら、アデリナさん、ブルキ
    ナの子供達、女の子達、世界中に当たり前の子供の環境が与えられない
    子供達が少しでも元気で笑顔で安全な環境が作られることを願っていま
    す。

    いつか朋子さんとジュリアちゃんがチャリティーランチで一緒にランチ
    が出来る頃は子供達も大きくなっているんだろうな。
    ジュリアちゃん、宗一郎のお友達になってね。

    過酷な暑さと、環境の中、くれぐれも、可愛いジュリアちゃんと、安全
    で、健康で居続けて下さいね。

    しほこ

    返信削除
  2. しほこさん

    宗一郎君のお世話でお忙しい中、コメント下さって嬉しかったです!ありがとうございます。

    まだ直にお会いしたこともなく遠く離れた場所に居ても、子育てという共通の人生経験を同時期に体験しているしほこさんは、既に仲良しの気分です♪ 子育てママ同士は、こんなに親近感が湧くものなんですね~。

    本当、子どもに学ばせて貰うことも多々ありますよね。最近ジュリアは私のやる事なす事(私自身無意識にやっている事も含め)真似っこする様になったので、「あら、私こんな事してるんだ、気を付けなきゃ!」と身に摘まされる日々です…(-_-;)

    宗一郎君はママに似て心優しい青年になりそうですね。ハンサムで優しいなんて、将来もてちゃいますよ!ママとしては、心配事が増えそうですね~:-)

    では、今後も子育ての日々を楽しんでいきましょうね!

    朋子

    返信削除