2013年8月7日水曜日

♪アフリカの孤児たちの未来作りを支えよう!♪                   

☆マブトの孤児の職業訓練支援プロジェクト☆
(渋谷朋子さんからの報告)



アフリカ大陸の東南部に位置するモザンビーク共和国は、インド洋に面した
国土80K㎡の自然豊かな美しい国です。
      しかしその歴史は悲しく、1498年にバスコ・ダ・ガマに発見されて以来、
   数世紀に渡りポルトガルの奴隷や、象牙等の貿易に搾取され、19世紀後半
からは植民地として弾圧を受けました。
そんなポルトガルから独立を勝ち取ったのは、15年以上に渡る血生臭い
独立戦争後の1975年。
元英、仏領の アフリカの国々から約15年遅れて の独立でした。
でも平和への道はまだ遠く、独立後は今度は政党間の争いから内戦が勃発
し、漸く平和協定が結ばれたのは、ごく最近の1992年。
従って、モザンビークの平和はまだ比較的若く、脆い物です。



 そんなモザンビークは、2009年度の人間開発指数によると、
世界182カ国中172番目。
ぎりぎり世界最貧国10カ国に入るか入らないかの境界線。
ちなみに近年は最貧10カ国に名前を並べていました。

人口約2000万人のモザンビークの平均寿命は47、8歳で、
日本(82、7歳)の約半分 豫。
また南部アフリカの近隣国同様HIV/AIDS感染率が高く、2007年の
推測感染は12、5%。
このような状況下貧困やHIV/AIDSをはじめとする病気で親を亡くした
孤児が多く、18歳以下の人口の約12%。すなわち約8人に1人が
片親か両親を失った孤児たちです。
モザンビークの首都マプトの民芸市


マプトの孤児院、シスターと子供たち


この状況下、マザー ・テレサがインドのカルカッタで創始し、現在は
世界各地で貧しい人や困っている人を支える「神の愛の宣教者会」の
マプトの孤児院でも子供の数は増える一方で、
現在約100人になります。
うち零から1歳児が約15人、2−3歳児が約25人、
3−10歳児が約35人、10−18歳児が25人。
中にはHIV/AIDSに母子感染している子も何人かいて、そんな子供たちは
時に痛い治療を受けながら 闘病する毎日です。

その孤児達の中で就学年令の子供達は、孤児院のすぐ横にある小学校に
通っていますが、途中で落第して中退してしまう子や、例え卒業出来た
としても高校に進学出来ず、暇を持て余している子が何人かいました。


そこで孤児院の卒業生と地元の善意ある人と孤児院のシスター連が
ボランティアながらも力を合わせて、その子たちが将来活用出来る
ような、手に職を付けられる様に、職業訓練コースを2009年の
中旬から始めることになりました。

そこでは被服・溶接・皮細工の3コースを提供し、計80人近くの
生徒達が登録し、チャリティーランチの皆さんからの支援で購入
した機材を使って放課後に学び始めました。

チャリティーランチの支援で購入した機材を使っての作業

当初は孤児院内の既存のスペースで授業を行っていましたが、
生徒が増え実習内容が充実してくるにつれ、既存のスペースでは
事が足りなくなった為、急遽同敷地内に工夫して教室と作業場と
倉庫を再度チャリティーランチの皆さんからの支援で2010年
に増築しました。

またこの頃から特に溶接科に、外部から戸窓の格子やメタルの家具等
の大口注文が 入るようになり、溶接科の生徒達に最適な実習の機会と
なると同時に、材料費の一部はその収入で賄えるようになりました。
溶接科の生徒とマルコス先生
授業風景

その後被服科と皮細工科は、ボランティア教師が健康等の 理由から
続行出来なくなってしまいましたが、マルコス先生率いる溶接科は
順調に進み、2011年に孤児院内では許容量的にも持続性的にも
限界に直面したため、孤児院から独立して職業訓練校を新たな敷地
に建設する次第となりました。

これに向け、孤児院から15分程度の近さの場所に、チャリティーランチ
の皆さんからの寄付金等を基に広い土地を購入。
この土地に学校を建設する許可を自治体から取るのに、思った以上の
時間が掛かりましたが、漸く2012年後半にまずは溶接科の作業場と
お手洗いの建設を開始しました。
この工事は2013年の4月には大方終わり、7月には電気配線を
する許可も取れた為、配線工事が2013年8月現在
行われています。


購入当時の新地(2011年2月撮影)
現在
溶接科の教室とトイレ(2013年4月撮影)



1 件のコメント:

  1. 朋子さん、
    マブトの孤児の職業訓練支援プロジェクトのご報告ありがとうございました。笑顔の子供達や、そちらの皆様を身近に感じることが出来てれしいです。遠く離れているこちらから、何かが出来上がっていく姿を見れるなんて世界は一つ繋がっている。と言う気がします。

    朋子さん、さとみさん、マルコス君のサポートを始め、いろんな方がと出会い、マブトの孤児院の子供達に繋がっていく事が嬉しくて、とても感謝しています。
    被服・溶接・皮細工の学校で学んで、子供達が技術を付けて卒業してから仕事に就けると嬉しいですね。

    いつも美味しく楽しいチャリティランチの私達の姿ももマブトの子供達、シスター達に楽しんでほしいな。
    これからも、カナダから応援しています。
    朋子さん、本当にありがとうございます☆
    また近況楽しみにしています☆
    いつか、こちらに遊びに来てくださいね♪
    そして、いつか私達もそちらへ会いに行来たいですね♪
    しほこより

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