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    永遠に身軽で自由な20代気分でいられるかと
思っていた私にも、とうとう年貢の納め時が到来した様で、
今年中旬に子宝を授かりました!とは言え、
それをき ちんと確認できたのは、大分後のこと。

何しろギニアビサウには国中でまともな産婦人科医が3人しかいず、
そのどれもいい評判を聞かなかったので、
「8月の 一時帰国の際に日本でちゃんと診て貰おう」と思ったものの、
それまでの3ヶ月間は不安で不安でそれはもう長く感じた事・・・。

ただでさえ妊娠初期は流産の 可能性が高い上、
更に「マル高」ときたらそのリスクは一層高まるのに、
それに加えジェットコースターといい勝負の究極凸凹道で
車の天井に頭が当たる位毎日 何度も揺られ、
まだ職場にも言えなかったので激務も続き、
日本への30時間以上の長旅もしなきゃいけず、
「これじゃまるで赤ちゃんのサバイバル力を試して るみたいだよなぁ」
とヒヤヒヤしながら、
漸く日本で受診でき無事妊娠が進んでいることを
             確認できたのでした!!ホッ…

                 でも日本でちゃんと器材も揃った専門医に診て貰う

というオプションがある私などは俄然恵まれている訳で、
ギニアビサウの一般女性は妊娠中に専門の受診を受 ける機会は
非常に限られている上、出産時でさえ近くに医療機関がなく
やむを得ず自宅で何の介助もなく
生まなきゃいけないケースも多々ある訳です。

結果、こ の国の妊婦死亡率と乳幼児死亡率は
世界最悪数ヵ国に必ず入る位。

実際、事務所の清掃員の20代後半の女性スタッフは
これまで3度妊娠したけれど、
どれも流 産か死産か早産後すぐに亡くなってしまい、
3度目以降は精神的ショックがあまりに大きかったせいか、
           職場にも 来なくなってしまいました…。
        

  一方、日本の受診で無事が確認でき
ホッとしたのも束の間、
ビサウに戻り安定期に入ってから徐々に妊娠を公にすると、
それを知ったビサウ人や西洋人の同僚や 友人達が口を揃えて
「妊娠6ヶ月の割りにはトモコのお腹小さいわね~」
と言うので、
このサイズは単に人種的な違いか
それとも私の赤ちゃんの発育が遅いの か、
またまた不安になってしまったのでした。
        妊婦たるとは、不安の種が尽きないものなのですね~。
                  やれやれ。
      

  それと今回の件で 驚いたのは、噂が広まる速さ!
始めは一番親しい友達3人と一番関係ある職場の上司・同僚4人と
国外の親友数人にだけ打ち明けた筈が、
狭いビサウではアッと 言う間に噂は広がり、
終いには国外の友人から祝福の国際電話・メールまで頂き、
情報伝達スピードにビックリしました。

 犯人探しをするつもりはありませんが、
ポーランド人の親友は悪気はないけど秘密を隠せない性格らしく、
大勢いるパーティーで
「トモコは本来お酒好きだけ ど、今はちょっと飲めないのよね~」と
わざわざ好奇心を扇ぐコメントをしたり、
直属の上司は地域会議から帰ってきて開口一番
「僕が言う前からもう知ってい る人がいたから、詳しく説明しといた」
         だって!素直で正直といえば、その通りですが…。
        

 最後に内面的な悩み。
今回身籠って以来、ホルモンの変化か気分の上下が激しく、
超ハッピーな日があるかと思えば、
以前なら動じなかった様なちょっとした事 で
カリカリしている自分がいて、
そんなムラがある自分に自己嫌悪…。

これは妊婦として自然な症状なのか、
自己コントロール力に欠ける私がいけないのか、
一 体何なのでしょうか?

こんな個人的な心配事も含む山あり谷ありの妊婦生活は
まだ数ヶ月続きそうです…。