2013年12月17日火曜日

♪朋子さんの妊婦生活 in ギニアビサウ(3)♪

達観の12月
合同学校視察でメディア向けにスピーチをする大統領
 いや~、人生とは計画通りに行かないものですね~。
私生活でそう思うのは日常茶飯事ですが、
ここ数週間は本来だっ たらせめてある程度計画;
コントロールが可能な筈の仕事面でそう思う事が続きました。

産休が迫った6週間前から、
「残された期間内で全うしなければいけな い事リスト」を作り、
それを次々ブルドーザーの如く片付けて行こうと思っていたのに、
予想外の出来事や上司の思い付きでそのリスト外の仕事が
次ぐから次へ と降ってきて、
リストは短くなる所かどんどん長くなる一方・・・!

まずその一つが大統領の突然なる教育分野に対する関心。
それまでは教員ストライキで学校が数か月閉鎖していても、
 我々の注意喚起にピクリとも動かなかった
この国の大統領が、最近突然「教育は国の将来の基本だ!」
と言い出して、緊急会議を招集。
マヌエル・セリフォ・ナマジョ大統領
2012年の大統領選挙が失敗に終わったため、大統領候補だった
マヌエル・セリフォ・ナマジョが暫定的に大統領職についている。

 その会議の結果、ストラ イキ明けの教員・
生徒の登校状況の共同視察する事になり、
その準備や参加で私の残り僅か20日間中の2日間
(すなわち10%!)を取られてしまいました。

 その視察はテレビや新聞でも大々的に取り上げられたので、
国民の教育に対する関心が高まったと思えば、
まあその甲斐はあったのかも知れませんが。

   次に待ち受けていたのは、
教育省内で非常に信頼されていた人物の汚職事件。
これはさすがに予期できなかっ た・・・。

その人は真面目で責任感のあるいいおじさんで、
私達もとても尊敬していて頼りにしていたのに、
ある日突然「家族の急病の対応に迫られ、
私は教育 省のお金を横領しました。責任を取って辞任します。」
という手紙で自首。

そのお金は3週間後に迫っていた全国の校長研修の為の予算の
一部だったので、急遽 その研修の実施が危うくなり、
我々もパニック。

急遽その人に会いに行き、
「せめてその時に相談してくれれば、
一緒に対応策を考えられたのに。何故?」
 と話を聞いた所、家族の急病で頭が動転してしまい、
まともな判断が取れなかった模様。

でも後で冷静になったら、
後悔と恥で居てもたっても居られなくなり、 自首したとの事。

この件のせいで、その研修以外の活動も全て一時打ち切りとなり、
結果私の「やらなきゃいけない事リスト」も差し止め。

結局、この件は教育 省が責任を取って異例の1週間で片付き、
また活動再開が可能になりましたが、
残された貴重な数週間の内の一週間は無効同然となってしまったのでした。
   
と、ここら辺までは、「予測不能だったから仕方ない」
と思ってまだやる気を持続できていたのですが、
同時に事務所 の所長が私の産休中の代打の件を
副所長や私に事前に話さずに独断してしまったり、
来週に迫っていた学校への教材配給の活動を、
「準備不十分」と独りで判断 して私に相談なしで中止を決めてしまったり、
と一歩前進したら二歩後退しなければいけない状況が
事務所内で立て続いたので、私のやる気はすっかり消沈。

最 後は「どんなに私が頑張っても手に負えないなら、
心配するだけ精神エネルギーの無駄」と達観し、
仕事に感情移入するのは止めようと決めました。
そうは言っ ても、やっぱり気になって
朝早く目覚めてその事ばかり考えてしまったりするのですが。
  
 何だか今回は愚痴ブログになってしまい、すみません・・・。
でも、こうやって書くことがストレス発散&気分転換になるので、
これも人助けならず妊婦助け( !?)だと思って、
どうかご容赦下さいませ・・・。

3 件のコメント:


  1. ☆Merry Christmas, Tomoko san☆

    朋子さん、大変な忙しい時に沢山メッセージありがとうございます。
    あまりに私の日常の問題とは違い、あまりにも大きな時柄でなにも
    こちらから出来ないことが残念です。。。頑張ってくださいね!
    産休の前の限られた時間の中でも身体にくれぐれも気をつけて
    無事にスムーズに産休に入れますように願ってます
    2014年は朋子さんに沢山幸せがやって来そうですね
    またスカイプでお会いできること楽しみにしてます
    しほこ

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  2. 朋子さん
    クリスマスおめでとう!
    もうすぐ日本ですね。
    でも今頃は残された時間と戦っているのでしょう。
    朋子さんが真摯に仕事とお腹の中の赤ちゃんに向き合って
    いるのが良く分ります。
    私たちの出来ることは朋子さんが疲れた時愚痴を聞いてあげることだけ。
    でも聞いているだけで、私たちは朋子さんの世界に少しだけ近づいているような気がします。
    クリスマスは充分に楽しんで、そして良い年を迎えて下さい。
    来年は素晴らしい年になるでしょう!
    さとみ

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  3. 朋子さんへ
    バンクーバーに住んでいる私は 過酷な条件の中で その上 妊婦でありながら 仕事をなさっている 朋子さんを尊敬しています。 
    私の悩みなど ないに等しいと思いながら それでも人間だから 悩んだり愚痴が出たりします。
    何か愚痴や悩みのあるときは さとみさんや私たちチャリテイーの仲間も伊達に年をとつているわけではありませんから お話くださいませ。
    あまり先輩たちの中で えらそうにいえませんが 小林正観 (故人)が書いていました。
    思いどうりにならなくて 当たり前 幸わせをきざむ 365日
    ふっと このお言葉が浮かびました。

    ありがとう

    京子

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