その砂漠も8000年前は
ほとんどがサバンナやステップで
森林もあり、
5000年前までは
湿潤な気候だったそうだ。
そのサハラ砂漠の真ん中に
ティギダンテスム(Teguidda-n-Tessoumt)という
約 50家族が暮らす小さな村があって…
その村の泉の水や土壌に
塩分が多く含まれているため、
村人たちは古来から
貴重な塩を作り続けているそうだ。
サハラ砂漠で何故塩が採れるのか……
サハラ砂漠にはかつて豊かな水が
存在していたこと。
砂漠化が進んだ理由は、
アフリカを流れる川は海には注いでおらず、
水が土地に溜まり、沼が形成され、
また気候区分が移動し、温度が上昇。
この影響により、水が干上がり、
塩分だけが残ったと考えられている。
こんな興味深い説もある。
この辺りは、2億年前に
巨大大陸パンゲアが
アメリカとアフリカ大陸に分かれた時、
大量の海水が現在のサハラ砂漠辺りに
流れ込んで出来た塩の渓谷地帯。
古代からの推積層があるので、
井戸水にも、土にも塩分が
含まれているという説。
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ティギダンテスムの塩田 |
ここの塩の作り方は
直径1.8mの池に塩の含まれた粘土と
塩分を含んだ井戸水を入れ足で混ぜ合わせる。
そこで出来た塩水を
小さな池に流し込んで泥を沈殿させ、
水も蒸発させて塩の結晶を作っていく。
池の手入れを含め、
ここまでの工程は男性が手作業で行う。
池の色は最初は粘土の色をしているが、
段々藻の繁殖や太陽光の反射などでいろいろな色に変化。
あとは女性と子供たちの出番。
女性は塩田の池の修復や
小さな結晶の塩の採集を担当。
子供達は表面に結晶の膜が出来ると
下の方が蒸発出来ないので、
表面に水滴をかけたりして
膜を壊します。
結晶が5~6ミリ程の層になったら採集。
結晶は四角い型にして天火で乾かし梱包。
昔はキャラバンがこの塩を運んだのだが
今はトラックで輸送。
ティギダンテスムの塩は、
人が消費するためではなく
主に家畜のサプリメントとして
使用されているそうです。
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