朋子さんの新しい任地ニジェール共和国は、
西アフリカのサハラ砂漠南縁の
サヘル地帯に位置する共和制国家です。
内陸国であり、
アルジェリア、マリ、ブルキナファソ、ベナン、
ナイジェリア、チャド、リビアの
7カ国と国境を隣接しています。
フランス語が公用語
80%がイスラム教徒。
世界最貧国5位で、
世界一番のお金持ち国カタールの
GDP137,162米ドルに対して
GDPは1,052米ドルです。
また子供時代が守られている国ランキングで
172カ国中
日本はスイスと分け合って16位。
なんとニジェールは最下位です。
国土の75%がサハラ砂漠。
その砂漠の一部である
アイル ・テネレ自然保護区は
世界遺産になっています。
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ニジェールの砂漠は世界で一番美しいと言われている |
この保護区の中心にそびえるアイル山には
乾季でも絶えない水源があり、
350種の植物、40種の哺乳類、
160種の鳥類、18種の昆虫が
確認されています。
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アイル山地 |
1991年にユネスコ世界遺産自然遺産になりましたが、
保護区内に暮らす遊牧民の独立運動が起こり、
翌年には危機遺産にも登録されています。
隕石が多く見つかる場所で、
「星の王子さま」の舞台でもあります。
語り手である僕が
サハラ砂漠で飛行機がパンクして
ひとりぼっちでいる時に
王子さまに出会ったのです。
「砂漠がきれいなのは
どこかに井戸を1つ隠しているからだよ」
と王子さまは言った。
という文章があって……
砂漠の中に井戸なんてあるの?
っていつも不思議に思っていましたが、
これがあるんですね。
サハラ砂漠の下には地下水脈層が通っているので、
まず井戸を掘って、
カレーズという地下水溝を遠くまで引いて
人の住める部落を作っているんです。
モロッコのサハラ砂漠で
トゥアレグ族が管理している
地下水溝の中に入ったことがありますけど、
砂漠の下に水路があるという
なんとも不思議な体験でした。
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