カナダの爽快な夏ももう肌寒くなり始めた頃でしょうか。
いつも、活発にチャリティーランチを開催されて、ありがとうござい
ます。
ブルキナはすっかり雨期に入り、連日バケツをひっくり返した様な大
雨です。お陰で良く眠れるという得点はありますが、気が落ち込むと
いう欠点もあります。
どんな天気も一長一短ということでしょうか。
さて、モザの方ですが、プロジェクトを一緒に運営する仲間探しはま
だ続行中です。
正直なところ、マルコスも働きながらなので、まだ時間がかかりそう
な見通しです。
授業の方も、残念ながらあまり定期的には行えていない模様です。
そこでご相談です。6月にモザ訪問した際、シスター達からある青年の
支援を頼まれました。
サヴィエルというその青年はアルビーノで、私も以前から面識はありま
したが、会っても挨拶程度で、彼の生い立ちなど詳しい事は知りませ
んでした。
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サヴィエルくん 23歳 |
シスター曰く、彼は全く身寄りがないけれど、もう成人したので孤児
院を出なければいけません。
苦しい生い立ちにも拘わらず、正直で素直ないい青年だから、シスタ
ーは小さい土地を買ってあげました。
その土地に彼の家を建てる支援をしてくれないか、という事でした。
添付の見積もりによると約2000ドルちょっとだったので、私個人でも
支援しようと思いました。
そこでモザにいる間にセメントなどの資材を買い、ブルキナに戻って
来てから差額を送りました。
この支援にサヴィエル君は一生懸命応え、自らも工事に参加してアッ
と言う間ほぼ完成しました。


彼から今回の支援に当たり、次のメッセージが送られて来ました。
「僕はサヴィエル・サルマオ、23歳です。シスターの家で2008年から
お世話になっています。まだ小さい時、アルビーノの僕は親に捨てら
れました。6歳の時にはシハンゴの孤児院に入れられ、そこで8年間
過ごしました。その8年間はとても辛いものでした。
その孤児院も2008年には閉鎖されたので、当時14歳の僕は行先もなく
路頭に迷いました。そんな僕を見付けたフレネ地区の警官は、僕を交 番に連れ帰りました。僕は交番で15日間泊まり、ベッドがないから床
に寝ました。
そんな矢先、シスター達の『希望の家』の存在を知り、勇気を出して
扉を叩き、受け入れて貰えたのが2008年の年末でした。
翌年にはシスター達の指導もあり中学1年に編入し、2010年には産業
学校に入学し2013年まで通いました。今回身寄りもない僕が家を建て
ることができ、本当に嬉しいです!」
本来、私個人で支援しようと決めたものですので、今更皆さんにお願
いするのは順序が違うと思います。
ですからもし無理なら無理で、それでも大丈夫です。
ただ彼のメッセージを読んだ時、私だけじゃなく他の人達との繋がり
も彼の今後の心の支えになるかと思い、お願いをしてみている次第で
す。
あと、話が代わりますが、9月に2年振りにギニアビサウを訪問します。
後任に気を使ってこれまでなかなか行けませんでしたが、今回数日だ
け行く事にしました。
ですから、オリンピアさんの学校もその後の状況を確認して、ご報告
しますね。
ではCLの皆さまにもどうぞよろしくお伝え下さいませ。
さとみさんとあきさんも無理しないで下さいね。
渋谷朋子