2016年8月29日月曜日

♪渋谷朋子さんからの提案♪

     カナダの爽快な夏ももう肌寒くなり始めた頃でしょうか。
     いつも、活発にチャリティーランチを開催されて、ありがとうござい
     ます。

     ブルキナはすっかり雨期に入り、連日バケツをひっくり返した様な大
     雨です。お陰で良く眠れるという得点はありますが、気が落ち込むと
     いう欠点もあります。
     どんな天気も一長一短ということでしょうか。

     さて、モザの方ですが、プロジェクトを一緒に運営する仲間探しはま
     だ続行中です。
     正直なところ、マルコスも働きながらなので、まだ時間がかかりそう
     な見通しです。
     授業の方も、残念ながらあまり定期的には行えていない模様です。

     そこでご相談です。6月にモザ訪問した際、シスター達からある青年の
     支援を頼まれました。
     サヴィエルというその青年はアルビーノで、私も以前から面識はありま
     したが、会っても挨拶程度で、彼の生い立ちなど詳しい事は知りませ
     んでした。

サヴィエルくん 23歳

     シスター曰く、彼は全く身寄りがないけれど、もう成人したので孤児
     院を出なければいけません。
     苦しい生い立ちにも拘わらず、正直で素直ないい青年だから、シスタ
     ーは小さい土地を買ってあげました。
     その土地に彼の家を建てる支援をしてくれないか、という事でした。

     添付の見積もりによると約2000ドルちょっとだったので、私個人でも
     支援しようと思いました。
     そこでモザにいる間にセメントなどの資材を買い、ブルキナに戻って
     来てから差額を送りました。
     この支援にサヴィエル君は一生懸命応え、自らも工事に参加してアッ
     と言う間ほぼ完成しました。


  












     彼から今回の支援に当たり、次のメッセージが送られて来ました。

     「僕はサヴィエル・サルマオ、23歳です。シスターの家で2008年から
     お世話になっています。まだ小さい時、アルビーノの僕は親に捨てら
     れました。6歳の時にはシハンゴの孤児院に入れられ、そこで8年間
     過ごしました。その8年間はとても辛いものでした。
     その孤児院も2008年には閉鎖されたので、当時14歳の僕は行先もなく
     路頭に迷いました。そんな僕を見付けたフレネ地区の警官は、僕を交         番に連れ帰りました。僕は交番で15日間泊まり、ベッドがないから床
     に寝ました。
     そんな矢先、シスター達の『希望の家』の存在を知り、勇気を出して
     扉を叩き、受け入れて貰えたのが2008年の年末でした。
     翌年にはシスター達の指導もあり中学1年に編入し、2010年には産業
     学校に入学し2013年まで通いました。今回身寄りもない僕が家を建て
     ることができ、本当に嬉しいです!」

     本来、私個人で支援しようと決めたものですので、今更皆さんにお願
     いするのは順序が違うと思います。
     ですからもし無理なら無理で、それでも大丈夫です。

     ただ彼のメッセージを読んだ時、私だけじゃなく他の人達との繋がり
     も彼の今後の心の支えになるかと思い、お願いをしてみている次第で
     す。

     あと、話が代わりますが、9月に2年振りにギニアビサウを訪問します。
     後任に気を使ってこれまでなかなか行けませんでしたが、今回数日だ
     け行く事にしました。
     ですから、オリンピアさんの学校もその後の状況を確認して、ご報告
     しますね。

     ではCLの皆さまにもどうぞよろしくお伝え下さいませ。
     さとみさんとあきさんも無理しないで下さいね。

     渋谷朋子

3 件のコメント:

  1. 朋子さん

    メールありがとうございました。こちらも秋に近づいてくると段々
    雨マークが増え、ちょっと陰鬱になってきます。
    9月の1泊旅行の日は晴れて欲しいものです。

    サヴィエルくんの話を読んで、涙が出て来てしまいました。
    モザンビークでもアルビーノの問題があるのでしょうか?
    特に東アフリカのアルビーノの人達のことを考えると胸が痛くなり
    ます。

    過酷な運命を生きて来たのに、健気に頑張っている彼を私達で支援
    出来たらどんなにか嬉しいことでしょう。是非支援させてください。

    さとみ

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  2. さとみさん

    9月のチャリティランチは15日の木曜日にお願いします。
    タイ料理楽しみにしています。
    先回習ったベトナム料理はポットラック等に簡単で良いですね.

    それからアフリカのアルビノ(白子)のサヴィエル君への援助の件
    ですが、厳しい幼年時代を過ごしたにもかかわらず中々しっかりし
    た考えの若者だと彼が書いた手紙から感じ取られました。
    Albinism に関してのドーネーションはとても良いことだと思いま
    す。

    私は2−3年前に.バンクーバーでタンザニア北部に未だに存在する
    白子に関する迷信のドキュメンタリーを観ました。
    たぶん さとみさんもこの事は良くご存知だと思いますが、詳しい
    ことは northern tanzania albino documentary で検索し
    てみて下さい。
    いろんなサイトがあり詳しいことが学べます。

    お節介な悦子より  

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  3. 悦子さん

    サヴィエル君への援助、賛成してくださって嬉しいです。
    以前から白子に関する迷信に踊らされた人々が彼等の命を狙って
    むごたらしい事件を起こしているのをニュースで読んでいました。

    2015年6月13日は国連が制定した「国際アルビニズム啓発デー」
    です。カナダにおけるアルビノの少年へのいじめがきっかけとな
    って、差別や偏見をなくし、白皮症への理解を高めることを目的
    に設けられたんです。

    私達自身がアルビノでなくても、私達の子供や孫がアルビノで生
    まれてくる可能性も十分あります。
    アルビノの人が堂々と生活でき、アルビノへの理解を深め、アル
    ビノも一つの個性に過ぎない、
    と受け入れられる社会が早く来ることを願ってやみません。

    さとみ

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