去年の5月に「点と点を繋げる旅」のご報告をしましたが、今月南ア
で博士課程の卒業式に参加するのに際して、その第二弾を決行しまし
た!去年同様、まずガーナ経由でモザンビークに行き、その後南アに
行って帰りがけ(?)にマラウィに寄るという、2週間で4カ国を廻る
というかなり去年に輪を掛けてハードな旅行。でもその甲斐あって、
数珠の思い出が沢山詰まった旅となりました~!
まず始めに中継したガーナ。ここでは、短時間ながらも協力隊時代の
村人や隊員OG仲間と会ったりお話したりでき、昔話に花を咲かせな
がら「何故元々アフリカで働こうと決めたのか」という原点を思いだ
させて貰えました。その後行ったモザンビークでは、恒例の孤児院の
子ども達訪問や旧友達との再会で改めて癒された他、今回特に記憶に
残ったのが、第2世代間での友情が芽生え始めたこと。
今マプトにはモザ時代の親友の一人とビサウ時代の親友夫婦が、ジュ
リアとほぼ同い年の息子君達を育てています。今回の滞在中、ジュリ
アはその息子君達と一杯一緒に遊び、子ども達の間で2世代目の友情
が生まれるのを見て、親達としては微笑ましかったです。
勿論まだ2歳前後の彼らには、この友情の特別さが理解できないとは
思いますが。
その後今回の旅の本来の目的である卒業式に参加するべく、南アは
ケープタウンへ。45度の灼熱のブルキナから真冬で10度前後のケ
ープタウンへ行った温度差はさすがにきつく、私などは寒さのあまり
ダウンジャケットを着ながら寝る始末。そのケープタウンでも長年会
っていなかった友達に再会でき、彼女のお勧めでこれまで何度もケー
プタウンに来ていながら一度もしたことがなかった観光もすることが
でき、得した気分♪ちなみにケープタウンには、モザの弟分・マルコス
にベビーシッター兼で付いて来て貰ったのですが、滅多に国外を旅行
する機会などない彼は私以上に大喜び!
更に偶然ながらケープタウンのマザーテレサの施設には、以前マプト
の孤児院に赴任していたマルコスのお母さん的な存在のシスターが赴
任していたので、マルコスと共に訪問して「母子」の数年振りの再会
を目撃することもできました。
そしていよいよ卒業式の日はあいにく雨。夕方6時からの式に、卒
業生は5時半までに入場・着席していなければいけなかったので、
予め5時にタクシーを予約していたのに5時10分になってもタクシー
が来ません。心配になって電話したら、「今渋滞にはまっていて、
とても間に合いそうにない」とのこと。「だったら、もっと早く連
絡してよ~!」と愚痴りながら、慌てて卒業ガウンを抱えてジュリ
アとマルコスと共に雨の路上に走り出し、空いているタクシーを探
して雨に打たれながら道を走りました。3ブロック走ったところで漸
く空車のタクシーを一台見付け飛び乗り、5時半の集合時間にギリ
ギリセーフ!いざ会場に着いたら周りから「何故そんなに濡れてい
るの?」と訊かれた上、慌てて出た為肝心なフードを忘れて来てし
まったので、式中壇上で学長が卒業生一人ずつフードを掛ける儀式
に大恥じかきそうで大ピンチ!
そこで式担当者に予備のフードがないか訊いたら、「それは困った。
フードは卒業生が持ってくるべき物だから、予備なんてないよ。
唯一君ができるのは、同様に博士号を取得する他の8人の卒業生の一
人が席に戻って来るのを待って、その人から借りることだよ。
ただ君が呼ばれる前に誰かが席に戻ってくればの話だけど」だって。
そんな感じでドキドキしながら式が始まると、私が修士号を取得し
た際の厳かなイギリスの卒業式とは打って変わって、アフリカ音楽
や踊りが盛り込まれた賑やかなで楽しい雰囲気の卒業式♪
そしていよいよ卒業生が学士号から順に呼ばれ始め、その次の修士
号も全て終わり、最後は博士号の番。博士号の最初の人が呼ばれ、
フードを掛けられて卒業証書を受け取り、会場を一周して席に戻る
までが何と長く感じたことか!その間に私の前の人まで呼ばれ、も
うすぐ私の番!という時にやっとその人が席に戻って来たので、慌
てて「お願い!フード忘れちゃったから貸してくれる?」と頼んで、
またまたギリギリセーフ!!という訳で最後までドキドキで無駄に
ストレス・レベルが高い卒業式となりました~。
ケープタウンの後は現在マラウィに赴任しているビサウ時代の親友
を訪問したのですが、これまでの無茶が祟ってか到着後すぐに体調
を崩してしまい、せっかく緑豊かで綺麗なマラウィに初めて来られ
久々に親友に再会できたのに結局療養滞在になってしまいました…。
一方、ジュリアは今回の旅行で計10便のフライトに乗った為すっか
り旅慣れして、終いには機内で客室乗務員に「シュキューズミー」
と勝手に話しかけてミルクやチョコレートを注文しようとしたり、
まだ字も書けないくせに検閲の質問票を一丁前に自分で記入しよう
としたり(でもペンじゃなくて爪楊枝で‼)と、目覚ましい(?)成長
振りが見られた旅となりました~。
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