首都マプト |
モザンビークの首都マプト(旧称ロウレンソ・マルケス)は、アカシアの並木道、
マプト湾とインド洋に沿った摩天楼が美しい大都市。
その注目すべき特徴の一つとして、アールヌー ボーやポルトガルのコロニアル様式
など多様性に富む建造物や街並みが至る所に残されている。
パリのエッフェル塔の設計者として有名なグスタフ・エッフェルをはじめ、著名な
建築家たちが多く活躍し、彼らが携わったヨーロッパ風のマプト中央駅や、ポラナ・
セレナホテルなどが、今も街に彩りを添えている。
マプト中央駅 |
ポラナ・セレナホテル |
エッフェル設計のアイアンハウス |
植民地時代は「ロレンソ ・マルケス」と呼ばれ、ポルトガル人のリゾート地として
賑わい、活気ある街だった。独立後はインフラ整備の維持管理が行き届かず、建物や
道路に内戦の傷跡が残り、ゴミがあちこちに散乱しているが、目下 更なる発展の
ために再建中であり、観光地としてのインフラが目まぐるしい早さで整いつつある。
マプト市内 |
衣服や生活資材の露店がぎっしりと立ち並ぶマプトの通り |
熱帯性気候に属するマプトは国内有数の港町でもあり、モザンビーク海峡で獲れる
車エビが特産。
多様な文化が融合したモザンビークの特徴は、食事にも顕著に現れている。
マプトのレストランは、ポルトガル、アジア、現代的な創作料理、伝統料理など
多岐にわたる。特に新鮮で豊富な海産物を取り入れた料理に定評があり、モザン
ビーク風シーフードライスが美味しい。エビ、 貝、イカ、タコなどをふんだんに
使った洋風の雑炊で、シーフードのだしとライスのコンビネーションが絶妙。
モザンビーク風シーフードライス |
家庭での料理は、豆、肉、魚の煮込みに米、 シマ(トウモロコシの粉を水で練った
もの)、キャッサバ芋などを付け合せたものが中心だが、インド風コロッケの
サモサも一般家庭に浸透 している。
和食は、日本・韓国料理店が1軒。市内のおしゃれなバーでも寿司が出ることが
ある。
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